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ドナルド・トランプ SAVE AMERICA ラリーinアイオワ 10.09.'21


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・語られている政策や事件など、なるべく日本語のソースを直リンクで紹介しています
・トランプ独特の大袈裟な表現や、数字・日時の間違いなど重要でないものにはファクトチェックを入れていません
・その他の注釈は*を付けて各段落末で補足しました
・わかりやすさのため一部言葉を補ったり、自然な語調のための意訳をしています
・全文スクリプトとオーディオはこちら:
https://www.rev.com/blog/transcripts/donald-trump-des-moines-iowa-rally-speech-transcript-october-9


1. 経済対策法案


ハロー、アイオワ!それからアイオワ・ホークアイズ、おめでとう!今日のはまた凄い勝利だったな。来てよかったよ。いやーいい試合だった。アイオワ州立大学はいい学校だし、チームは強いし、伝統もある、実にいい仕事をしてる。全てはここから始まったんだよな。ナンバーワンだろ?ここで勝ち続けよう。ちなみにこの会場、アイオワ・フェアグラウンズ、どれくらい古いのか知らないんだけど、こんなに人が集まったのは史上初だそうだ。どうもありがとう。

勤勉な愛国者諸君、敬愛すべき君たち全員が今夜ここに集い、そして何百万のアメリカ人も気付き始めてる。バイデンと極左共がこの国を壊滅寸前まで持ってきてしまったと。こんな事態は初めてだ。たった9ヶ月のバイデン政権下で、凶悪な犯罪者や血に飢えたギャングがストリートを乗っ取り、不法移民と殺人ドラッグを売り捌くカルテルが国境を乗っ取った。インフレーションが我々の経済を乗っ取り、中国が米国民の仕事を乗っ取った。タリバンがアフガニスタンを乗っ取った。気狂いサヨクが子供たちの学校を乗っ取って、過激派社会主義者が我々の国を乗っ取っろうとしてる。こんなことを許すな。こんなのは食い止めるぞ。俺が警告しなかったなんて言わんでくれよ。もっとも俺も君らが行動しなかったなんて言えやしない、だって君らは投票所に出向いて過去のどんな現職大統領が貰うより多くの票を俺に入れてくれたんだからな。選挙は仕組まれてた。でもどんなにバイデン政権が酷くたって、この偉大なアイオワ州を責める奴なんかいないぞ。なんたって、そりゃあもう我々はよくやったんだから。ここでの成果は素晴らしいものだった。

アイオワ、いいところだな。言っとくけどトランプほどアイオワと農家のために働いた奴はおらんぞ。俺が保証する。君らも知ってるだろ。まず初めに君らは2020年のアイオワ州党員集会でバイデンを4位にしてこっぱずかしい思いをさせた。覚えてるか?バイデンの奴、顔をちょっとだけ見せてすぐに退散してしまったな。そして11月には君たちがわっと記録に残る投票率で8ポイントの大差を着けて地滑り勝利を獲らせてくれた。あれは素晴らしかった。全米のどこよりも初戦*はアイオワ、ってことだ。そうだよ。初戦な。もちろん我らがジェフ**もわかってる、そうだろジェフ?

*=アイオワは大統領選に向け各党の候補者指名争いの初戦となる党員集会が開催される重要州、今回トランプのアイオワ入りも24年の大統領選を意識したものではと囁かれた

**=ジェフ・カウフマン、アイオワ州共和党委員長

で、つい今週*、最新のデモイン・レジスター紙の調査でアイオワ民によるバイデンの支持率が記録的暴落、なんと31%だっていうんだよ。誰だよ、その31%は。ここにいる君らじゃないだろうな?31%の仲間はいないだろ?君らのいちばんのお気に入りは俺なのに。まあ同紙は俺のことあんまり好きじゃないからこの調査もお察しかと思いきや、この結果ならあんまり文句は言えないな。だってトランプへの支持率は53%、これ今までで一番高いか?まあ、ラディカルな極左新聞にしては上出来だろうな。あちこちで支持率調査がでてるの、みんなも見ただろう。テキサス、獲れるぞ。前回も大差で獲った。フロリダも獲れる。こっちも大差で獲ったな。オハイオも獲る。これも大差だった。ウィスコンシンの事前予測じゃバイデンの奴は17ポイント下がってた、ここも獲ろう。ウィスコンシン、我々は大差で勝ってたはずなんだよ。二度**。

*=実際の記事は9/21付

**=実際はヒラリーに僅差で辛勝、バイデンには負けている。不正を疑っての発言

以前ウィスコンシンの事前予測で俺が19ポイントもヒラリーに差を付けられてるなんて報道しやがった時、結果は俺たちの勝ちだったんだよ。何なんだって思うだろ。何でそんなことするんだって。そうやって奴らは人々が選挙に行くのを諦めさせる。抑圧行為ってやつなんだ。票を抑制するわけだ、違法にするべきだろう。まあフェイクニュースがいつもやる手だ。お、あそこにいっぱい来てるじゃないか、フェイクニュースが。フェイクニュースめ。

まあこうしてる間にもバイデンと過激派の極左民主議員たちは5兆ドル規模の経済対策法案を通そうとしてるが、米国の歴史の中で起きた戦争の費用全て足したってこんな金額じゃないだろう。かつてないほどカネのかかる法案だし馬鹿デカイ増税待った無しじゃないか。子供たちや孫たちにも重くのしかかる、危険な法案だ。明らかにアメリカを終わらせる気だろう。酷すぎるよ。共和党はつっぱねなきゃいけない。戦わないといかん。我々の国を取り戻そう。

これは社会主義へと移行させるための法案なんだよ。国境開けっ放し法案だ。アメリカ天然資源ブッ壊し法案。俺の政権時に初めてアメリカはエネルギーを自国で100%まかなえるようになったのに。今じゃOPECだのロシアだの他所の国に電話して「すいません、原油を少々送ってもらえないでしょうか?」なんて何をやってるんだ。そんなのはもう終わらせたと思ったのに。俺がホワイトハウスを去った時、この国にはサウジアラビアなんかよりたくさんの原油と天然ガスがあったし、ロシアなんかより充分供給をまかなえてたんだ。それじゃ今じゃ彼らにまた頭を下げてるじゃないか。バイデンはアラスカの北極圏国立野生生物保護区(ANWR)石油採掘案を台無しにしやがった。ロナルド・レーガンも他の誰もできなかったことを俺が成し遂げたのに。サウジアラビアと同じくらいデカイんじゃないかって何十年も言われてきたANWRの採掘案を、奴らどうしたと思う?停止したんだよ。アラスカのリサ・マカウスキー上院議員*はろくにアラスカのために働いてないな。それは確かだ。

*=マカウスキー上院議員とトランプは反目しあう仲なので辛辣

バイデンの経済対策法案は違法の、人種に基づいた差別推進法案だ。不正行為やりたい放題選挙法案だ。そうだ、法案の中身を読めばこれまでの不正選挙は序の口だったっていう更なる脱法行為が目白押しだ。そしてこの法案はメディケア*財政破綻法案。おまけにソーシャル・セキュリティ**打ち切り法案でもある。奴らのせいでどちらも底をつくだろうな。バイデンやペロシやカマラなんかによる権力の掌握だよ。そういやカマラは国境で随分活躍***してるな?

*=高齢者向け医療保険制度。65歳以上と一部の身障者が比較的安価な保険料で加入できる公的医療保険システム

**=社会保障制度

***=国境対策を任されているはずのカマラは公に関連発言をすることも稀で、一度きりの視察も国境から離れた場所に留めたため、批判が寄せられている

もちろんその中にはバーニー・サンダースもいるぞ。イルハン・オマールもな。オマールなぁ。どう思う?オマールも確実に奴らの中にいるな。彼女イスラエルがあんまり好きじゃないな、だろ?しかも自分の弟と結婚*したらしいじゃないか。米国にやって来て自分の弟と結婚する、結構な話だよ。誰も何も咎めやしないんだな。何もお咎めなし。俺らにはえらい剣幕だろうに。そりゃあえらい剣幕でくるだろうにな。共和党議員たちはしっかりしなきゃいけない。共和党が怖気付いたり、失敗したり、逃げ出したりする場合じゃないだろう。何が起きても気丈に構えてろ。弾劾されることなんか心配するな。何も恐れるな。自分が弾劾されやしないかと怯えてる奴を見たが、哀れなもんだよ。彼らは…《観客:「背骨がない!」》背骨が通ってないんだよ。ありがとう、その言葉だよ。それを言おうと思ってたんだ。

*=よく取り沙汰されるが未だ真偽は不明

社会主義民主党による隠された驚愕の惨禍をいくつか見てみよう。超党派の課税合同委員会によると、バイデンの歳出法案はかつてないほど労働者世帯への税金を引き上げる。バイデンの案は米国の事業税率を爆上げして、世界で最も高い類の一つに戻し事実上、共産主義の中国と呼ばれるところよりも大幅に高くする。こんなの聞いたことあるか?実際バイデンの課税プランを全て考慮したら、民主党の法案だと企業は米国じゃなく中国に事業を移転したほうがよっぽど税制上有利なんだよ。よく考えてくれよ。

人々を中国に誘致してるんだよ。おいおい、何でだと思う?バイデンは中国を強くしたい、我々共和党はアメリカを再建したい。そういうこと。バイデンの社会主義法案は大量の恩赦と大学無償化も盛り込んでる。不法移民のために喜んでる場合じゃないぞ。君らの分はないからな。不法移民だけ。法案には移民の爆発的な流入や外国人労働者に支給する特別永住権(グリーンカード)の上限撤廃も含まれてる。先は明るいな。

話は変わるが、トランプ政権ではかつてないほどの雇用を生んだ。12ヶ月前、この国では1億6000万人が働いてた。史上最大の数字だ。アフリカン・アメリカンも、アジア系もヒスパニックも、女性も男性も一流大卒も中退者も、高校を出ていなくても、卒業証書なんかなくても、どの属性の人たちも今までで最高の業績を叩き出してた。今や連日、何百というハイチ移民が米国に流入してる。彼らは教養がなく、英語も話せない。アメリカ再建に必要な能力を持ち合わせていない。アメリカ再建、「Make America Great Again」なんて、どこかで聞いたことあるか?彼ら移民の大半は何年も何年も働くことはない。

この民主党法案は、トランプ政権時に国家安全保障渡航禁止令で拒否された全ての外国人の再入国を許可するっていうんだ。俺の渡航禁止令、覚えてるか?「なんて酷いんでしょ」って非難されたけど、俺は「言わせてもらうけど、ウチの国に来て爆弾ブッ放すような方々はご遠慮願いたいね」って言った。いらんだろ、NYの五番街を爆発させるようなのは。今ならシカゴでも五番街でもどこでもやりたい放題だろうけど。渡航禁止令は合衆国最高裁でも勝訴してる案件だからな。テロリズムが蔓延する国から数え切れないほど無審査の旅行者が来たけど、米国への入国は許可しなかった。「いや、ナイスな国に見られたいってのはあるし、ポリコレに沿うようにしたいんですけどね、すいませんね」って。「すいませんけど、ウチの国民を危険な目にあわせたり、国を攻撃するような輩は困るんです」と。いいだろう、それで。

法案の中には無審査のアフリカ諸国の移民を無制限に連れてきて、無料の福祉や政府手当を与えるなんてのも書いてあるよ、君らアイオワ民や米国納税者のご厚意に甘えてね。おめでとう。ワクワクするな。まだ苦しみはこれからだぞ。

アフガン脱出時の飛行機だって、審査通ってたのは3%だっていうじゃないか。残りは何者なんだか誰も知らないという。我々にも知らされてないよな。法的に米国入国の手続きが通ってたのがたった3%しかいなかったと。何だそりゃ。3パーセント。まあ何年か経って彼らの素性が明らかになるんだろうな、悪いニュースという形で。だろ?

