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言い間違いして、ズッキューンした。

念願の1人スタバにて。

どうせホットコーヒーのショートサイズを頼む。
しかし、それだけをすんなり頼むのも憚られる。

いろんな選択肢の中から、ホットコーヒーのショートサイズを頼みましたけど、何か?を装いたい。

だから、ひと芝居うつ。

ドーナツやらケーキやらが美味しそうなショーケースを眺めながら、何にしようかな?と考えるフリをする。

どうせホットコーヒーのショートサイズしか頼まないのに、我ながら悲しきスタバルーティンである。

行為も思考もダサい。
そんなことは分かりきっている。
すみませんが、ご了承していただきたい。

さて、注文する。
レジには、20代前半の綺麗なお姉さん。
黒髪ショートボブに金髪が一筋サラリと入ってる。
オシャレ笑顔の素敵店員さん。
158cmくらい。
なんとまぁ、可愛い女性だ。
ありがとうございます。
ひとまず採用した人に、感謝である。


ご注文いかがなさいますか?と聞かれ、コンマ何秒かだけ、うーむと悩み、とっくに決まっているホットコーヒーのショートサイズを注文する。


それだけだったはずなのに。


なのになのに。

どうしてか。


よ「ホットケーキ、ショートで」

ん?

と言ってしまった。
ナチュラルに言い間違ってしまった。

私も素敵女性店員さんも頭の上にハテナを浮かべる。

気づいた私。
あ、すみませんすみません、ホットコーヒーで、と照れ気味で修正する。

その様子を見た素敵女性店員さん、クスッと笑って一言


「言い間違い可愛い♡」



正月からズッキューンである。

てへぺろ感を少し漂わせ、すみませんねぇって感じの私、心の中はキュンキュンもキュンキュンである。

コーヒーを頂戴して、ありがとうございますをして、颯爽と席に着いた。

いやはや。

ポッとした。
心の中で頬を赤らめたね。
タメ口でした。
最高でしたね。

若くて綺麗な女性から「言い間違い可愛い💕」なんて、おじさんにとって、大変貴重なお言葉でございます。

ありがとうございます。

もちろん表には出してない。

おじさんだもん。
そこらへん、心得ている。
ニヤニヤヘラヘラしたらキモいしね。

しかし、紙一重だった。
これだからおじさんはダメだ。
少し優しくされるだけで、すぐに頬肉ほおにくが緩みそうになる。危ないところだ。

ここから何か発展するわけではない。
おじさんだもの。
線引きは、心得ている。

会話が始まるわけでもない。ただただ言い間違いからのてへぺろな空気が漂っただけだ。

そうだ。

我々は、心の手帳に書き記したはずだ。
自分自身をおじさんだと自覚したあの日に付け加えたはずだ。

調子にのってはいけない、と。

だがしかし。。。
せめてせめて。。。
心の中だけでも。。。
頬肉をポッとさせていただきたく。。。


いやはや、感謝しよう。


キモいとか言わずに、「可愛い」と言っていただきありがとうございます、と。

こんな私めに、てへぺろな機会を与えていただきありがとうございます、と。


・・・


また言い間違いしよかな。。。
↑キモい、ヤメテ



・こぼれ話

にしても、ショーケースのケーキに脳内のっとられて、コーヒーと言わずにケーキと言ってしまうあたり。新年早々、疲れているのかもしれない。

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