言い間違いして、ズッキューンした。
念願の1人スタバにて。
どうせホットコーヒーのショートサイズを頼む。
しかし、それだけをすんなり頼むのも憚られる。
いろんな選択肢の中から、ホットコーヒーのショートサイズを頼みましたけど、何か?を装いたい。
だから、ひと芝居うつ。
ドーナツやらケーキやらが美味しそうなショーケースを眺めながら、何にしようかな?と考えるフリをする。
どうせホットコーヒーのショートサイズしか頼まないのに、我ながら悲しきスタバルーティンである。
行為も思考もダサい。
そんなことは分かりきっている。
すみませんが、ご了承していただきたい。
*
さて、注文する。
レジには、20代前半の綺麗なお姉さん。
黒髪ショートボブに金髪が一筋サラリと入ってる。
オシャレ笑顔の素敵店員さん。
158cmくらい。
なんとまぁ、可愛い女性だ。
ありがとうございます。
ひとまず採用した人に、感謝である。
ご注文いかがなさいますか?と聞かれ、コンマ何秒かだけ、うーむと悩み、とっくに決まっているホットコーヒーのショートサイズを注文する。
それだけだったはずなのに。
なのになのに。
どうしてか。
と言ってしまった。
ナチュラルに言い間違ってしまった。
私も素敵女性店員さんも頭の上にハテナを浮かべる。
気づいた私。
あ、すみませんすみません、ホットコーヒーで、と照れ気味で修正する。
その様子を見た素敵女性店員さん、クスッと笑って一言
・
・
・
正月からズッキューンである。
てへぺろ感を少し漂わせ、すみませんねぇって感じの私、心の中はキュンキュンもキュンキュンである。
コーヒーを頂戴して、ありがとうございますをして、颯爽と席に着いた。
*
いやはや。
ポッとした。
心の中で頬を赤らめたね。
タメ口でした。
最高でしたね。
若くて綺麗な女性から「言い間違い可愛い💕」なんて、おじさんにとって、大変貴重なお言葉でございます。
ありがとうございます。
*
もちろん表には出してない。
おじさんだもん。
そこらへん、心得ている。
ニヤニヤヘラヘラしたらキモいしね。
しかし、紙一重だった。
これだからおじさんはダメだ。
少し優しくされるだけで、すぐに頬肉が緩みそうになる。危ないところだ。
*
ここから何か発展するわけではない。
おじさんだもの。
線引きは、心得ている。
会話が始まるわけでもない。ただただ言い間違いからのてへぺろな空気が漂っただけだ。
そうだ。
我々は、心の手帳に書き記したはずだ。
自分自身をおじさんだと自覚したあの日に付け加えたはずだ。
調子にのってはいけない、と。
だがしかし。。。
せめてせめて。。。
心の中だけでも。。。
頬肉をポッとさせていただきたく。。。
*
いやはや、感謝しよう。
キモいとか言わずに、「可愛い」と言っていただきありがとうございます、と。
こんな私めに、てへぺろな機会を与えていただきありがとうございます、と。
・・・
また言い間違いしよかな。。。
↑キモい、ヤメテ
・こぼれ話
にしても、ショーケースのケーキに脳内のっとられて、コーヒーと言わずにケーキと言ってしまうあたり。新年早々、疲れているのかもしれない。
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