民主党の法案詰め合わせには我が国のエネルギー産業を解体する計画も練りこまれてるが、まあそれはこの9ヶ月でほぼ達成した感があるな。まず社会主義者たちによるグリーン・ニュー・ディール政策に6300億ドルの頭金を支払うと。このグリーン・ニュー・ディール政策ってのは、環境について何も知らない過激派が部屋に集まって15分ほどで捻り出したものだろうな。

法案には自国産の石油に対する巨大な新税や手数料も含まれてる。特にアメリカでの天然ガス産出に関して言うなら、資本家や天然資源の産業を殺して、ペンシルバニア、オハイオ、テキサス、オクラホマ、ノースダコタ、その他実に多くの州の労働者に壊滅的な打撃を与えるだろうな。ガソリン価格とインフレはすでに急上昇している。先日、インフレ率が過去24年間で最高になったというニュースを見たけども、考えてみてくれよ、まあこれからもっと上がるから。準備はしておいたほうがいい。民主党の法案ではメタンに新たなエネルギー税を課してるけど、これにより年間数百ドルのエネルギーコストの上昇が予想されて、みんな開いた口が塞がらなくなるぞ。50%、60%、70%、80%なんてすぐだ。

それからこの法案はハイド修正条項*を廃止して、極左の極端な中絶思想に君たち納税者の加担を強いる上に、出産間際ですら赤ちゃんを母の子宮から引き剥がしてしまうものだ。実際には生まれた後でも赤ちゃんを殺す。生まれた後でもって、ヴァージニアの州知事**もそう言ってたろ。全ての子供は神からの神聖な贈り物というのが我々共和党の信条だ。

*=妊娠が母体の生命を脅かす場合やレイプや近親相姦による妊娠を除き、公的資金から中絶費用を出すことを違法とするもの

**=ラルフ・ノーザム州知事、民主党。州議会は2019年に妊娠40週あるいは分娩中でも医師が認めた場合は後期中絶が認められるという法案を提出していた。

民主党の社会主義法案にはなんと、フェイクニュース業界への13億ドルの支払いも含まれてる。この方たちにだよ、我々の金を彼らに差し出せという。そんな価値ないだろう。国中のメディア、つまりリベラル・メディアの記者を雇用するのに補助金を出せというんだよ。他の全てのことに加えて、ろくに事実も報道しないこいつらの世話をするために何十億ドルもの金を使うっていうの、ちょっと想像してみてくれ。事実を報道しない奴らだぞ。きっとすぐに新しい車でも買いに行くんだろうな。それもいいやつをね。

それにしてもメディアはバイデンがコロナでヘマしてるの、何も報道しないな。この恐ろしいコロナ禍にあっても、我々の政権はワクチンや治療薬、知見を置いて行ったのに。ワクチンも治療薬もありながら、2020年の総死者数より2021年のほうが死んでるって、バイデンが何もやってない証拠だろう。それでもメディアは静かなまま。報道したくないんだよ。都合が悪いからな。想像できるか?もし俺がまだ大統領でこんな死者数を—待て待て、もしも何も、バイデンは正当に選ばれてないからな、今の取り消しな。でも言う奴は俺に言うんだよ、「サー、コロナ対策が大統領選の足を引っ張ったんです」なんて。

信じられんだろ。奴らは俺のことはそうやって不正で勝ったと言うんだよ。何でもかんでも好きに言う。でもな、違いがわかるか?ヒラリーは負けを認めた。俺は認めなかった。絶対認めない。絶対にだ。理由がない。まあ後でまたさっとおさらいするけども、激戦区の数字を見たときに負けを認める理由なんてなかったんだ。選挙結果を認証するべきじゃなかった。奴らは忠実にこの国を壊しにかかってる。

死者数が増加しても、もう「コロナ死者数カウンター」を画面に映すことはない。今や視聴率が80%ダウンしているCNNのフェイクニュース、覚えてるか?死者数カウンターだよ、死者数カウンター。本当にもう映さなくなった*な。でも視聴者数は減ってるけど。だよな?どうした?大丈夫か?まあフェイクニュースだからなんだけどな。人々の敵だよ。

*=バイデン政権移行時にCNNが画面のカウンターを外したり面積を小さくし、その露骨さが話題になった

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民主党の法案には、有害で偏見に満ちたCRT*の非合法な政府研修プログラムに何十億ドルもの資金を注ぎ込むとあるぞ。それになんだ、公平性の既定とやらも詰め込まれてる。Equity、公平性。公平って何だかわかるか?君たちから奪って、他の人たちに与えるってことだよ。そんなに多くの君らからは取らないと思うけど。なんとなくね。君らからはそこまで取らんだろ。でもな、これは政府が教育、住宅、医療、軍隊なんかのあらゆるところに持ち込もうとしてる違法な差別の合言葉だよ。

*=Critical Race Theory=批判的人種理論。人種差別がアメリカ社会の構造と体制に組み込まれているとし、現在に至るまで白人は常に抑圧する側で有色人種は被害者とする理論。根底にマルクス主義があり、自虐史観を子供たちに植え付け人種間の分断を煽る危険な思想として、全米で保護者たちを中心に反発の声が上がっている

それから民主党はIRS*に我々を破壊する権限を与えようとしてる。ティー・パーティやキリスト教系団体にした**ようにな。俺のことも常に狙ってるだろ、知ってるよな。死に物狂いで戦うぞ。みんなで立ち向かうぞ。この法案は雇用を奪う増税と社会正義のファシズムが足並み揃えてやってくる、不吉の足音だ。おまけにミッチ・マコーネルを筆頭に11名の共和党議員が債務上限引き上げ法案に同意した件、考えてくれよ。信じられん。ミッチ・マコーネル。それに11名の共和党議員。何やってるかわかるか?民主党に2ヶ月の時間を与えてるんだ。猶予を。どうやって我々をねじ伏せるか考えるための時間を、民主党にくれてやったんだよ。2ヶ月も。それが彼らのしでかしたこと。同意したんだ。恥ずかしい奴らだよ。

*=合衆国内国歳入庁、日本でいう国税庁

**=オバマ政権下のIRSが2011~12年度の税制審査において、非営利団体による免税申請で国内保守系団体を狙い撃ちして特別審査の対象としていた

過激派の民主は国民を騙そうとして最終的に値札を下げてくるだろうな。「あー、5(兆ドル)じゃなくていいよ」なんて。でも本当は5なんだよ、決して3.5じゃない。それからこれがインフラ法案なんてのも誤りだ。インフラ分は9%なんだから。残りはグリーン・ニュー・ディールのゴミで、捨てたほうがまし。ゴミ箱に入れてくれ。まあでも考えてみてくれよ。あれに何兆ドル、これに何兆ドル、それにも何兆ドルって誰も考えつかなかったような金額をだよ、その大半を国を窮地に追いやるクソみたいな政策に使おうというんだ。

この法案を通せば、最終的にはアメリカが社会主義国に変貌することになる。だから奴らが債務上限の話を持ち出す時、我々にとってはそいつが超強力なカードになるんだ。債務上限はブチ壊したくないけども、この国を滅ぼそうっていう法案が可決してしまうことを考えればやぶさかでないかもしれん。アメリカ人は皆、常識を持ち合わせてる。共和党員、民主党員、無党派層もしっかりと立ち向かわなければいけない時だ。そしてバイデンや頭のおかしいナンシー・ペロシ、あれはほんとに頭のネジが狂ってる、彼らが権力を掌握するのを毅然とした態度で食い止めなきゃいけない。

そして我々はアメリカを絶対に社会主義国にしないと声を揃えて宣言しないといけない。それが彼らの思惑だ。俺は本気でこれが一歩進んで、共産主義国になってしまうんじゃないかと危惧してる。絶対に許すな。それでもメディアは、こいつらが悪事を働けば報道せず、普通にしてても史上最も偉大な功績のように喧伝し、一方で我々が正しいことをしても悪だ邪悪だ腐敗だと言うんだよ。メディアってのは頭が病気で、この国に害を及ぼしてる。現状、民主党の上下両院の議員は全員このトンチキ法案を支持*してるんだからな、来年の11月には一人残らず落選させろ。来年の11月って、もうすぐそこなんだよ。時間が経つのは早いな?ほんとあっという間だよ。

*=実際には民主党穏健派のキルステン・シネマ、ジョー・マンチン両上院議員はバイデンの説得にも関わらず一貫して歳出法案の採決強行に反対している

先の選挙で「いつまでたっても終わりが見えないな」なんて言ってたの、覚えてるか?でもさ、11月にはもう選挙だよ。ちょっと考えてみてくれよ。今から1年後、あっという間にもう次の選挙。俺の4年間は本当にあっという間だった。いろいろやったけど、俺はやるべきことが二つあるって言った。一つはこの国を守り、救うこと。もう一つはこの狂人たちの中を生き残ること。過激派サヨク共が忘れないよう、よくわからせなきゃならん。それにはアメリカ第一主義の共和党議員を史上最多で当選させることだよ。いいのが揃ってる。いい共和党候補者がたくさんいる。

民主党の数兆ドル規模の支出は、インフレをさらに暴走させるかもしれないな。昨日発表された先月の雇用統計、これまた悲惨だった。数字を見たか?大惨事だよ。実際、リベサヨメディアなんか「えー、雇用者増加数は6~70万人だと思われます」なんて、何を言ってるんだと。「70万は固いでしょう」「80万いくかもしれません」だってさ。実際は20万以下だったのに。そしたら「あららら…」それで10分後には「いやいやいや、これ実はそんなに悪くないんですよ。実際かなりイイです」なんて言ってる。とんでもなく腐ってる。マスゴミ、いや俺が言わなくても周知の事実だけどね、腐りきってるよな。

でもな、俺が政権をスタートさせた時、このことは誇りに思ってるけども、二つのことを証明しただろ。一つは、この国の選挙システムは完全に腐敗しきってるってこと。もう長いことそうだ。それでもあの大統領選ほど酷いのはなかったな。コロナを隠れ蓑にしてチートしたからな。もう一つは、メディアがいかに不誠実かってこと。俺が政治の舞台に出てくるまでは、メディアの支持率って96%だったんだよ。それが今じゃいくつだ?20%台だって。これ、米国議会より低い数字だぞ。こんなのありえるのか?《観客:「ノー!!」》

これから我々は経済成長の停滞とインフレという致命的な組み合わせ、いわゆるスタグフレーションってやつを目撃することになる。覚えてるか?《観客:「ジミー・カーター!」》そう、それ、ジミー・カーター時代のスタグフレーション。正解。(観客に向かって)君、歴史家じゃないの。ジミー・カーターにスタグフレーション、とんでもない時代だったよ。俺はビジネスマンだったから。ビジネスをやりながら「これはダメだ」と言ってた。この国にとっては最悪の時代だったけども、今回は数字も大きいからさらに悪化の一途を辿る。俺の政権下では正反対だったのに。低インフレ、経済急成長、米国史上最大の雇用拡大大統領。それも俺、ちゃんと宣言したろ?《観客、USAコール》


2. アフガニスタン


それにしてもこんなに大きくて綺麗な会場スクリーン、俺以外の誰が君らのために持ってきてくれるんだろうって、ずっと見てられるよ。しかし偉大な武将ってのはいるけど、偉大なテレビマンって存在しないな。テレビ関係者ってのは負け犬しかいない。でもさ、ジョージ・パットン将軍*がアフガニスタンから早々に撤退してたと思うか?何の理由もなく、死んだ兵士を放置してくるだろうか?おまけに850億ドル相当の世界最高レベルの軍備を残してきたりして。ロシアと中国は、既に我が軍の素晴らしいヘリコプターのサンプルを入手済みだからな。アパッチにしてもそうだ。我々の世界に類を見ない技術を手にして、奴らは機器の分解と再設計に勤しんでる。すぐに我々以上の品質の物を低価格で作り出すだろう。なんたる不名誉だ。こんな屈辱があってたまるか。考えてみてくれ、最高品質のマシンガン60万丁にライフル、世界各国で生産された銃。これも先日読んだんだが、これらのうち実に多くがブラック・マーケットに出回ってるっていうんだ。いやー最高だな。

ジョージ・パットン将軍 ... 何年も前にその映画**を見たんだ。それで少し前のラリーで、またそれがとんでもなくいいラリーだったんだけど、「君たち、ジョージ・パットンのあのオープニングを見つけられるだろうか?」って聞いたんだ。(主演は)ジョージ・C・スコット、ジョージ・C・スコットであってるか?アカデミー主演男優賞を獲ったとか。映画賞だっけ?確かそうだよな。ヒットしたんだろ?まあだけど映画だからね。実際の彼はもっと全然タフだったらしい。映画はもっと落ち着いたバージョンのパットン。とにかくパットンみたいなのが必要だよ。

*=第二次世界大戦でアメリカを勝利に導いた英雄。トランプ当選時よりしばしば二人の類似性が指摘されてきた

**=1970年『パットン大戦車軍団

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我々は素晴らしい成果を上げた。ISISのカラファイトを100%ノックアウトしてやった。素晴らしい将軍がたくさんいたな。ケイン少将*もそのひとりだけど、イラクに行ったときに—ああ、彼はテレビに出てくるような将軍じゃないから恥をかかせることになるかな。俺のせいでキャリアがダメになってしまうかも。カメラの前で俺の悪口を言わされる羽目になるかもな。とにかく少将がいて、俺は飛行機で到着したんだけども、着いたのが夜だった。全部の窓が暗くなってて、何でかっていうと、あ、これ、エア・フォース・ワンな。窓のシェードを降ろされて、照明も全部落とされてさ。機体が真っ暗にされた。外からも見えないんだよ。だから俺は「あんまりじゃないか?」って言ったんだ。「酷い話じゃないか。中東に何兆ドルも費やしてきたのに、ライトをつけたままエア・フォース・ワンを着陸させることさえできないなんてな」って。まあとにかく着陸してさ。そこでかけがえのない経験をした。素晴らしい本物の人々、本物の兵士たち、将軍や将校に会うことができた。我が軍には偉大な将軍がいるよ。

