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ドライフラワー【短編小説】

※この小説は3分で読めます。

別れてしばらく経つ。

私はドライな性格だ。

自分ではそう思っている。

お互い忙しくてすれ違うことの方が多く、

喧嘩ばかりしていた日々を思い出した。
基本的に私が悪かったと思う。

『多分私じゃなくてもよかった』

今ではそう思っている。


ある日のこと。

本当は価値観が合わないことも

薄々分かっていた。

ちゃんと話そうと思っていた。

2人きりの部屋でいざ話そうとすると、

結局私は何も言わないまま

あなただけがちゃんと話してくれた。


もしいつかどこかであなたと会えたら

この別れ話に花が咲いて笑い合えるのかな。
臆病者の私は、

本当は全然ドライなんかじゃない。

あなたが寝た後に、私だけ泣いていた。

そんな自分が嫌いだった。

あなたが大好きだったから。


あなたの声も顔も、不器用なとこも、

全部が嫌いじゃなかった。

あなたとの日々が色あせていく。

それでも私の中にずっと残るのは、

枯れることの無い

ドライフラワーみたいな思い出
最後まで見ていただき、
ありがとうございます!
是非、曲も聞いてみてください!
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