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初めてヨーロッパに来た時の話

僕が初めてヨーロッパを訪れたのは2011年。もう7年も前のことですね。
キッカケはとある先輩とのこんな会話から。


「ヨーロッパに行こうと思ってるんだよね。2〜3ヶ月くらい。路上で大道芸していろんな場所回るんだー。」

「おーいいっすね。僕もいつか行きたいと思ってるんですよー。」

「あ、じゃあ一緒に行く?」


今までほとんど話したこともなかったのに、そんなノリで旅のお供決めちゃって大丈夫なのかしら。
心配したのもつかの間。この会話の数日後には日程を決め二人でどの国をどう周るか等、旅の計画を立てる。


出発までの数ヶ月、付け焼き刃でも英語を学ぼう!と二人で新宿のAEONに通ったり
情報を集めるべく海外でパフォーマンス経験のある方々に話を聞きまくったり
自分達にできる限りの準備を進め、いよいよ出国。


この最初の旅で僕が日本を離れたのは
6月から9月の3ヶ月間。


フランスとスペインのストリートフェスティバルを巡りながら
飛び入りで大道芸を行い、投げ銭で生活する日々。
節約のため、3ヶ月間の内半分以上は
テント生活をしてました。

パリやマドリードやバルセロナでは
警察にめちゃくちゃ怒られて
「次やったら荷物没収。場合によっては捕まえる事になるから」
と警告を受けたり


肝心のショーも全くヨーロッパのお客さんに受け入れてもらえず
フランスのとあるフェスティバルでは
投げ銭が20セントしか入らなかったり(25円程)


けちょんけちょんの
メッタメタ


今まで僕が培ってきた物とか、育ててきたものなんて
本当に本当にちっぽけで
世界では全く通用しないんだと改めて痛感。


打ちのめされながらも何度もショーをして
演目を一から作り直し、また試して
毎日毎日毎日毎日
新しいことに挑戦し続けた結果
徐々にお客さんの反応も変わり
人が集まり、評価してもらえるように。


帰国直前、最後のショーでは
評判が評判を呼んで、なんだかすごい事に。



将来、ヨーロッパで生きていきたい
この時、強く感じました。


...その後日本に帰ると、あれだけ受けてたショーがドン滑り。
感覚の違いにしばらく慣れず大変な思いをしましたとさ。


Naoto

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