*=当時イラクに駐軍していたダニエル・ケイン空軍少将のこと

で、彼らは機内まで俺を出迎えてくれて、基地内に招き入れてくれた。俺はまた「こんだけの金を費やしたのになんちゃらかんちゃら」って。それで映画に出てくるような二人の将軍に会った。そんな素質がある二人だったな。それからとにかくすごい軍曹もいて、彼も映画スター級だった。「君はハンサムだね、君はタフだね」って俺が言うと、「イエス、サー」なんて。でさ、ケイン少将に会ったんだよ。俺が「ケイン少将、君のファースト・ネームはなんというのかね?」って訊くと、「レイズン*、サー。レイズン」って言うんだよ。「レーズンって、干し葡萄のレーズンかい?」って訊いたら「イエス、サー」って。俺さ、「それじゃ君の名前はレーズン・ケイン将軍っていうのか?アイ・ラヴ・ユー!君のような人材を探してたんだ。君こそ俺が捜し求めてた逸材だ」って。

*=少将の名前はDaniel Caineだが、「荒くれ者、問題児」を意味するイディオム"Raising Cain"とかけて軍ではレーズン(Raisin)で通っていた。

でさ、俺は訊いたんだよ。「ケイン少将、イラクとシリアだが、ISISのカリフ制国家を取り除くには2年かかると言われているけども、君はそれに同意するかね?」「ノー、サー」「違うのかい?ワシントンでテレビに出てる将軍は2年と言っていて、それでもひょっとしたらできないと—」「サー、それには同意しかねます」だって。だから俺は「じゃあどれくらいかかるかね?」と。「サー、4週間もあれば可能です。ひょっとしたらそれ以下でも」「ちょっと待ってくれ少将、説明して欲しい。」「サー、わたしのようなランクの者が憚られます」なんて言うんだ。「上官達に君の考えを話したのかい?」「ノー、サー。それはわたしの立場ではありません。わたしはただの少将ですから、彼らの方がランクが上です。彼らが指示を出す立場です。従って彼らがわたしの考えを求めることはありませんでしたし、わたしが意見することでもありませんでした。サー、意見したかったと言えばその通りですが、できませんでした。」

俺は続けて「じゃあ君の計画は彼らの考えとは違うんだね。君が今考えている計画は。」「サー。その通りです。非常に簡単な計画でもあります」「4週間で?」「イエス、サー。4週間です。お聞き下さい、それどころか数日余るでしょう」「ほう、彼らの計画と君のと、どうしてこうも違うのかね?彼らは2年はかかると言い、君は4週間以下で事足りると言う。違いは何だね?」と俺は尋ねた。「サー、我々は5箇所の異なる地点から攻撃が可能であります。右から左から真上から、シリアからイラクから、多方から打ちのめすのです。サー、彼らの計画ではここにある空軍基地一点からの攻撃でした。遠隔地から、たった一箇所からの攻撃です。サー、我々にはいくつも基地がありますから、それら全ての場所を駆使して攻撃できるのです。」

それを聞いて俺は言ったんだ。「うむ、少将、ちょっと考えさせてくれ」と。それで他の者たちの意見を聞きに行った。それがダメでね。彼らのひとり、ミリー*だったんだが、こんなことを言いやがった…まあこれどこの指示だか俺にはわかるよ。おそらくバイデンのところに行ったんだろうから、そこの指示だろうけど、全く同じことを俺にも言いやがったからな。ミリー、とんだ天才様だよ。パットン将軍のオープニングはミリーと比較するために用意したんだ。とにかく奴は今回のアフガンでの失態とおんなじこと言いやがった。「サー、軍備一式は置き去りにしたほうが安上がりでしょう」ってね。ちょっと待ってくれと。そうじゃなくたって俺は建築関係やってきてるだろ。「50億円もする飛行機を置いてくってのか?」と。それにタンク一杯のガソリンとパイロットがあれば完璧じゃないか。

*=マーク・ミリー統合参謀本部議長のこと。トランプとは犬猿の仲。しかしミリーではなくジェームズ・マティス元国防長官と取り違えている可能性もある

200名のパイロットを飛ばして装備を全部米国に持ち帰ることはできたんだ。俺らの政権だったら心配は要らなかった。タリバンは俺の言うことを聞いたからね。あの18ヶ月間*、我々の兵士は誰も命を落とすことはなかった。アブドゥルと話はついてたんだ。アブドゥルってのが今のタリバンを仕切ってるんだ。彼らが我々に手出しすることはなかった。問題ないはずだった。だけど(バイデンが)全兵士を引き上げさせるなんてことが起きたわけだ。これは別の州でも言ったんだけど、君らみたいな素敵な人たちの前でね。そういやバイデンが「アイダホに来れて光栄だ」**なんて言ったの覚えてるか?「サー、ここはアイオワです」なんて訂正されてさ。こんなのもあったな。「ニュー・ハンプシャー、最高だ!」「サー、ここはフロリダです」なんて。こんなんだから奴には任せるべきじゃなかったんだよな。

*=2019年2月にトランプ政権と武装勢力タリバンが和平合意を結んでからは、アフガニスタンでアメリカ兵の死者は出ていなかった

**=これは地元風刺サイトの記事が広まったデマ。ただし2019年アイオワ来訪の際にオハイオと間違えた。その数ヶ月前にはニュー・ハンプシャーとヴァーモントを間違えている

ともかく俺は何が起きたかわかってるよ。ミリーがバイデンのところに行ってさ、俺の時みたいに。看過できるもんじゃないな。俺のところに来た時はあいつに言ったんだ。「全てのボルト、全てのナット、釘も一本残らず、軍用機も戦車もアパッチも全て、何一つ残さず持ち帰れ。機体の格納庫もだ」って。素晴らしくでかいハンガーがいくつもあったんだよ。モンスター級の軍用機を格納する、どでかいハンガーだ。俺は言った。「格納庫も持ち帰れ。キャンヴァスも持ち帰れ。プラスチックも、ファイバーグラスも、鉄も、全て持ち去るように。それが済んだら5ヶ所だかあった基地を全部爆破しまくれ」ってね。

バグラム空軍基地に関しては、気乗りしないが取っておくと言った。まだ使うと。中国と隣り合わせだからな。基地としての場所は都合がいいから。滑走路も一番長いし。あのコンクリもめちゃ分厚いんだ。不動産屋のくせに厚みはちょっとわからんけども、6インチくらいか?6フィートか、6フィートの方が近いな。そいつを(バイデンは)置き去りにしたと。1兆円だか注ぎ込んだのに。一晩のうちに逃げ出して、軍備を全て置いてきたと。それから奴らが備品は全て壊してきたなんて言ってるの、信じるなよ。壊しちゃいないよ。ヘリなんかも見ただろうが、操作不能になんかされてない。そのせいで米軍兵が殺されたわけだ。だからいくつか後で使用できなくしたんだろう、古いやつを。最新式の暗視ゴーグルを含め、装備は新品のものばかりだった。最新鋭のやつだよ。ライフル、マシンガン、銃、全て最新式の新品、一級品ばかりだった。ともかく我々の長年の敵は、これら全ての装備一式を手にしたわけだ。屈辱だ。我が国に起きている恥だ。

それでもケイン少将は逸材だった。彼は連絡してきたんだ。だから俺は言った。「少将、もう一度あの計画を話してくれ」「サー、4週間です」「少将、許可する」「サー、どうもありがとうございます」彼はテレビ出演なんかに興味がないよ。将軍だもの。将軍はそんなことを気にかける必要はない。話が前後するけど、ミリーが装備を全て置いていくって提案したとき、俺は言ったんだ。「何だお前、頭がおかしいのか?馬鹿なのか?」とね。あれで…あのときに限らないが、あのとき俺はミリーは能無しだと確信したんだよな。あっちはデッチ上げ話*をしているが、まあ、数あるミリーが馬鹿というのに気付かされた瞬間だよ。とにかくそれと同じ話をバイデンにしてたわけだよな。「サー、軍備品は持ち帰るよりも置き捨てていった方が安上がりでしょう」とね。一台5億円の軍用車に一機30億円のヘリ、新品。想像してみてくれよ。とりあえずパキスタンに飛ばしたってよかったんだ、すぐそこなんだから。後でゆっくり取りに行くこともできた。全て持ち去るべきだった。だけど何よりも、13名の兵士を失っていいはずなかった。誰も彼らの話をしないが、我々が語るべきだ、あらゆる機会に語り継ぐべきだ。

*ミリー統合参謀本部議長が中国の李作成参謀長に対して、当時のトランプ大統領が中国に戦争を仕掛ける恐れがあると2回も非公式ルートで連絡した事件。トランプはでっち上げとしてミリーを非難した

我々の兵士の中にはまだ若いのに片足を失くした者、片腕を失くした者、片腕と両足を失くした者もいる。彼らについて誰も触れない。我々は敬愛の念から亡くなった13名の兵士について語るけれども。13名の英雄は我々を空から見守ってくれている。我々のこれからに誇りを持ってくれると思う。しかし負傷した兵士たちも忘れてはならない。またアフガン民らも250名ほど亡くなっている。ひどい話だ。あそこで起きていいような事件じゃなかったんだ、せめてバグラム空軍基地で起きていたら、せめてそこで起きてたら、バグラムにはデカイ壁があるんだ。とんでもなくでかい壁が…壁、壁な。壁の話はしちゃいけないんだろ。壁が嫌いな奴がいるよな。民主党の奴ら、壁を建設したくないって。あとわずかで完成だった。俺は2年と半年遅れで壁の建設に着手せざるを得なかったんだ。理由はたった一つで、奴らの仕掛けてくる訴訟に対応しなきゃならなかった。もう少しで完成だったんだ。奴らが完成させたってよかったのに。

まあ話は戻ってレーズン・ケイン少将*なんだけど、俺に連絡してきて「サー、任務完了です」って言うんだ。「えっ?もう?」って聞いたら「イエス、サー。完了しました。記録的な速さでISISのカラファイトを100%撃破しました。サー、我々があまりにも滅多打ちにしたので、彼らは何が起きたかわからずじまいだったでしょう」ってさ。我々は勝ったんだ、これからも勝つし。我々には素晴らしい軍師たちがいる。素晴らしい兵士たちも水兵たちもみんないる。彼らに誇りを持ってるし、宇宙軍も誇らしいものだ。奴ら宇宙軍をよく思ってなかったんだよな。

*=トランプとケイン少将との一連のエピソードはサラ・ハッカビー・サンダース元WH報道官の著書”Speaking for Myself: Faith, Freedom, and the Fight of Our Lives Inside the Trump White House”に記されている

宇宙軍は我々にとって非常に重要になる。軍隊は完全に再建されたけれども、これはトランプ政権によるものだ。軍の再建は我々が望んでいたアフガニスタンからの撤退よりもはるかに厳しいものだった。ところでパキスタンについて言うなら、彼らは我が国を援護してくれたかもしれんが我々は彼らに助けを求めなかったんだ。我が国はパキスタンに毎年何十億ドルもの資金を提供しているけど、彼らは我々のために動いちゃくれないんだよ。何もしてくれないんだ。まあやり方次第だったろうけど、結果的に今回はそうなった。それでも我々はISISのカリフを100%倒したからな。それを考えてくれ。ソレイマニを倒しアル・バグダディを倒したんだよ。

奴らは一体何が起こったのかわからなかっただろう。でもな、これらのことがあって我が国が再び敬われるようになった。軍隊を先に撤退させてたらそうはいかなかったろうな。これ言ったかもしれんが、俺が「アブドゥル、アブドゥル、アメリカ兵は撤退させたよ」と伝えた*んだ。するとアブドゥルが—これ、アダム・シフがやったでっち上げの電話再現**みたいになってるけど。な?まあ俺のはたぶん完全に真実味があるだろ。それでタリバンのリーダー、まあタリバンも敵として不足はないよ、とにかくアブドゥルが「正気か?撤退なんかしてないだろう。気でも触れたのか? 。嘘つくなよ。気が狂っている」なんて言ってさ。お付きの者が「サー、アメリカ兵は去りました」 「嘘だ。撤退なんかしてないだろう」「サー、彼らは引き上げました」 それで見回りに行かせてさ、そいつらが報告してきて「サー、アメリカ人は撤退しました」って。アブドゥルは「まさか信じられん」って言ってさ。それでカブールに見に行って。アフガニスタンの残りの場所にも行ってさ。俺に対しては報復攻撃はなかった。

*=2021年春頃アフガンから米軍を完全撤収させ、タリバンは国際テロ組織の活動拠点としてアフガンを利用させない、と確約した米国とタリバンのドーハ和平合意後のエピソードと思われる

**=2019年に下院の情報委員会による公聴会で民主党アダム・シフ委員長がトランプとウクライナのゼレンスキー大統領との会話を適当にでっち上げた件。ロシア・ウクライナゲートの一幕

俺のときは関係が違った。彼らは我々を尊重した。これは気に留めておくべきだよ。繰り返すけど、我々とタリバンには条件があったわけだ。彼らが約束を反故にすれば、我々は容赦無く報復した。だから彼らは条件を全て呑んだんだ。まず第一の条件はアメリカ人を殺してはいけない、米兵を狙撃したり殺害してはならないというものだった。だから18ヶ月間、一人の兵士も殺されなかった。ただの一人も。わかるだろう。それと比べて3週間ほど前のバイデンの演説ときたら、覚えてるか?大惨事の中にありながら彼はマスコミに庇護されていた。メディアはもうアフガニスタンについて取り上げることもしない。全く話題にしない。けどバイデンの演説をよく思い出してくれ。あろうことか奴は「ちなみに18ヶ月の間、我々は一人の兵士も失っていない」って言ったんだ。側近も「勘弁してくれ。それ以上は言うな。なんでそんなことを持ち出すんだ。そりゃトランプの手柄だろう」なんて叫んだだろうな。

