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いいことたくさん身延町移住

 3回目となる8月の身延町フィールドワークでお話を伺ったのは、田舎暮らし推進担当と移住コーディネーターという名前からして気になる役職の方々。どちらも身延町役場の企画政策課にある役職で、主に身延町への移住をサポートする、移住者にとっての救世主。この記事では、そんなお二人にインタビューした内容をまとめていく。

身延町への移住者

 はじめに、身延町への移住者について伺った。お話しによると、県外から身延町に移住しアンケートに答えた人の中で、自らの意思で転入した人の数は、令和2年で69人、令和3年で56人、令和4年で48人。その方々の年齢層は20代が最も多く、次に70歳以降が多いとのこと(令和4年)。移住の理由としては「転職」が一番多いという。「親との同居、介護」も多く、他にも「定年退職」「起業」「住宅建築購入」といった理由の方々もいるそうだ。
 移住相談を受けることも多いという。相談件数は年々増えており、特にコロナ禍で関心が高まったと話す。相談内容には、仕事、住まい、気候などがあるという。仕事に対してはハローワーク、住まいに対しては空き家バンクといった提案をするそうだ。

身延町での取り組み

 身延町には、移住・定住祝金というものがある。これは身延町に長期的に定住してもらうための取り組みだという。移住者が空き家バンクで中古住宅を賃貸契約、または購入して定住する場合に受け取ることができる住宅購入祝金、引っ越し祝金や、新築住宅で定住する場合に受け取ることができる新築住宅祝金というものだ。
 他にも、取り組みとして移住ツアーを行っている。これは移住者の方に実際に身延町に訪れてもらい、町を知ってもらうというものだそう。コロナ前は年に 1 度行っており、参加者はスタッフ含め十数人ほど。内容は、味噌造り体験や宿坊体験など楽しそうなものであった。

田舎暮らし体験施設

 移住者の住まいの助けとなる空き家バンク。しかし移住や空き家バンクでいきなり空き家を買う、借りるというのは移住者にとって大きな決断だろう。そこで、その一歩前で身延町での生活を実際に体験することができる田舎暮らし体験施設というものがある。二拠点生活やリモートワークで使う方もいらっしゃるそうで、契約期間は最長 2 年。問い合わせも多く空きが出るとすぐに次がうまってしまうほど人気の施設だという。

田舎暮らし体験施設 清子館

移住コーディネーターの方のこと

 実は自身も横浜からの移住者であるという移住コーディネーター矢原さん。一年半前にゆるキャン△がきっかけで移住したという。移住に対してのハードルもなく、仕事もこの地域おこし協力隊の移住コーディネーターを見つけたそう。身延町のいいところは自然豊かなところと人が親切なところと語る。矢原さんの体験談も、移住者にとって大きな助けとなる。 

移住コーディネーターの矢原さん

まとめ

 今回のインタビューを通して、身延町への移住に関して基本的な情報から実際に移住された方のお話まで、幅広く様々なお話を伺うことができた。身延町は移住に対しての取り組みも豊富で、町自体の魅力も多いとわかった。特に、移住ツアーや田舎暮らし体験施設など、実際に身延町への移住を体験することができる取り組みが興味深かった。今回、身延町役場の企画政策課で実際に移住者をサポートするお二人にお話しを伺い、移住に関して知識を深めることができた。これらを今後の活動にも活かしていきたい。

(担当:高野)

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