『真夜中の郵便夫』

もともとは誰宛でもない日記だったから
真夜中の郵便夫に頼むことにしたんだ

彼、きっと朝方までそこらじゅうを
ふらふらほっつき歩くのだろうね

深夜便の切手を貼ったから
きっと眠りから起こさないように
君の郵便ポストに落としてくれるんだと思う

でもその日記は朝陽と君に弱いからな
早朝には消えてしまうかもしれないから
何を書いたかを教えておくね

おはよう

とだけ鉛筆で書いてあるんだ

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