俺は「だがしかし、タリバンは裏切った」となるのを待ったけど、そんなことにはならなかった。18ヶ月間、我々は兵士を失わずにいた。アブドゥルの奴、これまでどんな国も受けたことがないような報復をくらうってわかってたんだろうな。そうだろ。単純なことなんだよ。彼はよくわかってた。よぉくね。それにしても悲しい出来事だ。俺にとってアフガニスタンは我々の歴史の中でも一番恥ずかしい出来事に思える。それは撤退の仕方においてだけど。そこにいながら、戦うべき時に戦わなかった。我々は軍隊じゃなくて警察になってしまったんだな。それで、ただもう戦わなかった。だけどな、戦うべきだったんだ。やるべきことはやったけれども、結局は不名誉な形で去ることになってしまった。


3. 国境


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俺の退任でバイデンは米国史上最も安全な国境を手にした。不法入国者のみならず違法薬物からも守られた国境だった。我々の政権ではキャッチ・アンド・リリース*を廃止した。不正難民の詐欺行為も排除した。メキシコや中米諸国と共に、不法移民を阻止するための歴史的協定を結んだ。約500マイルに及ぶ強力な国境の壁を建設したことも貢献しただろう。メキシコのロペスオブラドール大統領にも感謝してるよ。彼は素晴らしい人だ。「壁の建設が終わるまで、そっちの兵を配備してくれ」と言ったら、「何人必要ですか?」と。「2万8千人頼むよ。長い壁だからね、長ーい国境だからね」で、彼は実行してくれた。2万8千人の兵士を派遣してくれてさ。だからこそ我々はかつてない移民政策を成し遂げられたんだ。

*=拿捕された不法移民が米国国内で裁判を待つ間、彼らを米国内に釈放する政策

まあ公平を期すために言うとさ、ロペスオブラドール大統領も理由があったわけだけど。俺が「もしやってくれないなら君らが作った全ての自動車に25%の関税をかけて、それを…」なんて言うやいなや「はい、ぜひやりましょう。これは名誉なことです」なんて。まあ何はともあれ上手くいったよ。

我々とメキシコ大統領、メキシコの間には素晴らしい関係ができていて、いい結果をもたらしたと思う。でもバイデン政権が来て全てぶち壊してしまった。メキシコにあったものは全てなくなってしまった。全部ね。それで今度は我々の国が破壊されている。我々の政権はギャングや麻薬密輸業者たち、危険な外国人犯罪者たちを追い詰めた。中にはとても危険な輩もいたから刑務所にぶち込んだり国外退去にしてやった。理想的には国外追放が一番いい。しかしバイデンは我々が実施してきたすべての国境警備政策を組織的に覆してしまった。有効な施策の数々をね。

これはマジで言うけど、バイデンがビーチに行ってサーフィンでもやっててくれたら、今の国境は大丈夫だったんだよ。奴の下で働いていた国境警備隊たちも、「今までの状態でよかったのに」と言ってるよ。俺の時は彼らだって別に何もしなくてよかったんだから。安全だったんだ。今までで一番安泰だった。人々の受け入れは続いていたけど、あくまで合法的に限定していた。

つい先日、史上最悪の国境危機にありながらバイデン政権はICE(移民税関執行局)を事実上廃止*する命令を出したけども。彼らは偉大な愛国者なのに。タフな人たちなんだよ。世界で最も凶暴と言われるMS-13なんかのギャングの中に入っていってさ、怯まず拳を繰り出す、そんな人たちだ。俺の目の前にもいるけど。タフな農家の人たちもいるね。だけど君らだってICEの仕事はなかなかやりたいものじゃないよ。彼らは彼らの仕事を愛してるけどさ。他の仕事なんてやりたくないと言って。彼らにとっては何よりの任務なんだと言ってね。偉大な愛国者たちだよ。だけどMS-13みたいな極悪非道の輩を始末するのは並大抵じゃない。

*=バイデン政権下で現場の一挙手一投足に上司の許可を必要とするようになり、一斉検挙や大量摘発がしにくくなったことを指していると思われる。廃止は比喩表現

まあさ、一般論だけど顔にタトゥーがあるとなんかよくないよな。あんまりいい感じしないな。顔にさ、「アメリカが大嫌いだ」なんてタトゥーが入ってる奴でも「どうぞいらっしゃい」なんて。とんでもないな、こんなん嫌な結果しかないだろう。それにしてもICEの功績を考えると本当に素晴らしいよ。彼らは現政権に権力とその名を奪われてしまったわけだけど、まあずっと存続するよ。誰も彼らのような任務はこなせないもの。これはCBP(国境警備隊)や警察、他の法執行機関にも言えることだけども。

我々の警察機関って本当に凄いし、法執行機関も素晴らしいんだよ。俺は舞台裏で多くの彼らに会ってきてるけど。今日ここにも来てくれている。共和党の下で、警察の予算削減は絶対ない。断言する。予算を削減することはないよ。警察予算削減って、うまくいってないだろう。ミネソタのミネアポリスにしたってさ、全然成功してないじゃないか。警察予算を削減したら、警官まで削減してしまった。それが災いしてさ。犯罪が激増。他の場所でもそうだけど。ニューヨークなんかも犯罪爆増してる。地方検事*がいるだろ。共和党に狙いを定めてるのが。連日の銃撃戦には目もくれないんだけどな。頭がおかしいよ。

*=長年に渡るNY地方検事らの執拗な追及を、トランプは職権濫用の魔女狩りであると激しく非難している

今起きてることはこの国にとって非常によくない、危険なことだ。白昼堂々人を撃ったりナイフで殺したり、誰も望まないのに。例のシカゴの事件を見たか?車から降りて誰かを撃ち始めてさ、でも「起訴しない」だって。カメラにも映ってたんだよ、そいつ。本当に酷い。病気だろう。実際、この国は病気だ。我々の国が破滅へと向かっている。他にも悪いことが起きるんじゃないかな。だって多くはもう我慢の限界に来てるだろう。正直言ってもうみんな耐えられないんじゃないか。

他国は刑務所を空にして、殺人犯や麻薬密輸グループ、児童虐待者を米国に送り込んでる。米国がゴミ捨て場と化してる。我が国がとんでもなくやばい犯罪者の集積所になってるんだよ。ジョー、君はそれを知ってる。俺は以前、犯罪者はグアテマラやホンジュラス、エルサルバドルから来てると言ってたけど、そうじゃあない。それこそいろんな国からやってくる。中東も含めてね。現地の刑務所から釈放されてこちらへやってくる。非常に手強く邪悪な輩だよ。そういう奴らが米国に流れてくる、ゴミ捨て場へ。これほどまでに自国への宣誓を蔑ろにした大統領はいない。国を守るべきの大統領が、国を破壊している。

外国人による自国への侵入計画をジョー・バイデンが始めたんだ。どんどんおいで、とね。「どうぞいらっしゃい」と言ったんだ。この国に起きている病だ。説明のしようがない。以前は無能と言ってきたし、その通りだと思う。でも本当のところはどうなんだ?俺にはわからん。邪悪ですらある。奴らは1日に6億円以上を業者に支払って*、すぐにでも完成させられる壁をわざと仕上げないようにしているんだ。一日に何百万ドルも業者に払って。俺は建設業者のことは詳しい。彼らは大金を手にしているよ。彼らは今、壁を建設するより莫大な金を稼いでいる。しかし壁を建設しない業者に1日、1週間、1ヶ月で何百万ドル単位の報酬を支払う、それは無能なのか?それとも邪悪なイデオロギーなのか?と考えざるをえないだろ。おそらく両方だろう。

*=10月7日付FOX Newsによる元CBP長官Rodney Scottの証言による

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バイデンはこの悪夢のような国境災害最中に、勇敢な国境警備隊員を攻撃するという胆力を見せてくれた。馬の件*、覚えてるだろ。不法移民を御して入国を防ぐために馬に乗っていた国境警備隊員のことだ。命がけで日々、対峙している彼らを攻撃したんだ。もちろんあれは鞭なんかじゃない。鞭なんか持っちゃいないよ。なんて悲しいことが起こっているんだ。

*=馬に乗った国境警備隊員が不法移民をあしらっている写真を記者が「隊員がムチで黒人難民を打ち、追い立てている。奴隷制の再来か」と歪曲ツイート。実際は宙に浮いた手綱であり、撮影者も一切の暴力行為は見ていないと証言。しかしデマは各社報道によって広まり続け、ついにはバイデン政権もデマに即して隊員たちに処分を検討した事件


4. 不正選挙疑惑


共和党は常に法執行機関とユニフォームを纏った偉大な英雄たちの側に立つ。そしてアメリカの安全を守る。今ある災難は、予測されていた悲惨かつ完全に腐敗した選挙の直接的な結果だ。選挙は不当に操作された。そして今その結果、我々の国が破壊されようとしている。委任統治なんかじゃない。国が壊されるんだ。これだけは覚えていて欲しいが、選挙を奪われたのは俺じゃないんだ。これは米国民全ての問題で我々の国が奪われたんだ。それが真相だよ。

つい最近、アリゾナ州の科学監査の結果が出たけど、贔屓目に言っても新聞は大規模な不正があったことをありのまま報じようとしなかった。ものは言いようよな。調査結果をいくつか紹介すると、郵送投票の内23,344通は記入住所に居住が認められなかった。すごいだろ。この州の票差、覚えてるか。奴らは俺が負けたと言ったけど、負けてないよ。奴らが水増しした結果、票差は10,457票*だった。1万票ちょっとの差で負けたわけだ。1万ちょっと。証拠保全の原則**も守られてなかった。聞いてくれ、郵送投票用紙190万通の管理記録がないっていうんだよ。ちょっと待ってくれと。俺に必要なのは1万票だ。190万通の受け渡し記録がない。重複投票も2,500票あって、シリアルナンバーがないという。いや、シリアルナンバーは必要だろう。何だっていうんだ。

*アリゾナの最終得票数はバイデンが1,672,143票(49.4%)、トランプが1,661,686票(49.1%)の接戦だった

**=投票用紙は常に管理過程を記録することが義務付けられているが、コロナ対策の名目で設けられた無人の投票箱などにより、州を問わず多くの集計所でこの規則が破られた。選挙法違反にあたる

それから何千何万という裁定済み*投票用紙にもシリアルナンバーの欠落があったって。少なくとも1,900枚の白紙の郵便投票用封筒も見つかったっていうんだ。白紙って、ありえないだろう。不正署名や規格外の郵便投票用封筒もたくさんあった。彼らが所持してたものだよ。それから2,081票は、州外に引っ越した人が投じたものだって。いい話じゃないか。でもここはアリゾナなんだよ。アリゾナに住んでることが前提なんだよ。それに10,324人が複数の郡で投票した可能性もあるというんだ。いやーいいね。ここで投票しよう、それからあそこでも投票しようって。あっちの郡でもこっちの郡でも一票入れようなんてな。284,412人分の投票用紙のスキャン画像には、これも彼らの言葉だが、破損があったり、紛失していたりしたっていうじゃないか。でも俺はたった1万票ちょっとの差で負けただけ、そうだろ。さらに監査人によると、数百万の選挙関連ファイルが連邦法に違反して選挙中および選挙後に削除されていたって。監査開始の前日に選挙管理システムのソフトウェアも消去されていたってさ。なるほどね。

*=裁定済み投票用紙(adjudicated ballot)とは、集計機による読み取りに失敗した投票用紙を選挙委員が目視して投票内容を裁定したもの

司法省も何を怖がってるんだか、ただの無能なんだか。奴らは何もしようとしなかった。不正行為は何年も前からあったけど、ここまでひどいのは初めてだ。何度でも言うけど、特別な投票用紙も期日前投票や期日後投票も、コロナを言い訳にして不正行為に使われたんだ。最高裁にしたって、テキサスやら20州近くの訴えを退けて、彼らの支持率は俺が覚えてる限りでも最低だよ。事なかれ主義のせいか勇気がないからか。最高裁はいつも俺に対してやたら個人的になる気がするな、いつも俺の訴えを退ける。選挙についても勇気を持って動きたがらなかった。だからみんな彼らを支持しないんじゃないか。

このとんでもない調査結果は、現在アリゾナ州司法長官の手に委ねられてる。国のために正しいことをやってくれると期待しよう。そうしてくれるかどうかはわからないけど。この国にもアリゾナのためにも必要なことなんだ。本当にとんでもない数字だよ—《観客、「トランプは勝った」のコール》その通りだよ。我々は勝ってた。ありがとう。

