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サーカス学校との出会いが、僕をショーアーティストへと導いてくれた②

前回の続き。

高校を卒業後1年ちょっとの間東京でアルバイトをして過ごした僕は

19歳になる年、念願の「沢入国際サーカス学校」へと入学。

そもそもサーカス学校って何を習うの?
って話なんですが

学校に先生は一人だけ。
ナージャ先生という、ウクライナ出身の元アクロ体操世界チャンピオンの方がいます。
超スパルタの厳しい先生ですが、愛に溢れた素晴らしい方です。

基本的にはアクロバット、倒立を中心とした体づくりをしながら
ジャグリング、空中芸、軟体芸、バランス芸などから
自分の専門職を見つけ、極めていく日々です。

授業は基本週5日
9時〜12時と13時〜17時の計7時間。

入学して最初の感想は

「…キツすぎる」

でした。笑
文化系の人生を歩んできた僕にとって、毎日身体を鍛え上げるこの日々は
正直めちゃくちゃキツかったです。

しかも実は僕
相当落ちこぼれだったんですよね。

身体も固いし、運動神経も良いわけでは無く
アクロバットも倒立もなかなか上達しない。
...しかも痛いのが嫌いでサボり気味。笑

当時、僕の学校生活を見てきた人はとてもじゃないけど
今ヨーロッパで活動するショーアーティストになってるだなんて信じられないと思います。(実際よく言われる)

ちなみにこの学校は群馬の山奥
みどり市の「沢入」という町にあります。

住居は誰も住む人が居なくなった一軒家を借りて
生徒何人かで共同生活をします。
家賃は当時月7000円〜10000円ほど。

凄く田舎で、コンビニもスーパーも徒歩圏内にはありません。

車も免許も無い僕は、週に1度みんなで行く街への買い出しに混ぜてもらって、1週間分の食料を買いそれで生活をしていました。

他に娯楽がないので
常にアーティストを志す仲間たちと練習し、切磋琢磨する日々。

僕が通ったのは2年間ですが
今思えばこの2年間が、人生の中で一番今の僕を形成した2年だったと感じるんです。

身体的にも、精神的にも
サーカス学校に行ってなかったら、今の僕はいなかった。

落ちこぼれの僕を、ショーアーティストへと導いてくれたのは
間違いなくサーカス学校でした。

Naoto

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そんな僕の母校「沢入国際サーカス学校」ですが
実は現在生徒が減って、この夏から休校状態なのです。

2019年春からの入学希望者が一定数を超えたら再開できるとの事で
現在入学希望者を募集中。

あなたの人生の選択肢に
ショーアーティストを加えてみるのはいかがですか?
この学校は、きっとその選択をいい方向に手助けしてくれます。
少なくとも僕にとってはそうでした。

http://www.circus-mura.net/index_sics.html

◆お問い合わせ(担当;長屋)
℡03-3403-0561(ACC内)
メール a-nagaya@accircus.com
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