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英語に関するQ&A(33)英検2級の解答速報を見ながら採点

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Q-1:英検2級受けました。

解答速報で自己採点したところR/30,L/16でした。受かりますかね?


Q-2:英検2級の解答速報が出て計算しました。リーディング21/38,リスニング14/30 受かってますか? 落ちてますか?
Q-3:英検2級の解答速報を見ながら採点したら、ライティング除いて全体の69%取れていました。合格できていると思います!?


A:今回は英検2級の合否についての質問のみピックアップしました


英検の1次試験が終了すると、英検3級、準2級、2級の受験者の多くが合否が気になって、こぞって上記のような質問が数多く寄せられているようです。
一応、模範解答は英検の公式ホームページに書いてありますので下記を参考にしてもらえればいいかと思います。

協会TOP>英検>試験内容・過去問>英検CSEスコアでの合否判定方法について

ただ、やっぱり自分が合格なのか、そうでないのかは気になりますよね。少しでも早く合否を確認して、もし受かっている可能性が高ければ、次に二次試験(面接試験)の準備にとりかかる必要がありますしね。アバウトな部分もありますが、少しアドバイスします。

*3級、準2級、2級の受験者を対象とします。また、あくまでリーディングとライティングのスコアを対象とし、ライティングは除きます。


①ボーダーは正答数が55%~65%


多少の誤差はあると思いますが素点の正答率が55%~65%だとおおよそのボーダーラインでしょう。55%未満の人は1次試験で不合格の可能性が高いかもしれません。もし合格していたとしても、まだまだリーディング、リスニングともに更に努力の必要があると思います。66%以上、つまり3問中2問以上正答しているようであればよほどリーディングとリスニングの点数のバランスが偏っていないかぎり、1次試験は合格の可能性が高いと言えるでしょう。


②リーディングもリスニングも40%程度の正答数(バランスよく正答する)事で合格の可能性は高くなる。


詳しくは省きますが、現在英検が採用しているスコア方式は各セクションのスコアバランスが悪いとスコアが大きく削られるようなシステムになっています。極端な例を挙げるとリスニング、リーディング共に50%正解するよりも、リーディングが満点でもリスニングが0点だとスコアが大きく削られます。できればリスニング、リーディング共に最低40%程度(2級、準2級はリスニングでは12問、リーディングでは15問の正解、3級ではリスニング、リーディング共に12問の正解)が合否の次の境界線と言えます。


③、②の条件を満たしたうえで、準2級、2級受験生はリーディングの素点よりもリスニングの素点の方が重要視されます。


英検3級の場合、リーディング、リスニング共に30問、英検準2級の場合、リーディングは37問、リスニングは30問、英検2級の場合はリーディングは38問、リスニングは30問になります。以前は素点を基にして合否を決定していましたが、現在はリスニング、リーディング、ライティングを分けてスコアを計算、それぞれ、3分の1ずつ同じバランスで評価しています。3級は問題数が一緒なのであまりリスニングの正答数とリーディングの正答数の差は気にする必要はないと思います、準2級と2級に関しては、リスニングの問題数の方が少ないので、②の条件を満たしたうえで、リスニング問題を1問正解するほうがリーディング問題1問を正解するよりもスコアは高くなる傾向があるのです。


例えば英検2級で68問中40問正解(正答率約59%)だったとします。その時、40問正解のうちリスニングの正解数が多い方がスコアは高くなります。正解が40問ある中でリスニング の正解数が25問、リーディングの正解数が15問の方が、リスニングの正解数が15問、リーディングの正解数が25問の場合よりスコアは高くなる傾向があります。


以上のことを考慮するとQ-1、Q-3の方はおそらく合格の可能性が高く、Q-2の方はちょっと難しいかもしれません。
かなり大雑把なまとめにはなりますが、リーディング、リスニング、ライティングのどれも苦手なをあまり作らないようにしつつ、リスニングに学習のバランスを置くことが合格への近道とも言えるかもしれません。
英検2次試験対策をVol.28 -31 で触れています。参考にしてみて下さい。


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