この国にとって本当に悲しいことだよ。世界中に笑われてる。この件だけじゃない、国境、アフガニスタン。まあアリゾナの数字も恐ろしいんだけど、俺が思うにアリゾナは他の激戦州と比べてもいちばん腐敗が少ないんじゃないかな。一番腐ってないよ。まあそんだけ他も腐敗してるってことだけど。奴らは「determinative (確定的な)」という言葉を使ったけどさ。つまりは勝敗を覆すのに充分な票があったかどうかってことだろう。あのな、俺が1万票必要な時に、300人の死人が投票してたからって俺はそんなの持ち出さないよ。だけどdeterminativeな監査結果はあちこちで何度も出てるじゃないか。だから問題にしてるんだろう。

先日もジョージア州のデカルブ郡で、証拠保全の原則に反した不在者投票が4万3千票確認されたという報道があったけどさ。ジョージアの勝敗はわずか11,779票差で決まったんだよ。俺は11,779票あればいいんだけど、あっちに4万票、こっちに2万票と水増しがある。俺は州務長官のラフェンスパーガー、州知事のブライアン・ケンプを推薦して当選させたのに、ジョージアでは他にもいろいろヤラカシがあった。お力添えは感謝しますがとばかりに、何の取り組みもしてくれない。共和党に泥を塗り、国をダメにする奴だ。ケンプは支持率最下位だったのに、俺の推薦をもらって一気に地滑り勝利となったんだよ。あいつ、ステイシー・エイブラムス*を恐れているんだ。彼女が奴の何を握ってるんだか知らないが、奴も共和党も、少なくとも奴はステイシー・エイブラムスを恐れていて、ジョージアの腐った民主党連中を相手にしたがらない。拒否してる。危険なことだ、覚悟もいるだろう。でもやらなきゃいけないんだよ。それが国のためだ。

*=起業家・活動家。2018年のジョージア州知事選に、民主党から黒人女性初の候補者として選挙戦に臨むも結果は54,000票差で惜敗。今も負けを認めず「ジョージア州に根深く残る投票者抑圧、つまりは黒人差別によるもの」と主張している。様々な黒人運動・民主党キャンペーンの顔

まあ考えてくれよ。俺はアラバマで勝った。愛してるよアラバマ。記録的な得票数でアラバマを獲った。サウスカロライナでも記録的数値を出して勝利した。だけどすぐ隣のジョージアで僅差で負けた。あのな、そういうの、ないから。True The Vote*によれば、ジョージアを始め各地で大規模な投票用紙の収穫作戦**があって大勢の人間が関与してるっていうじゃないか。

*=2009年に発足、米国内の不正選挙を監視・調査しているNGO団体。2020年大統領選についても広範囲での不正行為があった疑いで激戦州を中心に大規模な捜査を実施している

**=ballot harvesting/collectingのこと。一部の州で合法。第三者が施設や住宅地を回り投票用紙を大量にかき集める回収方法。金銭授与・懐柔行為・不正記入など脱法行為が絶えないことから、批判も多い。

何で誰もこの件を捜査しない?捜査してないだろう。ジョディ・ハイス*がこの役目を引き継ぐことになるだろう、彼ならやってくれる。ジョディ・ハイス議員は確実に獲れる議席を投げうって州務長官に立候補してくれたんだ、腐敗をこの目で見てしまったと。そういえば水道管が破裂したのもジョージアだったな?パイプから水が漏れるからと、集計室から出されたってやつな。

*=2022年ジョージア州務長官選に出馬する共和党下院議員。不正選挙があったと主張するハイスは現州務長官のラフェンスパーガーと対立、トランプの推薦を得た

**=フルトン郡で起きた事件。「本日の集計は終了した」とメディアや選挙委員が集計室を出されたあと、数名が居残りテーブル下からスーツケースに入った投票用紙を重複スキャンし始めた。その理由が「水道管の水漏れ」だったのだがそんな事実はなかった。詳しくはこのスレッド参照

「水道管が壊れた、みんな出て行ってくれ」って言ってみんな出て行ったけど、そんなものはなかった。代わりに民主党の工作員だか何だか知らん一味が戻ってきて、テーブルの下から現れた不思議な箱から票を取り出して集計機に票を流し込み始めた。州知事はそれを何の問題もないと判断して、司法省も問題なしとしてる。テープに記録されてて、野球やサッカーみたいに一部始終を拡大したりリプレイできるのに。そういうハイテクなテープで全てが露わなのにさ。悲しいな。水道管の破裂なんてなかったよ。

「いや、水道管の破損は250マイル離れたところで起きたんだ」なんて言った奴もいるんだよ。ほんとかどうかは知らんけども、破裂した水道管をあちこちで探し回ったらしい。何をやってるんだ。ジョージアは残念なところになっちゃったな。今回新しく見直した選挙法も大したもんじゃないぞ、あれ。ステイシー・エイブラムスがゆるゆるにしろと言ったからね、緩い改正でしかない。彼女が規制を厳しくするなと言えば、何でも従ってしまう。とんでもないな。俺には理解できんよ。彼女、大統領にでもなるんじゃないか?俺は構わんけど。みんなでステイシー・エイブラムスに対抗して出馬しよう。

ペンシルヴァニアでは有権者数よりも何十万票も多い投票があったなんて言われてるけどな。そうそう、フィラデルフィア。有権者よりも票が多い。どう説明するんだろうな。なんでなにもしなかったんだ?なんでこんなことが許されてるんだってペンシルヴァニアの人たちが怒ってさ、もし共和党の多数派が真相究明しなければ再戦はさせないぞと言わなきゃ。まあ真相の究明なんてやらないだろうけど。俺たちがここも獲ったはずだった。

選挙当日は大きな差で数字は上回ってた。ニュースも「ペンシルヴァニアは(トランプが)大きくリードしてる」って言ってた。俺はペンシルヴァニアが大好きなんだ。ペンシルヴァニアの大学*にも行ってたんだから。いい州だし、いい人たちだ。俺はめちゃくちゃリードしてたんだけど、突然ブースが閉じられ、集計センターが閉じられ、朝の3時になった。その後すぐ票数が追いつかれ、僅差で負けた**。ほんの少しの差で負けたんだ。なんたる恥だ。フィラデルフィアの検事総長***は司法長官****に何も手出しするなと言われたと言ってた。検事総長はかなりタフな奴だったのに。司法長官は揉め事はごめんだったんだろうな。自分のことで進退極まってたから楽な道を選んだんだろうけど、国にとっては非常によくないことだった。フィラデルフィアの検事総長が送ってきた書面には、「何もするな、追求するなと言われました」と書いてあったよ。

*=トランプはペンシルベニア大学ウォートン校

**=ペンシルヴァニアの最終得票数はバイデンが3,458,229票(50%)、トランプが3,377,674票(48.8%)

***=Bill McSwainのこと。トランプに宛てたレターで当時の状況を吐露していた

****=前司法長官ウィリアム・P・バー。トランプに反対し大規模な不正は確認できないと主張、その後退任

フィラデルフィアはとても腐敗してる。ピッツバーグも大概だけど、まあ考えてみてくれ。有権者数より投票数の方が多い。簡単なことだろ。細かい説明の必要もない。ペンシルヴァニアでは何千もの有権者が少なくとも2枚の投票用紙を郵便で受け取ったと報告してる。それから、多くの有権者が請求していないのに郵便投票用紙を受け取ったとも言ってる。たまたまポストに飛び込んできたのか?選挙当日も、すでに投票の記録があると言われて投票できなかった人たちが何千もいた**。票を投じられなかったと訴えていた。どれだけの人がいたのか。

しかしここアイオワではクリーンな選挙—あれ、どこに行った?彼女は、州知事はどこだ?立ってくれ、キム*。立ってくれ。素晴らしい州知事だ。キム、君を紹介させてくれ。紹介したい。素晴らしい仕事をしてる。キム、もし君が有権者の数より多く票を獲得したら気になるかい?でも奴らはね、「議員、有権者よりも票数のほうが多いですよ」なんて言われても何もしないんだ。激昂して文句を言う人も呆れて笑う人もいるだろうけど、考えてくれ。選挙の日、人々は誇りを持って投票所にやってくる。我ら共和党は当日に対人投票をすることが多くて、民主党は期日前投票用紙を好む。俺らもそうしたほうがいいんじゃないか、なにしろ衝撃的なやり口だよ。

*=キム・レイノルズ、アイオワ州初の女性州知事

**=個別の証言以外、何千のソースは発見できず。PA州共和党は大規模監査を実施すべく動いており、一票ずつ全ての投票者とマッチングしたがっている

投票にやってきた人たちは誇りある人たちだよ。彼らはね、誰にも投票用紙をいじって欲しくないんだ。どんな間違いも起きて欲しくないと。「選挙の日は投票に行きます」とね。立ち上がって家を出て、投票所に行ってさ、窓口で「投票したいんですけど」と言う。「申し訳ございませんが、おたくは既に投票をされているようですね」「そんなはずはありません。たった今ここにやってきたばかりです」「いえいえ、申し訳ありませんけど、あなたは既に投票済みです」なんてやりとりが何千と起きたわけだ。どう思う?呆れて笑いながら出ていく人もいただろう。泣きながら投票所を後にした人もいたかもしれない。たくさんの苦情が寄せられた。こんなに恥ずかしいことはない。こんなことは今までこの国にはなかったし、これらの票がどこに流れたかは周知の事実だろう。

ロック・ボックス*って見たことあるか?俺はアン・ロック・ボックスって呼んでるけど。97%**の票が寝ぼけたバイデンに行ったって。97%だぞ。俺は3%しか獲れなかったとは思えない。箱を調べる必要がある。集計表を見て数字を確認して、鍵の外れた箱を調べろ。

*=投票箱

*=データ出典不明。ペンシルヴァニアにおけるトランプの主張は10月27日にWSJがオプエドに掲載

ミシガンでは20年以上投票してないのに有権者登録名簿に載ってた人たちが30万以上いたことが議会で明らかになってる。デトロイトなんかもう長年、全米一腐敗してる選挙地区って知られてるのに誰もメスを入れない。無効票の割合*を見たってほとんど小数点以下だ。4年前には郵送票だの他のやり方が浸透してなかったけど、それでも4%近くは無効票があった。今回は大規模な郵送投票があったにも関わらずほとんどない。なのに「不正はない、不正はない」の合唱を聞く羽目になる。

*=トランプの主張は「その場で訂正が可能な対人投票と違い、郵送投票は記入漏れなどによる無効票の割合が高くなる」。一定の期間を設け無効票を訂正して有効化したものをcured ballotというが、この正当性も争点となった。トランプは「無効票を悪意ある選挙委員が再利用した可能性」を示唆している。ペンシルヴァニアでは大統領選直前に憲法違反行為含む不可解な選挙法改正があり、「郵送投票の場合は署名が登録のものと異なっていてもよい」「郵送票は選挙日を過ぎた11月6日まで有効」とするなどcured ballotについての懸念は持ち上がっていた

過去40年以上、ベルウェザー郡*は常に全ての選挙を正しく予測してきた。ベルウェザーは大きな意味を持つ。俺はほとんど全てのベルウェザーを獲って、他のどの大統領より多くの勝ちを収めた。19州のうち18州で勝ったんだ。19州のうち18州を制覇した大統領はいなかった。19のうち18。どの大統領よりも多く獲った。

*=過去の大統領選の結果を正確に反映してきた指標となる19の地域をベルウェザー郡と呼ぶ。今回19のうち18郡は2016年より更にトランプに振れ勝利をもたらしたが、ワシントン州クララム(Clallam)郡のみバイデンが勝利した

考えてもみてくれ。ギリギリと言われた27の下院のうち、27勝しただろ。27席全て獲った。奴らは「下院議員たちはトランプよりも人気があった」と言いたがるけど、それは違う。俺は彼らのためにロボコールを吹き込んだし、あちこちに電話もかけた。俺は彼らを支援したし、何人か、いや大勢が俺のところにきて「これはおかしい*ですよ。わたしの得票率は〇〇で、あなたより多くの票を獲得しましたけど、わたしの地区じゃあなたの方が断然人気があったんだから」と言ったよ。すごいよな。これが我々の国で起きたことだよ。俺のところに何度も電話がかかってきたんだから。「大統領、あなたを差し置いてわたしが勝つなんてあり得ません。事前調査でも—ちょっと考えられないです」って。「不正選挙です」って言ってた。不正があったと。

*=トランプがしているのはdown-ballotの話。通常、大統領選の勝者、特に現職大統領に挑み当選した候補者にはdown-ballot(一枚の投票用紙で上から大統領、上院、下院を選ぶ。したがって上下院)の連帯勝利が見られる。共和党は上院議席を守り、下院では27の接戦で全て勝利し大きく議席数を伸ばして「共和党の赤い波」に乗った

フロリダ、オハイオ、そしてアイオワで勝利しながら選挙に負けた大統領候補はいないよ。こんなことは初めて*だ。よく考えてくれよ。この国の歴史の中では、アイオワ、フロリダ、オハイオで勝てばどの大統領だって…その3州を獲ればまず負けることはないんだ。こんなことはかつてなかった。長年の選挙の中で一度もなかった。アイオワのみんな、ありがとう。君らのことをとても敬愛してる。ありがとう。

