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イジン伝~桃太朗の場合~

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『イジン伝~桃太朗の場合~』連載投稿を読みやすくするため、この一編をマガジンにまとめます。ご利用下さい。
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2020年3月の記事一覧

イジン伝~桃太朗の場合~XXXIV

前回記事【「仮に私があなたに近づいた理由が同情だとして、私がそれを認めると思うの。それに…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXXIII

前回記事【「でも私、桃太くんが無事で本当に安心したわ。もしかしたら」  犬村は感極まった…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXXII

前回記事【「コマンド:アポトーシス、最終フェーズに移行します。皆様の死が安らかなものにな…

白庭ヨウ
4年前

イジン伝~桃太朗の場合~XXXI

前回記事【「こんなことって」  木地川も壁を覆い尽くすモニターに気づいて言葉を失っている…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXX

前回記事【 机にはただ小さな瓶があるだけだった。白いラベルに手書きで“KI”と書いてある。…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXIX

前回記事【 中に入ると門は自動で閉じた。押せば外へ開くので鍵がかかったというわけではない…

白庭ヨウ
4年前

イジン伝~桃太朗の場合~まとめ(XXII~XXVIII)

 目が離せなくなった。「何か悩みでもあるのかよ」 「あるけど。でもそんなんじゃないんだ。運命とか、そういうものなんだと思う」 「運命だって。冗談だろ」  猿野は苦笑して木地川の顔を覗き込んだ。彼はにっこり微笑んで答える。 「うん。冗談」  猿野は気味が悪くなって膝を抱え込んだ自分の手をきゅっと握った。力んだ拳はあの女と同じように白く濁った色をしていた。目をつぶる。「俺たちは若いんだ。死ぬなんて分かってたまるか」  木地川も拳を握ってもう一方の手で感触を確かめるように撫でて言う

イジン伝~桃太朗の場合~XXVIII

前回記事【 授業終了まであと十分。袖の下に隠していたリストウォッチを確認して猿野を意を決…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXVII

前回記事【 校長室は職員室の隣りにはなく、この学校では教室棟の隣に設けられた独立棟に存在…

白庭ヨウ
4年前

イジン伝~桃太朗の場合~XXVI

前回記事【「なんかすごい話聞いちゃったね。覚悟だとか人類のためだとか。それと先が短いとか…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXV

前回記事【 それが自分たちに向けられたものでないとわかると二人は再びドア越しに耳をそばだ…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXIV

前回記事【「たかが……私が煩わされる……放っておけば……なのは第一検体だけ……忙しいとい…

白庭ヨウ
4年前
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イジン伝~桃太朗の場合~XXIII

前回記事【 目が離せなくなった。「何か悩みでもあるのかよ」 「あるけど。でもそんなんじゃ…

白庭ヨウ
4年前