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バルセロナで一緒にビーチサッカーしたイタリア人は元気かしら?
大学2回生の頃、サッカーサークルの同い年4人でスペインのバルセロナに行った。
バルセロナ散策の果てに、ビーチに出た。ところどころパイ乙丸出しのお姉さんが歩いている。
ここは日本ではなく、紛れもなくバルセロナだ。目の前に広がっているのは、琵琶湖ではなく地中海だ。間違いない。
*
そこでビーチサッカーをした。
イタリア人二人組とビーチサッカーをした。
確か名前は、アントーニオと・・・誰だっけ。忘れた。とりあえず、イタリア人二人組でアントーニオともう一人だった。
どんな流れだったかは、すっかり忘れてしまったが、ビーチサッカーをしたことだけは、覚えている。
*
なめられた感じで絡まれたのも覚えている。ニヤニヤしながら、近づいてきたのも覚えている。
アントーニオ「サッカーしようぜ。🇮🇹2人vs🇯🇵4人でいいぜ」
的な感じで絡まれた。
明らかになめている。
まぁ、なめられるのも無理はない。こっちのメンバーは、165cm、172cm、175cm、178cmくらいの学生ヒョロヒョロジャパニーズ。
イタリア人は、180cm、185cmといったところか。歳は我々の2個上だったし、ガタイもいいし、イケメンだった。
こちとらヒョロヒョロジャパニーズ陰キャ4人組。しかしながら、なめられたとて、動じない。
自分でいうのもなんだが、サッカーであれば、我々はそこそこ出来る。それなりに実績のあるメンバーが揃っていた。
とりあえず言われた通りに🇮🇹2人vs🇯🇵4人でミニゲームをした。
普通に圧倒した。
そらそうだ。
こちとら島国とはいえ、それなりに実績あるんだから。
アントーニオ「なんやお前らサッカー出来んのかい。先いうてーな。」
的なことをイタリア語で言われた。
よよ「いや、お前が🇮🇹2人vs🇯🇵4人でやろうっていうてんw」
と日本語で伝えた。お互いにソーリーソーリーみたいな感じになって、すっかり打ち解けた。
その後、仲良く3vs3でチーム分けをして、キャッキャ言いながらビーチサッカーを楽しんだ。
異国の地で、異国の人と急にサッカーするなんて、サッカー最高だな。サッカー冥利に尽きるわ。
なーんて思ってたら、アントーニオが突然大声を上げて、砂浜にすっ転んだ。
何事かと思ったら、どうやらアントーニオは、はしゃぎすぎて、怪我をしたらしい。アキレス腱あたりを抑えて動かない。
アントーニオ「ぬおおおおおー!超いてーよ!やっべーよ!これやったわ。やってるわこれ。まじ、めっちゃいてーんだけど!」
みたいなことをイタリア語で言っていた。
ヒョロヒョロジャパニーズの我々は、ただただ呆然と「え?」って顔をして、砂まみれで痛がる大男のアントーニオを見てた。
名前の思い出せないもう一人は、とても心配そうにしている。アントーニオのリアクションが、嘘くさいから信憑性に欠けるが、どうやらマジらしい。
もう一人「これは続行できねえやつだわ」
的なことをテンション低めのイタリア語で伝えてきた。
ひとまず、我々が英語で「救急車呼ぶ?」とコミュニケーションをとる。
名前の思い出せないもう一人は「大丈夫、自分たちで呼ぶわ、サンキューな」的なことを言っていた。
我々は、アントーニオを心配しつつも「・・・ちょ待って。え?じゃあこれ、どうする流れ?この変な空気でバイバイするやつ?」と4人が思っていた。
我々のドライなツレが「もうええやん。帰ってええやろ!バイバイしよw」と言い出した。
3人とも「いいんかな?冷たくね?」と思ったが、すぐに「まぁ確かに、もう出来ることもないしなぁ」と思った。
依然としてうずくまってる砂まみれのアントーニオともう一人に「じゃ👋なんか最後変な感じになって、あれやけどさ、帰るね〜。サッカー楽しかったよ。またしよ」と声をかけて、笑顔で握手して、グッドラックして別れた。
アントーニオは、無理やりつくった笑顔で握手をしてくれた。とても痛そうな笑顔だった。
さっきまで、あんなにキャッキャと一緒にボールを追いかけてたのに、最後は、とても変な空気だった。
・・・
変な感じでバイバイして我々は、宿の方角へと歩き出した。
歩き出して、5分ほどした頃だった。
サイレンを鳴らした救急車とすれ違った。
そして、救急車は、さっきビーチサッカーしたあたりで止まった。
***
アントーニオと名前の思い出せないもう一人、今何してんのかなー。
元気かなー。。。
・こぼれ話
ギア3さんの旅物noteを読んで、旅の思い出をnoteに書きたいなぁとずっと思っていました。iphoneのメモ帳に「アントーニオ バルセロナ ビーチサッカー」だけかいてあったのをようやくnoteに昇華しました。旅の思い出、もっといっぱいあるので忘れないうちにnoteに書き残していこうと思ってます。その際は、どうぞお付き合いくださいませ。
アントーニオ、このnote読んでたら連絡してね。
また一緒にボール蹴ろうぜ。
もう怪我すんなよ!
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