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自分で作り上げる『自己確立』よりも、他人からの見られ方で出来上がる(出来上がってしまう)『他己確立』の人が多い理由。


タイトルの事象は、僕自身にも起こった話である。

あなたも自分に当てはめてみるとどうだろう?

例えば「笑顔が素敵」とまわりから言われていたら、自然と笑顔が多い人間となる。

例えば「根暗だよね」とまわりから言われていたら、自然と根暗が定着するようになる。

こうして僕らは、周囲の評価や見られ方によって形成されていることが多い。

日本人は、自己肯定感が低い人が多いと言われている。

まわりからの評価をかなり気にし、気を遣いながら私生活を送る人が多いのが特徴だ。

逆に言えば几帳面で、神経質でもあることから、世界各国から見ても産業において大きなアドバンテージを得てきた。

中国人やアジア諸国を見ても、日本の家電や車の質は高いと評価を得られているのも、これにあたる。

ところが近年、日本の水準はどんどん落ちてきている。

IT化が当たり前になりつつあり、変化に耐えられなかった企業は簡単に潰れる傾向にもある。

2020年の今年から始まった小学校の”プログラミング”義務教育化も、各諸国に比べると遅いぐらいだ。

少しずつではあるが、確実に、日本のレベルは低下傾向にある。

かなりマクロな話から進んだが、もっとミクロな話__。

“自分”という1つの価値基準も、こういった世界からの遅れと同様落ちつつある。

日本人だけではないが、僕ら人間はまわりを大事にする傾向があり、集団でいると影響力の強い人に引っ張られやすく、自分よりも他人の意見を大事にする傾向にある。

これにより、どんどん自分という個性が失われてゆき、いつの間にか他人が作り上げた自分になってしまう。

過去に『自己理解』や『自己理解』について記事を書いたことがあるが、本当の自分を探る方法はいくつかある。

例えば僕が好んで分析に利用する『ストレングスファインダー』は、自分の眠っている”強み”を発見するツール。

強みを育てていけば、そうでない人と比べ8倍近くの速度で成長ができる。

弱みを育てていっても、成長するには時間がかかる…
僕らは本来、強みにもっとフォーカスをするべきだ__。

と、いったことをコンセプトにしている診断ツールだ。

もうひとつ、今回のテーマにお勧めなツールが『エニアグラム』である。

別名、性格分類学と言い、れっきとした学問なのが特徴的。

人の性格は幼少期に決まり、それは9つに分類することができる__。

ストレングスファインダーで見つけることのできる才能のタネ(強み)が、環境などによって後天的にも身に付けられるものだとするならば、エニアグラムは僕らの本質部分…ルーツとも言える部分を教えてくれるのである。

例えるなら、

☑︎エニアグラム:何も纏っていない裸の自分
☑︎ ストレングスファインダー:鎧を着た自分

こんなイメージだろうか。

面白いことに、普段から仮面をつけて生きている僕らは、エニアグラムで診断をしてみたとしても、すぐに答えが出てくるわけではないというところ。

仮に君がタイプ1だっとしよう。

(※エニアグラムには、タイプ別に診断結果が出てくる。)

だけど診断結果を見てみると、当てはまる項目が少ない…

そのため「この診断結果は間違っている」と決めつける__。

もしくは「この診断結果…ほんと?」というように、かなり疑う…

こんな感じで、エニアグラムは診断結果を疎かにされがちなのである。

これも『他己確立』になってしまう理由のひとつ。

他の自己理解ツールだと、ある程度当たり障りのないことが記載されていたりする。

そのため大体当たるし「わかる〜!」という共感されやすい言葉が並べられている。

つまり他人が決めた結果に左右されてしまうのである。

一方エニアグラムは、最初から「あなたの性格は幼少期から決まっているのです」と決めつけから入る。

決めつけから入るため、そういった言葉に惑わされないよう自己防衛機能が働く。

深く自分を見つめ直す機会も失われるため、結局『自己確立』ができなくなる。

なんとなく、僕らは矛盾しているのである。

自己肯定感が低いから、他人に左右される。

それなのに、自己は持っていたいと心の底では考えている。

難しく考えているように見えるが、こういったことは頭の中で考えるのではなく、何かしら紙に描き出したり人に聞いてもらうのが一番の改善方法であることは覚えておきたい。

長々と綴ったが、僕らの人生は一度きり。

100%成功するか、幸せになるかはわからないし、成功の基準や幸せの基準は人それぞれでもある。

そんな中ではあるけれど、前に向かうための努力は続けていきたい。

そうやって、昔の自分に自信を持って「俺は今を生きてるぞ!」「私は胸張って生きているよ!」ということを伝えられるぐらいになっていたい。

ただそれだけであるのだ。

ストレングスファインダーとは、コチラ。


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