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大道芸人を諦めた話①

サーカス学校を出てから
https://note.mu/yoyonaoto/n/n99ab40cd1bc5
https://note.mu/yoyonaoto/n/n52bed43d10d0

ヨーロッパに初めて行くまでの
https://note.mu/yoyonaoto/n/n673f7ef637be

間の話。

サーカス学校を出たのが2009年7月。
その先の事は漠然としか考えてなかったけど
東京に出て「大道芸」を出来るようになろう。ということだけは決めていた。
それはどんな環境でも、好きな事でお金を手にすることが出来る力を身につけたかったから。

大道芸という言葉、一般にどれだけ精通しているんだろう?
一応説明させてください。

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道の芸と書くその名の通り
路上で芸を行い、通りすがりの人々の足を止め
最後に投げ銭という形でお客さんからお金を頂くことを
総称して「大道芸」といいます。

東京都が発行しているヘブンアーティストというライセンスがあり
都が提供している場所で、許可を取り大道芸を行うことができます。
資格を取るには、年に一回行われるヘブンアーティストライセンス審査会に合格しなければいけません。
僕は幸運な事に、学校を出た後すぐにその資格を所得することができました。

しかし、東京都に認可されていなくても
人通りの多い魅力的な大道芸スポットはたくさんあります。
そんな場所で許可をとらずにショーを行うことを「リアルストリート」と言います。
※多くの芸人さんはこの事を「ゲリラ大道芸」と呼ぶのですが、個人的にあまり好きではないんです。今回の記事ではリアルストリートで統一させてください。

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ヨーヨーの技術にだけは自信があったのですが
それまで人前でショーをする経験も数えるほどしか無かった僕は
とにかく人の足を止め、盛り上げる事が苦手でした。

だけど苦手を苦手のまま放置していても成長しない。
とりあえず場数を重ねるしかない!と思い
可能な限り様々な場所で大道芸を行いました。

ヘブンアーティストが取れる人気のスポットは月に3〜4日分ほどしか取れないので
その他の日はほぼリアルストリート。
もちろん許可を取っていないので、警察にも何度も怒られました。

多い時は30分ほどの大道芸を1日に8回ほど行い
路上で人を楽しませる術と、強靭な精神力(笑)を手にしました。
もちろん徐々に、少しずつ。

1年もする頃には、僕も立派な「大道芸人」
かなりの人の足を止め、大いに人々を盛り上げ
収入的にも、十分満足のいく額を手にすることができていました。

今日はここまで
次回、「大道芸人を諦めた」理由を記事にします。

Naoto

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