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21世紀の活動写真弁士【自主制作映画】

昨年2021年3月に完成した自主映画『21世紀の活動写真弁士』を公開しました。
コンペは落選しましたが、自分としては満足いく内容に仕上がりました。

前作が2014年制作(龍神祈祷~あなたとわたしの未来~)でしたので、7年ぶりとなりました。

2021年は東日本大震災から10年となる節目の年ということで、元々は舞台の映像化として脚本を書いていました。
しかし、2020年はコロナ元年で、なんとかスタジオ練習も経て本番の予約を入れたところで撮影が厳しい状況となってしまいました。
延期も出来たのですが、描きたかったテーマはコロナの世界的パンデミックによって上書きされてしまった感じがしたので、完全に別の作品として制作することを決めました。

会話をせずに撮影出来て、テーマをしっかり伝えることが出来る方法を模索し、映画の黎明期に活躍していた『活動写真弁士』そう、カツベンが思い浮かびました。
周防監督の映画『カツベン』も参照し、映像に声をあて、オリジナルのストーリーを作るのは面白いと思いました。

この作品はかなり抽象的な、メタファーに満ちています。
一回見ただけではあまり分からないかもしれませんが、音楽と映像という感覚的な部分で惹きつける要素はあるようで、ある友人は『ミュージックビデオみたいで繰り返し観てしまった』と言ってくれました。

実際のカツベンも、生演奏があったようですし、音楽は重要です。

ということで、シュールレアリスムな要素が多いと思いますが、テーマはがっつり盛り込んでいます。
ご覧いただければ嬉しいです。

普段出演はしませんが、今回は中々人も集められませんでしたの私も出ています……

震災関連の映像も入れています。
2012年に回った東北の素材や、2021年に常磐線が全線開通し、制限が解除された地域が増えたため取材した双葉町の映像などもあります。


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