人生を豊かにする「ファッション」
おしゃれは何のために、そして誰のためにするもの?
その質問の答えになるような文献に出会えたので、今回皆さんにも共有したいと思い、この記事を書きました。
「え、文献?難しそうやし興味ないわ。」と思った皆さん、
今回はイラストを使って分かりやすく発信できるよう頑張ったので、最後まで是非読んでもらえると、筆者はとても喜びます(><)
この記事が、皆さんにとって「おしゃれをすることの力ってすごいんや〜」と少しでも思える学びとなりますように。
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この文献では、ある介護老人保健施設の入居者5名にファッションセラピーを行い、その効果を検証するという研究が記されています。(今回は5名のうち、結果が顕著に出た4名についてご紹介します。)
ファッションセラピーの内容
*月1回で1年間(計12回)
*個別面接方式で着装アドバイス・コーディネートの提案・化粧を行う
要介護高齢者の4名のセラピー前、セラピー後の様子はこんな感じ・・・
(イラストをスキャンしたので少し画質が悪くなっています)
対象者4人全員がファッションセラピーで自らの服装に関心を持ち、おしゃれを楽しみ始めたことによって、得られた効果はこの2つ。
①体の健康:要介護度や認知症状態を示す尺度に改善傾向が見られた。
②心の健康:気分が明るくなったり、周囲とのコミュニケーションが活性化した。
「おしゃれをすること=心身の健康」ということが結果として顕著に示された文献でした。
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この文献を読んでいると、おしゃれをすることが持つ力は本当にすごいんだということを実感します。
私はお風呂に浸かっている時に「明日何着ようかな〜」とぼーっと考えている時間も、
お風呂から上がった後、クローゼットの前に立ちながら、お風呂で頭に浮かんだコーディネートを実際に着た姿を想像して「これやっぱちゃうわ」と考え直す時間も、
満足するコーディネートが組めたら、翌日を想像してワクワクしながら眠りにつく時間も、
全部、1日の終わりの楽しみな時間です。
何で洋服選びが楽しいんだろうと考えると、洋服が好きということももちろんですが、
自分が好きな服を着て過ごす1日は、適当に選んだ服を着て過ごす1日より、自分に自信が湧いて、何だか自分がパワーアップしたような気持ちになれるからだと思います。
この服を選ぶワクワク感を、これから歳を重ね、いくつになっても忘れないでいたいなと感じました。
*イラストは全てイメージです。
*内容は全て下記の文献を参考にしています。
下記の文献でより詳しい内容が書かれているので、この記事に興味を持ってくださった方は是非読んでみてください。
参考文献:泉加代子『要介護高齢者とファッション・セラピー』(2006)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/clothingresearch/50/1/50_17/_pdf
筆者K
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