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山あいの町のくらしの魅力

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2023年度の2年生ゼミでは山梨県身延町をフィールドとしてとして調査プロジェクトを実施します。地方への移住を切り口として、地域のくらしの魅力にアプローチします。このマガジンにはゼ…
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2023年12月の記事一覧

いいことたくさん身延町移住

 3回目となる8月の身延町フィールドワークでお話を伺ったのは、田舎暮らし推進担当と移住コーディネーターという名前からして気になる役職の方々。どちらも身延町役場の企画政策課にある役職で、主に身延町への移住をサポートする、移住者にとっての救世主。この記事では、そんなお二人にインタビューした内容をまとめていく。 身延町への移住者  はじめに、身延町への移住者について伺った。お話しによると、県外から身延町に移住しアンケートに答えた人の中で、自らの意思で転入した人の数は、令和2年で

あけぼの大豆の軌跡

1. はじめに  「身延町のあけぼの大豆」このように言われるまでにはどのような取り組みがあるだろう。  私たちは身延町役場の産業課の方にインタビューを行った。インタビューを通してあけぼの大豆に関する基本的かつ、具体的な情報が明らかになった。この記事ではその概要をまとめる。 2. あけぼの大豆振興協議会  身延町では、元々生産されていたあけぼの大豆でのまちおこしに力を入れていこうと平成28年に「あけぼの大豆振興協議会」という団体が結成された。  あけぼの大豆振興協議会には

身延町移住で叶える夢

1.はじめに  人はなぜ移住をするのだろう。家族のため。仕事のため。人によって移住する目的は様々である。今回私たちは自分の夢のために移住した方にお会いすることが出来た。  私たちのゼミでは2023年9月29日に身延町でフィールドワークを行い、その中で身延町へ移住してきた橋川光さんという男性にお話を伺った。この記事ではインタビューをもとに橋川さんの移住について記していく。 2.プロフィール  今回お話を伺ったのは橋川光さん。36歳。3年ほど前に身延町へ移住された。三重県出

あけぼの大豆見学体験記

はじめに  これまでフィールドワークやインタビューの活動を通じて学んできた身延町の特産品であるあけぼの大豆について、畑と生産拠点の見学を通してさらに理解を深めるため、9月29日に身延町を訪問した。この記事には、今回の見学で学んだことを記載する。 あけぼの大豆畑見学  午前中は身延町内にある畑の見学へ向かった。 見学は畑の持ち主である佐野和彦さんに、あけぼの大豆に関する様々なお話を聞きながら行った。お話の中では、あけぼの大豆を育てるにあたって、身延町の保水性・排水性をもつ

農業が人をつなぐ

1、 はじめに  私たちは、10月22日に身延町で行われた、あけぼの産地フェアに参加しました。この収穫祭は身延町の各地で行われており、今回は小林あゆみさんが主催している場所に参加しました。小林さんは人とのつながりを非常に大切にしている方で、今回の収穫祭の中でもその思いが実現していたと感じています。この記事では、農業体験の概要と感じたことを記述していきます。 2、 あけぼの大豆の包装  朝9時頃に会場につくと、私たちはまず、あけぼの大豆の包装を行いました。この作業では、あけぼ

西嶋イルミネーションを見てきました

 山梨県身延町西嶋地区で毎年12月におこなわれているイルミネーションは、山梨県内では有名な存在である。実際に見てみようということで、2023年12月5日に訪れてみた。  20時前に来るまで西嶋地区に到着。「西嶋和紙の里」や隣接する空き地がイルミネーションを見に来た人のための駐車場になっていた。  駐車場から10分程度歩くとイルミネーションの通りが始まった。左右に美しいイルミネーションが広がる。  細部までとてもきれいに装飾されていて、庭やベランダの中まで入れせてもらえる

身延町で送る、第2の人生!

1、はじめに  「移住をする」ということは、人生の中で大きな決断の一つであり、期待をする気持ちと裏腹に不安を感じる人が多いのではないだろうか。 私たちは 2023年7 月8日に、身延町に移住をした浅野秀人さんと小林あゆみさんに身延町への移住、定住に関するインタビュー調査を行った。その中で「移住」は人生のターニングポイントにもなるということを実感した。この記事では、浅野さんの移住後について焦点を当て、インタビューから分かったことや考えたことを記述していく。 2、移住後の生活

移住先に求めるもの

はじめに  移住は自分ひとりではできない。それまで暮らしてきた地域を離れ、共に移住する家族、移住先の人々と新たな暮らしを始めるということだ。新たな暮らしを行う移住先に求めるものとは何だろう。  この記事は、2019 年 10 月に、横浜から身延町へと移住し、現在は家族と身延町の西島地区に暮らしている浅野秀人さんにお話をお伺いし、その中でも移住の経緯を中心にまとめたものである。 移住を決断  浅野さんは身延町へ移住する前は、横浜で生活を送っており、譲り受けた会社を引き継ぎ

つながり、つなげていく

1. はじめに  農業に対してどのような印象があるだろうか?私はただ「きつくて辛いもの」だと考えていた。しかし、そのような単純なものではないのかもしれない。  今回私たちは、身延町に移住し、地域おこし協力隊として活動した小林あゆみさんにインタビューをさせていただいた。このnoteでは小林さんの移住後の生活について述べる。 2. 地域おこし協力隊 農業部門  小林さんは農業の経験が無いのにもかかわらず、移住先の身延町で地域おこし協力隊の農業部門で活動することを選んだ。それ

身延町で暮らすこと

 身延町 2 回目のフィールドワークでお話をうかがった小林あゆみさん。2018 年に身延町へ移住した方だ。山梨県甲府市出身で、身延町に移住するまでは横浜で約 10 年間保育士として働いていた。その後3年ほど日本を転々と旅してきた中で、たまたまの出会ったのが身延町であったという。今回の note では、小林さんにうかがったお話のなかで、主に移住するまでについてまとめる。 暮らす旅  小林さんは横浜で約 10 年間保育士として働いた後、働きながら住まわせてもらう「滞在」という

身延の名産品「あけぼの大豆」

1.はじめに  「身延町と言えばあけぼの大豆である。」  私は自信をもってこのように言い切ることが出来る。フィールドワークで繰り返し身延町を訪れるなかで、あけぼの大豆が身延町にとって欠かせないものであると感じることが出来たからだ。私たち箕浦ゼミでは身延町の名産品であるあけぼの大豆に注目しており、この記事ではあけぼの大豆について記していく。 2.あけぼの大豆とは  あけぼの大豆は山梨県南部に位置する身延町のブランド大豆である。令和大嘗祭の供納品にも選ばれたあけぼの大豆は、