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農業が人をつなぐ

1、 はじめに
 私たちは、10月22日に身延町で行われた、あけぼの産地フェアに参加しました。この収穫祭は身延町の各地で行われており、今回は小林あゆみさんが主催している場所に参加しました。小林さんは人とのつながりを非常に大切にしている方で、今回の収穫祭の中でもその思いが実現していたと感じています。この記事では、農業体験の概要と感じたことを記述していきます。

2、 あけぼの大豆の包装
 朝9時頃に会場につくと、私たちはまず、あけぼの大豆の包装を行いました。この作業では、あけぼの大豆がついた状態の茎を同じ量、同じ大きさになるように五本ずつ大きな紙で包装していきます。今回参加した会場では、私たち以外にも地元の小学生やその親御さんも手伝いに来ており、協力し合いながら作業をしていきました。いざ包装してみると、人が目一杯抱え込むくらいの大きさになり、かなりボリューム満点でした。

3、あけぼの大豆の販売
 包装を終えると次は、あけぼの大豆を購入しに来る方への販売作業に移りました。お客さんの中には山梨県在住の方以外にも、静岡県や神奈川県からも購入しに来ている方もいて、あけぼの大豆が様々な場所で興味を持たれているのだと実感しました。
 また、あけぼの大豆を購入した方と少しお話をする機会がありました。その方は、山梨県甲府市から来ており、コロナ前にもよく買いに来ていたそうです。あけぼの大豆のおいしさに惹かれてこの時期を楽しみにしているとうれしそうに語っていました。しかし、あけぼの大豆の持つ制度をあまり知らないそうで、あけぼの大豆が美味しいのは知っていてもその特色を知る人は少ないのかなと感じました。

4、 あけぼの大豆の収穫
 午前の販売を終え、午後になるとあけぼの大豆の収穫作業に入りました。午後からは、移住体験ツアーの方々や保育園の子どもたち、その親御さんも参加しました。収穫する前には大豆を入れるための袋が配られ、作業開始と同時に子どもたちが勢いよく飛び出していきました。いざ収穫してみると、あけぼの大豆の魅力である実の大きさを実感することができました。他にも、他の大豆と比べて産毛の量が多いという印象を持ちました。
 まわりの方々の収穫風景を見ていると、どんどん大豆を詰め込んでいく方や一つ一つの大豆を吟味しながらゆっくり採っている方もいて個性であふれていました。

 次に、満足するまで採った人から会場拠点のテントにある計量器で重さを量りました。袋いっぱいまで収穫した重さの相場が約1kgなのですが、参加者のなかには1kgを大幅に越える人もいました。ちなみに私は、0,8kgでした。

5、 落花生とさつまいもの収穫
 あけぼの大豆の収穫が終わると最後に落花生とさつまいもの収穫に移りました。私にとって落花生の収穫は初めての経験だったのですが、落花生は葉っぱの下にたくさん実がなっていてそれを一つ一つ採っていくということを知りました。
 さつまいもの収穫では、大人がスコップで土を堀り、子どもがサツマイモを掘るという協力作業で行いました。協力することで友達と収穫を楽しむ様子や親子の絆が深まっている様子が見れた体験でした。さつまいもはどれも丸々としていて、焼き芋や天ぷらにすると美味しそうだなと思いました。

6、 まとめ
 今回あけぼの産地フェアに参加させていただき、あけぼの大豆が県内外で広く愛されていることや「収穫」という体験の中には採集することだけではなく、人とコミュニケーションをとる時間にもなるのだと感じました。特に、収穫をしているときにこの大豆を使って何の料理を作ろうかなどの声が聞こえてきたり、どっちが多く収穫できるかを競っていたりなど、普段できないような体験をみんなで楽しんでいる風景がどこか懐かしい感じがしました。
 同じ体験をして、その楽しさや喜びを他の誰かと共有する。農業が人をつないでいるなと感じられた1日でした。
(担当:柳沢)

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