*=例外は1960年のリチャード・ニクソンで、これら3州を押さえながらもJFKに敗れた。しかし非常に稀な例であることがわかる

ジョー・バイデンはアフリカン・アメリカンの支持を得られず、5つの激戦州を除く全ての州でバラク・フセイン・オバマに負けたんだ。これは言い換えればあちこちで不正があったとはいえ、選挙を左右する唯一の州で、激戦州に限ってバイデンがアフリカン・アメリカンの支持を得たということだよな。俺は信じないぞ。そんなの信じられん。信じるもんか。言いかえれば選挙は仕込みがあった。もし我々が国を救いアメリカを再び偉大な国にしようと思うなら、選択肢は一つしかない。あらゆるレベルで屈強な自国第一主義の共和党員を当選させ、選挙システムを完全に見直し、自由かつ公正で誠実、完全かつ迅速な監査を受けられる体制を作らねばならない。議会にいる多くの共和党員もその他も、自分らは関わりたくないと言う。そんな奴らはやめろ。やめちまえ。《観客、「トランプは勝った」の大合唱》

ありがとう、ありがとう。君らの支援に感謝してる。君たちは最高だよ。アイオワ最高だ。共和党員の中にも、もちろん一部のRINO*なんかもそうだし、俺のことやこの国が好きな人の中にも「大統領、前に進まれるべきです。過去に囚われてはよくない。よく考えてください」と言う人がいる。俺はこう返すんだ。「俺はもうずっとこの問題をやってきてる。ずっと。国境問題だってとんでもない状態だけど、この国を破壊する数々の問題を提起する中で人々が何より関心を持ち、注視し、声を上げてくれるのは2020年大統領選における不正問題なんだ」とね。だって誰もこんなの見たことなかったんだから。

*=Republican In Name Onlyの略で、共和党に所属し保守派のフリをしているが実際はリベラル民主党寄りの人間を指す。Liz CheneyやMitt Romneyなど

でね、言うんだよ。それも本気で。まあ悪い奴もいれば民主党の奴らもだけど。こいつらは捕まりたくないんだよ。こいつらのやらかし、数々の不正行為に我々が接近してると気付いてるから、誰も口を開かない。黙ったままだ。あのな、キャンセル、キャンセル・カルチャーって何でこの選挙の件がキャンセルの対象だと思う?俺らに不正選挙の話をして欲しくないわけだろ。誰もこの件について記事を書かない。カメラも回さない。話題にしないし報道しない。バレたとわかってるからな。数字に注目すればわかることだ。俺の言うことを思い出してくれ。俺が思うにアリゾナ*は他の州より正直だよ。だけどね、彼らが動いたのはなにより国を愛する人々のためだ。「これを解決しなければ、人々は22年、24年には投票しない。同じことの繰り返しは嫌だ」と言われたからだよ。

*=アリゾナ州共和党は幾多の訴訟合戦の上にマリコパ郡の大規模監査を実施、レポートを発表した

数字な、アリゾナとかペンシルヴァニアの、例えばペンシルヴァニアのバトラー郡なんかは州の真ん中にある小さな町で、投票直前に行ったんだけど5万8千人もの人が集まってくれた。それで俺は「これでもう負けることはあり得ない。これこそ究極の世論調査のようなものだ」と。バイデンが行った時はなんか輪っか*を8つ用意してさ、でもそれすら埋められないから記者がそこに立ってたという。8つの輪も埋められなかったって。我々には5万8千もの人たちが集まってくれた。アリゾナに行くだろ。2回行って3万8,000人、4万2,000人、3回目は4万人をはるかに超えていたと思うけど、俺は笑った。「負けるはずがない」ってね。それが突然僅差で負けた。不正な数字の蓄積には何ヶ月も必要ないが、民主党や共和党のRINO共は我々の一挙手一投足を邪魔している。俺らが気付くと思わず驚いたんだろう。

*=バイデンはコロナ対策と称しトランプのような大規模ラリーも行わず、円で囲んだ椅子を数脚用意しただけの屋外演説も見られた

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2016年の番狂わせで奴らは既に「二度とこんなことを許すな」となったわけだ。奴らは4年間必死に俺を蹴落とす工作を続けたけど、2020年は2016年よりはるかに危うくなった。だから選挙を仕組んだ。何が興味深いってあるリベラル側の記者が「2020年と2016年の違いは何でしたか?」と。俺は「そうだな、まず2016年よりも2020年の方がずっと手応えがあった。ラリーの規模も大きかった。こんなことがあるのかと思うくらい熱狂的な支持が得られた。そうしてこれまで現職の大統領が獲得した票数よりもはるかに多い、約7,500万票を獲得した」と言った。前回は6,300万票だったから、我々は1,200万も多く票を得たことになる。歴史上、再選でこれほど多くの票を獲得した大統領はいないし、これに近い話もない。ともかく2016年は6,300万票だったけど、そこで最高の世論調査人と呼ばれてる人物にこう言われた。名前は伏せるよ、優秀な世論調査員もいるけど大抵は無能で邪悪で不正好きな調査員だからな。まあ彼らが俺のところに来てさ、「あなたは6,300万票を獲得しました。もし6,400万票を獲得していても負けなかったでしょう。6,400万票でも負けませんが、6,500万票なら完全試合でしょう」って。今回の7,500万票、俺は8,500万票くらいあったんじゃないかと思ってるけど、まあもう誰にもわからんよな。

ともかく奴らは我々が負けたと言い、みんなもう知ってるようにこの国はとてつもなく大きな代償を払うことになった。ところで議会内で我々の強力な支持者の一人が誰だか知ってるかい?チャック・グラスリー*という男で選挙違反の問題に取り組む我々をとてもよく支援してくれた一人だよ。彼はとにかく最高の支援者で、ちょっとこれから言うことは重要だから彼を紹介させてくれ。彼は手紙を書くんだけど、チャックが話すと「嘘をついてたのか?リークしたのか?」みたいに声がとてもキツイいんだよ。実際には親切にしようとしてるんだけどね。めっちゃくちゃ怖いんだ。コミー**を怖がらせたの、覚えてるか?「お前がリークしたのか?」「はい、すいません」なんてペリー・メイスンみたいにね。

*アイオワ上院議員。現在88歳、最高齢の共和党議員。声が怖いエピソードはRicky氏のツイートで読める

**=ジェームズ・コミー元FBI長官。ロシアゲートに関与しトランプにより解雇される


5. トランプとアイオワ


ここにいるみんなは知ってると思うけど、新しいスローガンは「Make America…」、ほら覚えてるだろ、覚えてない?「Make America Great」からちょっと変えようってなってたろ。だから「Keep America Great」にするはずだったんだけど、今のアメリカはグレイトじゃないだろうと。だからまた同じスローガンで行くことになったんだよ。「Make America Great Again」で、まあもしかしたらちょっと足して、「Make America Great Again, Again」って。だってもう既に一度我々がアメリカをグレイトにしたからね。もう一度という意味で、「Make America Great Again, Again」と。まあ色々とんでもないことがあったけど、それはそれとしてアメリカを偉大にしたんだから「Keep America Great」でいいかと思ったんだけどね。軍隊は再建したし、経済も好調だった。雇用状況もよかった。史上最高のアメリカがあった。なのにたった9ヶ月かそこらでこの国はめちゃくちゃにされてしまった。だから「Keep America Great」はもう使えない。ということで「Make America Great Again」、Againな、「Make America Great Again, Again」。わからん。どっちがいいと思う?考えると確かにより正確なのはそうなんだよ。「Make America Great Again, Again」既に一度は再建したから。まああれこれ考えてるんだけどさ、「Make America Great Again」はまた22年の11月に始まる。上下院の議席を取り戻す時にね。

そして今夜ここにアメリカを心から愛している真の愛国者が来てる。とても、とても若い。強いしめちゃくちゃカッコいい。誰にも負けない。俺が助けを必要としてる時、特にアイオワの農家のことでだけど、必ず来てくれた。エタノールの一件*でもな。俺より取り組んだ奴はいないぞ。観客席の君らの誰よりもエタノールについて詳しくなったんじゃないか、なんて。彼はずっと共に歩んでくれた。俺が何か頼もうとすると、たまに神経質なところも見せるんだけどね。厳しい人だから。でも俺が彼を必要としてる時、必ずそこにいてくれた。じゃあ、チャック・グラスリー上院議員、ちょっと登場してもらってもいいかな。チャック・グラスリー上院議員、軍事に明るく退役軍人に手厚い、そして今や四面楚歌の憲法修正第二条**にも強い男。USMCA***の成立を助け、約300人の連邦判事と3人の素晴らしい最高裁判事の承認を助けてくれた。こっちに来てくれ。君こそが最高だ。彼を見てくれよ、とても若々しいな。今夜、俺はチャック・グラスリー上院議員の再選へ向け、完全なる支持を表明することを非常に嬉しく思う。チャック?

*=トランプはアイオワ農家とのやりとりの末、国内のバイオ燃料消費量を押し上げる政策を推進し、農業界を支援した

**=米国市民が武器を保有し携帯する権利

***=米国・メキシコ・カナダ協定

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チャック・グラスリー:「私が産声を上げたのは夜だったけれども、昨日のことじゃあないよ。だからね、アイオワ共和党員の91%が支持するこの彼の推薦を受けないようじゃ、賢いとはいえないだろ。わたしはこの推薦をありがたく受け止めるくらいには頭の切れる男だよ。」

トランプ:チャックはすごい男だ。とんでもないジェントルマンなんだ。当選を逃したことなんてないだろ、信じられるか?何十年もの間、彼がいた君らはラッキーだよ。そして今夜、君らの州知事キム・レイノルズが来てくれたことにも我々は喜びを隠せない。彼女とはとても分かり合える関係だ。とてもタフな人だよ。ほんとに強い。キム、ご苦労様。俺が「キム、君の推薦は今夜発表しようか、それとも後日がいいだろうか」と聞いたら、彼女は「サー、今夜はチャック・グラスリーのものですよ」なんて言うんだ。なんて心遣いだ。「ですから推薦を下さるなら、良ければまた近いうちにお願いできますか」ってさ。大抵の奴は滅多にそんなこと言わない、キムはとても思慮深いんだ。普通なら「今すぐ俺を推薦しろ!」なんて言うところだけど、彼女は素晴らしい州知事なんだよ。いい仕事をしてる。アイオワの農家を愛し、人々を愛し、みんなを大事にしてる。みんなに尊敬されて、厳しい選挙も戦ってきたけどいつもトップで勝ち抜ける。相手より賢くて強いんだ。だから推薦の話は別の機会にするよ、君の意向を組んで今は控えるけど、近いうちにね。

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議員のみんなも、素晴らしい活躍ぶりで高く評価されている。アシュリー・ヒンソン、アシュリー、アシュリー。最高だ。素晴らしい仕事だよ、アシュリー。そして、マリアンネット・ミラー・ミークス。マリアンネット、ありがとう。彼女たちを誇りに思う。ちなみに男性もいるぞ。我々はよく強い人間や弱い人間の話、賢い人間とそうでない人間の話もするけど、今夜はここにアリゾナ出身のこの男がいる。ムチャクチャにタフな男だ。信じられんくらいタフな男で、おそらく余裕で勝つだろうが、あるポジションに立候補してる。アリゾナ州議会議員のマーク・フィンケム*が今夜は我々と共にいるぞ。マーク、素晴らしい活躍だマーク。きっと大勝するよ。彼はタフだから物議を醸すなんて言われるけど、全然そんな謂れはないぞ。全然そんなんじゃないね。

*=アリゾナ議会下院議員。1月6日のラリーに出向いたほどのトランプ派。2022年アリゾナ州務長官選に立候補しトランプの推薦を受けている

そして俺が5年に渡って知り合った、誰より上手く組織を運営し、どんな組織でも動かしてみせる男、アイオワ州共和党委員長のジェフ・カウフマン。ジェフ、よくやったジェフ。素晴らしい活躍だ。記録的な観客が集まったな、ジェフ。君が全てを始めたと言っても過言じゃないよ。「サー、アイオワに来てもらえますか?」「もちろんだよ、ジェフ。いつでもいいよ」とは言ったものの、アイオワのフットボールの試合であんなに大騒ぎになるとは思わなかったな。あれはすごかったな。

そして元司法長官代理であり俺の友人、偉大で素晴らしい男。天国で君を見下ろしている人がいるよ、君の愛する父君が。マット・ウィテカー*。マットは父親をとても敬愛していたんだよ。我々もマットが大好きだ。彼はフットボール選手だったんだ。フットボール選手だったんだよ、この大きな体躯を見てくれ。すごい選手だったんだ。

