冬ってヤツは。

原因不明の焦燥感に駆られる季節がやってきた。

駅前の道端に、缶の底をコンコンと叩いてるオッサン。顎をグーンと上げて、口を開ける。こちら、コーンポタージュのコーンを一粒残らず飲み干そうと必死になっているオッサンの図である。

これもまた冬の風物詩。

ふと自分のセーターをみると無数の毛玉がポコリポコリと現れている。毛玉をとるが途方もない作業に辟易する。やったとて、そこまで変わっていない気もする。けどまぁ、その分あったかいのだからよしとするか。

カイロは途中まで優しいんだよな。かじかんだ手をヌックヌクに温めてくれる。けど、ピークになると熱すぎるんだよな。あいつはいつもそうだよ。途中まではいいテンションなのに、ピークになると大きい声出すんだよ。いい加減、周りがお前のテンションについていっていないことに気づいて欲しいものだ。悪いヤツじゃないんだよ。けど、申し訳ない。ちょっと引くんだよなぁ。

紅白歌合戦のメンツも発表されたか。旧ジャニーズが一掃されたのね。新生紅白歌合戦って感じになるのかな。結局、毎年見ちゃう。けど、出るメンバーが知らなさすぎる。知ってる名前を見つけては、ホッとする。これも歳をとった証拠なのかしら。

秋きたと思ったら、もう冬やん。

みたいな会話は、聞き飽きた。
けど、聞き飽きるだけのことはある。
ほんまにそのとおりだから。

秋きた思ったらもう冬やん。冬きた思ったらもう春やん。え、もう夏来るやん。こないだ扇風機片付けたと思ったら、もうストーブ出さなあかんやん。ストーブつけある間に、スプリングコートきなあかんやん。花見の予定立ててたら、やっぱり海行こう！って誘われたやん。

みたいなスピード感やめてくれ。

あーもう。
冬ってヤツは。

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・こぼれ話

今朝、歩きスマホしてる大学生くらいの人と歩きスマホしてるO L風の女性がぶつかってました。遠目で見てて、ぶつかるやろうな、ぶつかるやろうな、ほらぶつかった。ってな具合でぶつかってました。そんなにスマホ見る必要あるかね？って思う。けど、僕には分からないだけで、彼ら彼女らには、歩きながらスマホを見る必要があるんだろうなぁ。冬だねぇ。

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・最後に一曲