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投稿欄で落選した詩、自作の詩

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詩誌の投稿欄で落選した自分の詩を取り上げて、自分なりの感想と反省などを書きます。また好きな詩人さんの真似をした詩や日記を収めます。
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#郵便

『真夜中の郵便夫』

もともとは誰宛でもない日記だったから
真夜中の郵便夫に頼むことにしたんだ

彼、きっと朝方までそこらじゅうを
ふらふらほっつき歩くのだろうね

深夜便の切手を貼ったから
きっと眠りから起こさないように
君の郵便ポストに落としてくれるんだと思う

でもその日記は朝陽と君に弱いからな
早朝には消えてしまうかもしれないから
何を書いたかを教えておくね

おはよう

とだけ鉛筆で書いてあるんだ