*=ウィテカー元司法長官代理はウィリアム・バー元司法長官就任後に司法庁を退職。その後は保守系コンサルタントとして活動

我々の政権下では4年間でほとんどの大統領が夢にも思わなかったようなことを成し遂げた。軍の再建にしてもそうだ。国の歴史上、最大の減税と規制緩和にも踏み切った。誰も立ち向かわなかった中国にも歯向かった。他の誰も中国から10セントすら要求しないでいたのを、何十億ドルもどんどん取り立てた。誰も中国から金銭を引き出せずにいたのに。そして中国が我々の偉大な農家たちを攻撃した時、その時のキム・レイノルズ州知事を覚えてるだろ、俺は中国に関税をかけて2年間で280億ドルを引き出した。それをアイオワ含む全米の偉大なる農家たちに還元したんだ。

チャック・グラスリーもキムも俺にやってくれと。160億ドルと120億ドルを還元した。農家は潤っただろう。彼ら農家は安泰だよ。俺が言ったことを覚えてるか?俺は農業従事者たちに「中国と信じられないような貿易取引を交渉したので、少しの間だけ苦しむことになる」とね。彼らがバイデン政権下で同じ取引を尊重*するかはわからんが、俺の時には確実に取引を守ってくれていたし、そのおかげで農家は大金を手にすることができた

*=この演説の5日前、バイデンは中国と合意した貿易協定の見直しを発表

俺はまた「もっと大きな土地とトラクターを買ってこい」とも言っただろう?覚えてるか?これ、正解だったじゃないか。我々の取った政策で、アイオワ農家は大成功を収めた。今大統領の椅子に座ってる奴の手柄にはしないでくれよ。奴は農家が嫌いだぞ。それから俺は中国と貿易協定を結んだ。中国は我々の国を利用する気満々だったけど、農家たちは最高の恩恵を受けていたし、製造業者についてもそれは同様だった。

俺は約束を守った。アイオワに、アイオワ州民全員に対する約束を守った。それからエタノールを支援するという誓いも守った。キム、取り持ってくれてありがとう。E15を通年使用することを承認して、より高いエタノールのガソリンを既存のポンプから供給することを許可した。みんな新品の給油ポンプを欲しがっていたよな?真新しいポンプ。俺は「何が違うんだよ」と言ってやった。違いなんてないんだよ。大した違いじゃあないんだ。ただポンプの新調には莫大な資金がいる。だから既にあるポンプを使っただけのことだよ。そうしてアイオワ農家の協力を得て、我々は史上初めてエネルギー自立国になったんだ。75年はかかると言われていたのに。そうしてアメリカは再び尊敬を集めた、これまでにないほどの敬意を浴びたんだ。

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6. これまでとこれから


ジョー・バイデンの下で、アメリカはもはや尊敬されていない。世界はあのとんでもないアフガニスタン撤退を目撃した。一体どんな目で見ているんだろうね。毎日、毎晩、見守っていた。国境は溢れ出さんばかりだけれどフェイクニュースは報道せず。でもみんな見た。そしてもう理解したことだろう。ちなみに先月よりも今の方が酷い状態だ。2ヶ月前、3ヶ月前、4ヶ月前よりも悪化してるんだ。どの国でも維持できないレベルになっている。

これさっきも言ったけど、他の国が空にした刑務所から犯罪者が我々の国に入ってきているんだ。こんなこと絶対許すな。奴らはアメリカ合衆国を破壊してる。我々の信用は文字通り窓から投げ捨てられてるんだよ。そして今、民主党はアフガニスタンに100億ドルを送ろうとしているという。たった1ヶ月前、バイデンが絶望的な降伏をして米軍を逃した時に、850億ドルの価値がある世界最高の軍備一式置いてきたばかりだろう。なのに更に我々の血税100億ドルを与えようってさ。こんなことやるべきじゃない—まあどうだろう、例えば奴らテレビ将軍*たちが置いてきた軍備一式全て返還してくれるのならやぶさかでない、どう思う?

*=television generalsはトランプが好んで使う表現で、ミリー統合参謀本部議長やロイド・オースティン国防長官のようにメディア露出が多い軍人を揶揄するあだ名

いや、100億ドルなんかくれてやりたくはないよ。軍備をを返してくれないならな。何もしてやるべきじゃない。それに忘れちゃいけない、アメリカ人の人質だっているんだ。タリバンはまだそのカードを切ってないけども、そのうちだろう。バイデンが100億ドルを支払うっていうのはそういうことだよ。大勢の人たちをあそこに置き去りにしてしまったから。保証するがタリバンはとてもタフで賢いんだ。アフガニスタン人は交渉が上手い。多分彼らは「どうするつもりなんだ?ここに残った人々を帰して、それですんなり我々と縁が切れると思うのか」なんて言っただろう。今までタリバンは何もしてこなかった。我々は半年、1年、2年、5年、あるいは2ヶ月でも、好きなペースでやれたはずなんだ。今まで我々のやり方に関知してなかったんだから。タフに見せたって、タリバンは我々の機関銃や爆弾を搭載したジェット機が頭上を通過するような事態は避けたがってた。それは望んでなかったんだからね。でももう事態は変わった。彼らは我々を阿呆を見る目つきで見てるよ。

まあとにかく100億ドルは渡すべきじゃないし、渡すなら装備一式全ての返還を絶対条件にすべきだ。もちろん人質も直ちに帰してもらう。人質を解放しないと言うなら—政治家のすごいところって、こんな可能性を考えもしないことなんだよな。もし人質が解放されないなら、なんて。考えても見ないんだよ。夢にも思わない。どういう了見なんだ?100億ドルはやりたくないけども、彼らにやるくらいなら…。というかロシアに出させればいいだろう。イランでもいいし。彼らの領土みたいなもんなんだから。既にそこに手を出してるんだし。我々が彼らのために働いてるようなもんだ。我々が彼らを支援してる。バイデンは自分の見栄えのために100億ドル渡すんだ。相手の方がタフで、やり手なんだよ。

今すぐ人質を返してほしいし、機材もすぐに返してもらいたい。その上で我々にやれることを考えるべきなんだ。そういう状況の上でなら…やはり人質の返還だ。我々は人質を取り戻したい、軍備を返して欲しい。それからできることを話し合おうじゃないか。

まあアフガニスタン撤退は良かったけれども。俺は去るつもりだった。ただし弱さと降伏ではなく、強さと尊厳の象徴のもとに去るべきだった。我々なら同じ期間で強さと威厳を誇示したまま去ることができたはずだ。長い時間は必要なかった。我々のやり方だったなら今でも敬われていたはずだ。同盟国や他のあれこれ含め、ここからどう立ち直れるのか、正直わからん。知ってるか?同盟国だって我々を利用してるんだ。だから彼らのことは心配してない。同盟国は皆、我々に付け入るよ。NATOにしても、ドイツにしても、フランスにしても、どの国も我々をりようする。我々は馬鹿の集まりのようだ。この国は愚鈍な連中が動かしている。俺が調べた限りどの国とも、聞いたことないような国とでも、下手な取引をしていた。どの国ともだよ。なんかさ、もうどうするんだよ。どうやってこの国をやっていくんだ?

兵士たちはアフガニスタンで起こったことに心を痛めてる。勝ちたかったろうに。尊敬されたかっただろう。強さを見せたかったろうにテレビ将軍たちがそれを許さなかった。中国がどれほど笑っているか想像してくれ。社会正義に目覚めたウォーク*な政治家や将軍が、学校や軍隊に毒のようなイデオロギーを注入しているのを見てさ。中国の軍隊を見たことがあるだろう。100万人の中国兵士が広場に立っている様子。我々の兵士たちや学校の子供たちが聞かされているようなことを、彼らが学んでいると思うか?彼らはあざ笑ってるよ。米国はとんだ失敗国家だとね。俺がそれを終わらせたのに。

*=woke、リベラル社会正義に染まった人物。愛国心や男らしさを教育する中国と対照的に、白人自虐史観やジェンダー論に傾倒するミリー統合参謀本部議長は保守派から猛批判を浴びている

だけどミッチ・マコーネル*が「通常に戻らなければならない」と言った時、奴らは何をしたんだ。ミッチ・マコーネルはあの選挙に異議を唱えるべきだった。あの当時、選挙結果に異を唱える理由は充分にあったんだから。シューマー**だったらそうしてた。ミッチ・マコーネルにはその勇気がなかったんだ。彼がリーダーでいられるのは、大量の資金を調達して上院議員に与えてるからだよ。それしか武器がないからな。彼にとってはそれが唯一のリーダーシップなんだ。選挙結果に疑問を呈すべきだった。

*=共和党上院少数党院内総務。トランプの主張する不正選挙疑惑に同意せず、1月6日の議事堂事件後にトランプ弾劾に賛成したリズ・チェイニーを擁護したことからトランプとは完全に決裂した

**=チャック・シューマー民主党上院多数党院内総務。ナンシー・ペロシと共に民主党を牽引する重鎮

ミッチ・マコーネルが「さあ仕事に戻ろう、通常に戻ろう」と言ったとき、何が起きた?バイデンが17の大統領令に署名して、我が国は壊滅的危機を迎えた。そして今、俺が撤廃した批判的人種理論*を学校で教えようという算段で、民主党は連邦政府から60億ドルの資金を新たに得ようとしてる。同時にバイデンは教育委員会との集まりで立ち上がって異議を唱えた保護者にFBIを放った**んだ。保護者を敵とみなしたわけだ。バイデンは連邦法執行機関を使って、過激派サヨクの教化に反対する市民を脅して黙らせようとしている。ジョー・バイデンはその弱さと愚かさから、多くの米兵を殺した積年の憎き宿敵タリバンを殺めてはいけませんと言って、我々に奴らのパートナーとなることを強要する一方、愛国心に満ちたアメリカ人の母たち父たちは敵とみなしているんだ。

*=Critical Race Theory、通称CRTのこと。人種は白人と有色人種に分かれ、世の中は白人が有色人種を抑圧・搾取する権力構造になっており有色人種は被害者、また白人は自身が差別心を持たないと思っていてもその咎は生まれながらに刻まれているとする思想。マルクス主義が根底にある。米国ではアカデミアから低学年の教育現場に蔓延し人種の分断や白人嫌悪が問題になり、保護者たちが反発している

**サヨク活動家の巣窟となった教育委員会と、ジェンダー教育やCRTに反対する保護者会の対立が各地で広がり、業を煮やした全米教育委員会がバイデン司法省に「テロリストまがいの保護者がいる」と虚偽、FBIを動かし各地の保護者会に目を光らせるよう要請した事件。教育委とバイデン政権の癒着と権力の濫用が猛反発を招き、司法長官が議会で証言する事態に発展した

これが我々の国におきていることだ。市、州、連邦の検察官を絶え間なく利用する背筋が凍るようなこのサヨクの暴政はロシアや中国、第三世界の独裁国家で見られるようなものだろう。こんなのはアメリカじゃない。止めなければいけない。さもなければ国がなくなってしまう。国が終わってしまう。過激派の民主党が秀でているのはデマと魔女狩りと権力の乱用だけだ。ロシア、ロシア、ロシアとデマをでっち上げ、ヒラリー婆と民主党が金を払うのを見ただろう。

5年間絶え間なく次から次へと詐欺行為が行われてきた。次から次へと虚偽の内部告発、偽りの調査、トンデモ陰謀論、そしてなんとも変態的な嘘*の終わりなきパレード。最初は「ロシア!ロシア!ロシア!」だった。俺は「ロシアなんか全く知らない」と言った。すると「サー、ロシアについて何かご存知ですか」と聞いてくる奴らがいた。就任初期、俺の下で働いていた奴らだよ。俺は「いや、知らんよ」と、「考えたこともない」と言った。一月後また誰かが来て「サー、お会いできて嬉しいです。ロシアについて何かご存知ですか?」「いや、俺は知らない。知らんよ」、一体なぜそんなことを聞くのか。その数ヶ月後にはまた別の人物がやって来て、「サー、ロシアについて何も知らないのですか?」と。こうなると俺も「ロシアで何が起きてるんだ?」となった。そしてそれが始まりだった。

*=英国の情報機関MI6の元スパイ、クリストファー・スティールによるトランプが複数の売春婦に放尿させた隠し撮りテープが存在すると主張した事件。証拠はなく虚偽との調査結果

奴らは俺が就任の宣誓をする前から弾劾すると言っていた。「トランプを弾劾する」とワシントン・ポストにも載った。宣誓の3日前に「トランプを弾劾するぞ」とね。俺は本気で国をまわさなきゃならんかったし、生き残らなきゃならなかった。その二つが俺に課せられた仕事だったし、生き延びることは国の舵取りより大変だった。そんな中でお次はウクライナ*、ウクライナ、ウクライナだ。

*=トランプがウクライナへの軍事支援と引き換えにバイデンとウクライナとの関係をめぐる調査を要求し、ゼレンスキー大統領に圧力をかけたという疑惑。ロシアゲート同様、民主党陣営のサイオプ。トランプは電話会談の記録を公表し「ウクライナに捜査を促す発言はあったが軍事支援関連のやりとりはなく、いかなる圧力もなかった」と主張。ゼレンスキー大統領もトランプからの圧力を否定。弾劾裁判は無罪判決に終わった

