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ビジネス英語の学習法4:Eメール、レポート、そしてプレゼン資料作成のスキルアップは基礎文法の理解と英語の論法に沿う事です。

以前からの記事の要点です。

①『ビジネス英語』=専門用語を伴う、大人が使う『英語』
②基礎文法の習得、そして単語力を増やす取り組みが大切
③ビジネス英語の下地作りは業界の英語記事を読むこと
(*ビジネス英語の下地:①専門用語と大人向けの単語の下地、②フレーズと言い回しの下地、③基礎文法の下地、さらにはビジネス英語を取得する目的の一つでもある④海外マーケットの情報を得る)

ビジネス英語の学習法1~3は主にインプットのお話になりましたね。本日の記事、ビジネス英語の学習法4はアウトプットに関してのお話になります。具体的に言うと、ライティングによるアウトプット、すなわち、ここではEメール、レポート、さらにはプレゼン資料作成におけるスキルアップへの取り組み方をお伝えしていきます。

まず、Eメール、レポート、さらにはプレゼン資料作成において何に気を付ければ良いのでしょう?

Dearで初めて、SincerelyやRegardsで終わる事でしょうか?Mr. Miss. Ms.の使い分けでしょうか?

確かにこれらは形式的な文章を書く場合は大事ですが、ネットで検索すれば正しい使い方はすぐに調べが付きます。

しかしビジネスパーソンがEメールやレポート、プレゼン資料のようなライティング資料を作成する際に躓くのは上記のような答えがすぐにみつかるような形式の部分ではありません。躓くポイントはどこでしょう?それは「相手に自分の考えを伝えられているか」という部分になります。

具体的な情景を見ていくと、「英文を書いていて、この文章で意味が通じるか自信がない。」「あなたがメールでやり取りしたい内容と相手の返事がずれるがどう修正したらいいかわからない。」「国外にいる上役にレポートをまとめたが、意図しない質問が返ってくる。レポート内容への質問がずれる。」「会議資料に対する質問が多い。」というような感じになるかもしれませんね。

それではライティングによるアウトプットのスキルアップにはどのように取り組めば良いのでしょう?ポイントは次の通りになります。

①文型を崩すな
②修飾のルールがある事を忘れるな
②英語の論法に従え

①と②は基礎文法の習得によりスキルアップを目指せますね。③はショートエッセイを書く訓練を通し、習得が可能です。

まず①、②ですが、まず大事なのは文型です。文型を無視して書いた文章というのは日本語のてにをはを無視するような文章になるので、細かなニュアンスになればなるほど意味が伝わらなくなります。

(通常の文章)業界全体が前年比10%の成長を遂げている中、弊社は前年比13%の成長があり、市場の成長を3%上回る成長が出来た。
(てにをはのルールを自由に変えている文章)業界全体の前年比10%が成長に遂げられる中、弊社に前年比13%が成長をあり、市場は成長が3%上回る成長に出来た。

どうでしょう?何を言ってるかわかりますか?これでは読み手は間違いなく質問を返してくるしかなくなりますよね。このてにをはを無視した文章が読み辛い(というか読めない)ように、英語の文型を無視するという事はやはり英語の基本ルールを無視しているという事になるので、これはやはり学習対象とすべきですね。

次にこの①と②で大事になってくるのは修飾のルールです。これもまた学習して取り組み必要があるテーマになりますが、日本語は修飾は前から行い基本的には修飾対象が一番最後に決ます。しかし英語の場合は後ろから説明を加える方が一般的な修飾になるので、これもまた意識的な取り組みが必要な文章になります。

例えば学習過程にある生徒さんが「売り上げが上がっている会社」を英語にしようとすると、sales going up company(sale go up companyの方が多いですが)という表現を作ります。「今話題になっている商品」は、now everybody talking productのような感じでしょうか。「よく切れない包丁」はnot cutting well knifeとなります。これらの単語の順番は日本人にはわかりやすいように感じますが、英語は後ろから説明を加えることが出来る言語なので不自然かつ読み辛さを感じます。さらには日本語に訳すなら、順に、上昇している売り上げ会社、現在みんな商品を語っている、よく切っていない包丁というようなニュアンスで読み取ることができ、読み手によっては日本語とは違うニュアンスを持つ表現になってしまいます。now everybody talking productに至っては「???」となってしまいます。これらの例は一般的にはすべて後ろから説明を加える表現になるので、a company with sales growth, a product trending now, a product which everybody talks about now、a knife with a blunt edge, a knife which can't cut wellというような言い回しが通常の修飾になります。

私が指導した経験の中で文型が完成していな文章を作るのは「英語の文章を書き始めた方」に多くみられます。多くのビジネスパーソンが躓くのもやはり基礎文型理解が初級であり、あやふやである事に起因していると考えても良いでしょう。

しかしながら、訓練を積み重ねることで生徒さんは回を重ねるごとに文型を意識して文章が書けるようになり、さらには後ろから修飾もしっかりと使えるようになってきます。もちろんアウトプットだけを練習しても効果的ではありませんので、業界の記事をはじめ、英語の文章を読むという訓練による英語という言語の下地作りを並行して行っていくことが効率の良い学習方法になるでしょう。

次のテーマは③の英語の論法です。

もっともベーシックな英語の論法は「主張」「本論(理由づけ)」となります。

(主張)明日午後3時に打ち合わせを行いましょう。
(本論)私が午後1時と4時に他の打ち合わせがあるので。
(主張)私はAという商品が売れると思います。
(本論)なぜならば、サンプリングでもっとも人気が高かったという結果がでているので。
(主張)来年の売り上げはさらにあがるでしょう。
(本論)なぜならば、来年はオリンピックがあるからです。

どうでしょう?上記のような論理展開であればそう難しくはないのではないでしょうか?

もちろん稚拙な印象はあると思います。なぜならば文章がシンプルだからです。しかし、注視すべき点は論法であり、相手に自分の考えを伝える事です。とくに英語のEメールでは要点は上にもってくるので、上の部分に自分のもっとも言いたいことを持ってくるというのは論法に従った文章の書き方をなり、円滑なEメールのやり取りでは無視してはいけない順番になります。

さらに言えるのは、③の英語の論法にしっかりと従った文章を作れていると、①、②の文型と修飾がそれぞれ少し間違っていたとしても、相手は間違いを修正するガイドを得られるので、文章そのものに間違いがあっても考えや意図は伝えられるEメールを書けることになります。

これは私が生徒を指導していてはっきりと断言できるところになりますが、③英語の論法を無視して書いたショートエッセイは①と②の間違いをこちらで修正することはとても困難に感じます。しかし③英語の論法に従って書いたショートエッセイであれば、①と②、文型と修飾が多少間違ったとしてもこちらで修正をかけて読めるという事です。

もしあなたが英語の文章も自信がなく、Eメールで自分の考えを伝えることにまだまだ自信がないのでしたら、まずは③英語の論法に従ってEメールやレポートを作成してみてください。そして文章書く際は勝手に①文型を崩さない、②後ろから説明を加えるの2点を意識してEメールを書いてみてください。まずは意識を変えることでEメールに対する相手の返答が今までとは違ったものになることを体験することが出来るでしょう。

ショートエッセイを書く訓練にさらに基礎文法と修飾の詳しい説明を書いています。ぜひ参考にしてくださいね。⑦バイリンガルへの学習内容:アウトプットの下地作りはショートエッセイで!

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