2.不気味な天気と、自給自足的な幸福
美容室に行くために10時頃家を出た。すでに遅刻するかどうか危うい時間だ。なぜ毎回こうなのか?
それはともかく、今日アパートの一室から外に出て感じたのは空気の不気味さだ。
家の中にいる時は
「あぁ今日は風が強いな…こんな天気、好きだぜ…オレ」
なんて、ニヒルな風を自分でも吹かせていたが、外に出て感じたのは異様な静けさと、ぬるい風、空気に漂う雨の雰囲気だ。
まるで古典的な怪談話の中にいようで。肌が粟立つのを感じた。
不気味だなぁなんて思っていると、目の前をおばあさんが通りすぎた。ボーッとしている様子で、一点だけを見つめ、歩いている。
彼女の自我はこの空気に食われてしまったのではないか…なんて馬鹿なことを考える…
これから怖いことが起こる風に書いてみたけど、単純に天気悪くて空気重!って言うことなんだと思う。
あとボーッと歩いている人なんて沢山いるし。なんなら僕もその部類だ。自分を棚にあげるのは良くない。シャンとしなさい、自分。
そう。そういうことさ、ほんと、ね…
前向きに捉えてみたが、まだ少し怖いので
「今日は良いことがあるぜ!沢山!」
なんて能天気な思いで頭を充たそうと思う。
あといいことを積極的に拾って、自給自足的幸福を今日は享受してみようかと思う。
ちなみに、ここまでの文章は美容室にいく電車の中で書いたものだ。
noteにあげるにあたり、読み返しているが、この青年は大分怯えている。「大丈夫か?」と我ながら思う。
疲労がたまってはいまいか。青年の心が心配である。
さて、気持ちを切り替え、今日あった良いことだ。どれくらいあるだろうか…
1.美容室に余裕をもってつけた。快挙である 2.美容室で楽しく話をして、何や分からんが ワインを貰った 3.電車の中から見る雨の町が綺麗だった 4.実家から送られてきたしらすが美味しい 5.お昼寝を久々にした、気持ちがいい 6.起きがけに聞いた雨音が心地よかった
大成功じゃん。最高じゃん。
なんも悪いことなかった。むしろいい日だ。
自分の目の付け所で一日は変えられる。そんな学びがあった。
これも今日あった7個目のいいことかもしれない。
あと、我ながら「自給自足的幸福」の語呂が気に入っているが、どうだろうか?僕はかっこ良いいと思う。
これからは「自給自足的幸福」を日々実践し、霞のような幸福で生きる仙人を目指してやろう…
皆さんも実践してみてはいかがだろう?
仙人、一緒に目指そう。
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