覚えてるか?例の電話会談。一点の曇りもない電話内容だ。実際、何人かの議員は「トランプがあんないい奴だとは知らなかったよ」なんて言ってたからな。あんないい会話なのに弾劾されたという。そんなふうにデマによる弾劾第一号があり、第二号があり、お次はカヴァノー最高裁判事に対する魔女狩り*があったわけだ。あれは魔女狩りだった。あたかも真実かのように、どの記事も数字やあれこれ引用して見せて。そしてそれだけじゃあない。俺が今言ったのはあくまで一部。そういう話を書いてるのと同じ虚飾の人間、ねじ曲がった人間が「不正の証拠はない」と書く。知ってるだろ。君らも記事を読むだろう。いまも読んでるだろう。「選挙はあっても不正はない」とね。我々の申し立てに正当性は全くないというが、あるよ。いくらでも根拠はあるのに、大嘘**だと。

*=トランプによるブレット・カヴァノー最高裁判事任命時、カヴァノー判事から37年前に性的暴行を受けたと主張する女性の訴えを元に民主党が承認を反対した事件。カヴァノーは強姦魔のレッテルを貼られ家族共々危険に晒されたが、疑惑を完全否定。ヒアリングや調査を経て採決、無事に最高裁判事として承認された。ちなみにこの公聴会でもトランプの盟友チャック・グラスリーが活躍している

**="A big lie"は不正選挙訴える一連のトランプ報道においてメディアが「トランプの大嘘」という謳い文句で多用したもの

覚えてるか?「トランプの大嘘」って。奴らはそう言うが…どっちが大嘘だ。MSNBCにしたって視聴率は死に体だが、MSNBCとCNNのどっちもだけど、俺が思うにはこいつら選挙前に俺を推すべきだよ。「我々はトランプを押します!だって視聴率がダダ下がりなので」とね。なのに「トランプの大嘘ガー」とやっている。大嘘ってのは、腐敗した選挙そのものがそうだったんだよ。それにしても記事を見るたびに「これを裏付ける証拠はないが」と但し書きを付けてるよな。これほど多くの証拠があった試しはないよ。

証拠を見せつけて、検分させて、間違ってるのはそっちだと証明してやれ。しかしこの国ってのは、アリゾナ、ジョージア、ウィスコンシン、フィラデルフィア、ペンシルヴァニア、それにミシガン、全ての地域を見たって政治家よりも大衆のほうが理解しているんだよ。もちろんそうは言ったって、我々には素晴らしく偉大な共和党の政治家たちがいるけども。木曜日の連邦下院議会ではアンディ・ビッグス、ジム・ジョーダン、クライド下院議員らがアリゾナのマリコパ選挙監査結果のプレゼンで徹底論破して、それを証明してくれた。おもしろいよな。彼らは完膚なきまでにやってくれた。くまなくやってくれた。でもデタラメだと言われる。関わった全ての人たちもデタラメを言ってるんだと。10分の間に不正は充分立証されただろうに、メディアは報道したがらなかった。

サヨク陣の新しいこだわりは「選ばれてないのに委員会」だ、国民に選出されてない奴らだけの委員会。普通は選出による委員会だろう。知らない人もいるだろうが、我々は委員会メンバーを任命するんだよ。誰がこの委員会にいるか知ってるか?スウォルウェルだよ。中国スパイに惚れてた奴だよ。なんでこいつを捜査しないのか。とんでもないゲス野郎だろう。あいつは中国スパイと一緒にいて…そうだよ一緒に、「一緒にいる」ってどういう意味だ?後で教えてあげよう。中国スパイと一緒にいたんだよな。なんだってそんなことやってたんだ?でも上の委員会にちゃっかり居座っているという。そういう奴らがいる。

*=エリック・スウォルウェル下院議員。大統領選にも民主党の指名争いに出馬した。中国スパイとの親密な関係が取り沙汰され情報漏洩の危険性を指摘されながらも、同じカリフォルニア民主党のペロシの庇護の下、公式な捜査も処罰もないまま諜報委員会に収まっている

そしてもちろん戦争屋のリズ・チェイニー*。とても美人だ。でも彼女はワイオミングでボロ負けするよ。支持率は9%まで落ち込んだって。ひどいな。しかし前にも言った通り、真実は自然の摂理だ。いずれ明らかになる。全て明らかになる。頑張ろう。歴史上、極左勢力が手をつけたものはみんな不幸と破壊と失敗に成り果てた。だけどアイオワの君たち、そして全国の愛国保守のみんなと共に奴らの過激主義の支配を終わらせ、アメリカを取り戻す。《観客、「USA! USA!」の大歓声》

*=共和党下院議員。モンロー主義的トランプとネオコンのチェイニーは対立が絶えなかったが1月6日事件を受けチェイニーがトランプ弾劾を支持したことから完全に敵対関係になった。チェイニーはその後、共和党内の分裂を招いたことで党会議議長を解任されている

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こんなにも素晴らしい国、愛すべき国。共和党議会と共に我々はアメリカの家族のために雇用を増やし、アメリカの労働者にとってフェアな貿易に望み、アメリカの工場を増やすために戦う。この2年間、俺は何度も工場の話をしてきたろう?5年前に出馬を決めた時、俺は君たちの農場について話したし、全米の工場についても語った。我々の功績は信じられんくらい輝かしいものだが、それが無能な奴らによって一掃されている。いや、無能なんじゃなく、意図的なのかもしれん。だとしたらもっと危険だ。わざとかもしれんよ。それでもまだアメリカ内の工場では”Made in USA”という美しい一節が刻印された製品がたくさん作られてる。米国生産品。我々はジョー・バイデンによる国境の災害をシャットダウンする。早急にやらなければならない。このままではいけない。この国を蝕んでいる毒水だ。人は言うんだよ、「まだ3年ありますよ」と。「サー、あと2年、いや3年で勝てますよ」と言うが、3年後にこの国はかけらも残っちゃいない。

我々は不法移民のキャッチ・アンド・リリースを廃止する。妥協することなく、彼らのメキシコ在留を要求していく。かつては我々の完璧なチェックなしに彼らは不法入国できなかった。目的の達成は難しかったんだ。だからほとんどの人間は成功しないことをわかってたから、あえて国境を越えようともしなかった。何百万もの人々が南米を経由して押し寄せてくるような事態はなかったんだ。素早く国境の壁を完成させて、不法移民の問題をきっぱりカタをつける。

最初から仕切り直しだ。公明正大な選挙ができていたらどんなによかったかしれない。でももう一度やり直せる。我々はウィルスを解き放った中国の責任を追求して、我が国や世界に与えたとんでもない苦痛に対し、何兆ドルもの賠償金を請求する。

我々は狡猾なビッグテク企業の独占権を検め正す。サヨクによるキャンセル・カルチャーを否定し、アメリカが失った言論の自由を取り戻す。フリー・スピーチは死んだ。かつて自然にそこにあった言論の自由はもうない。我々に言論の自由はもうない。こんなのは共産主義の始まりだ。これは共産主義の始まりだ。我々は罪のない胎児の命を守る。我々は憲法を守る。我々は憲法修正第二条を守り、建国時のユダヤ・キリスト教の価値と原則を誇り高く守り続ける。

我々は偉大なる退役軍人を大切に守る。俺は退役軍人の人たちを敬愛している。彼らを愛している。退役軍人の支援向上政策については、どの大統領よりも高い支持率を得た。92%だ, 92%の支持を得た。我々は引き続き米軍の強化に努め、警察官、国境警備隊、移民局、法執行機関を100%サポートする。君たちを敬っている。我々の愛を知っているだろう?この国中が君たちを敬い愛している。

我々はCRTを教室から撤廃する。恐ろしい狂ったような批判的人種理論を、我らの軍隊で刷り込むことも禁止する。職場でも禁止だ。連邦政府、州政府、地方政府からも追い出す。我々は批判的人種理論を禁止し、永久に差し止め、二度と戻ってくることを許さない。我々は学校での愛国教育を復活させ、子供たちに国を愛すること、歴史を尊ぶこと、そして偉大なアメリカ国旗をいつでも尊重することを教えていく。

我々の運動はこの国の歴史上もっとも素晴らしく強力なものだ。ただ一つの信念、「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)」に基づいている。我々は今まで見たこともないような邪悪な権力や凝り固まった利害関係者たちに直面している。こんな敵はかつてなかった。彼らがどんなに大きく強力に見えたとしても、この国は彼らのモノじゃあないんだ。それを決して忘れるな。この国は君らのもの、君の国なんだよ。

ここは君の家だ。ここが君の遺産であり、我々が享受する壮大なアメリカの自由は神から与えられた権利だ。そして最後に言わせてくれ。アメリカ合衆国は君の生き方、考え方や行動を指図するものではない。無能で不誠実で汚い政治家にも、大企業の暴君やサヨクの暴徒にも、誰にも支配を許すな。我々は誇り高く偉大な主権者なんだ。我々は何をすべきか知っている。我々は誇り高く偉大な主権国家だ。我々は生まれながらにして自由なんだ。自由に生き、かつてないほどの勝利を再び手に入れようじゃないか。

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偉大なるアイオワ、実に素晴らしい州だ。家族のために生活のために家を守らんとする、危険を顧みない強くて正義感のある開拓者たちと立派な女性たちによってこの州は築かれた。彼らは荒野を手なずけた。彼らは風雨に耐えた。彼らは土を掘り、畑を耕した。そして血と汗と涙を流して、この国を世界の歴史に残る偉大な国家に築き上げた。我々は誰にもこれを奪わせない。決して。我々の祖先は勇気を振り絞り、世界でもっとも力のあった国々と戦って独立し、戦争に勝利してきた。そうして第一次世界大戦に勝利した。第二次世界大戦にも勝った。しかしアフガニスタンでは軍隊をまともに撤退させることさえできなかった。考えてもみてくれ。かつて連合軍はファシズムを粉砕するためにノルマンディ海岸を襲撃した。共産主義を倒すための強さがあった。これが今起きているんだ。共産主義の台頭だ。

共産主義は今、この国で起きている。我々はそれを食い止める。この国を蔑み、人々を憎み、我々に負けを望む、そんな社会正義に狂った暴徒を恐れるな。奴らは我々の降伏を望んでいる。登れない山はないんだ。辿り着けない頂きもない。達成できない目標もない。我々が誇り高く雄々しいアメリカ人ということを忘れない限り、勝利は手にすることができるんだ。我々には偉大な人たちがついている。そう素晴らしい仲間がいる。JJとジャネット、ありがとう。俺の友人JJとジャネットが今日来てくれた。我々は決して屈しない。決して力尽きない。絶対に妥協しないし諦めない。そして決して後退もしなければ降伏もしない、奴らのアフガニスタンのように。

親愛なるアメリカ人諸君、我々の運動はまだ終焉には程遠い。いや、戦いはまだ始まったばかりだ。それを忘れないでくれ。今夜この人だかりを見てくれ。理論的には選挙でもないのに記録更新だ。今はどこへ行っても集客数が増えてるんだ。選挙前よりも気合が感じられるんだよ。こんなことが起きるなんて、誰が予想したろうね?

観客:『ウィー・ラヴ・ユー!ウィー・ラヴ・ユー!』

トランプ:ありがとう、ありがとう。本当にありがとう。

この国の歴史で、もっとも偉大なムーヴメント。俺がそう言っても、反論できる奴なんていないぞ。フェイクニュースの奴らだって「エヘン、そんなムーヴメントがあったというのは事実ではない」なんて言いやしない。奴らだって何も言えやしないよ。こんな運動は今までなかったんだ。何年も前にある州で2位になった政治家がいたけど、彼は2位になったことでその後ずっと有名になった。我々は34の州で勝利を収めた。誰も成し遂げたことのない仕事をやった。こんなことはかつてなかったんだ。

君らこそがこの国を築いた。誰にもそれを奪われるな。君らこそがこの国を築いたんだ。我々は一つのムーヴメント、一つの民族、一つの家族、そして神の下に集う一つの栄光ある国だ。そして共に再びこのアメリカに力を付ける。再びアメリカを裕福にする。再びアメリカを強くする。再びアメリカを誇らしくする。再びアメリカを安全にする、そして再びアメリカをグレイトにする。君たちに神のご加護を。ありがとうアイオワ。本当にありがとう。またすぐに会おう。ありがとう。

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Rickyさんによるアイオワ演説動画一部訳・解説スレッド

Blahモーメント: トランプラリー 体験記・演説訳などまとめ

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代表:Tom Fitton
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Look Ahead America:2020年大統領選挙の不正調査と訴訟を主軸に、America Firstの精神を持った愛国保守の活動を広げる保守派NPO団体です。
代表:Matt Braynard
寄付先:https://lookaheadamerica.org/donate/

True the Vote:米国内の不正選挙を監視・調査しているNPO団体。2020年大統領選についても激戦州を中心に大規模な捜査を実施しており、現地ボランティアにも応募できます。
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CHRISTOPHER F. RUFO 映像制作者・ジャーナリストで米国にひっそりと蔓延してきたCRT教育を告発、世間に周知させてきた第一人者です。彼の告発によりCRT教育を取りやめた教育現場や企業は数多くあります。
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