【読書ノート】人間とは何かー古典を読むシリーズー

紆余曲折あり、2020年は古典を中心に読書をしてみようと思う。
来年に向けて、少しずつ古典を読んでいく。

著者は、『トム・ソーヤーの冒険』などを書いている著者。
晩年にかいた人間観を対話形式で書いている書籍。
人間について厭世的な視点から捉えている。


■問い


①人間に生まれながらの善悪の基準はあるのか?

人間は内からは何ひとつ生み出すことはなく、善悪の基準は外からの影響を受け、決まっているのすぎない。
教育や訓練、読書などの様々な影響を受け、善悪の基準となる価値観が形成されている。外からの影響の中でも、生まれ育った人間関係に強く依存。

→とても冷たいような考え方であるように思えるが、人を理解する一つの大事な側面なのかもしれない。上記のような考え方をベースにすると、社会的に強く悪だと判断される犯罪や素行についても、人そのものを責めるのではなく、これまでに育った人間環境や外から影響を与えているものとして捉え、原因や改善を求めるのかもしれない。


②純粋な自己犠牲は成立しないのか?

一義的には自分が満足すること、安心するために行動するため、純粋な自己犠牲はない。一見すると、自己犠牲に見えても、その行為を行うことで安心する/満足する自分があった上で、二義的に人が喜ぶとする。

→これは一つの考え方という印象だけど、人によってかなり考え方が分かれる問い。個人的には、どっちが先に来ているのかは本人すら判断不能であり、水掛け論になるだけかと思う。


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