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【大ネタバレ&考察】ジブリ映画 君たちはどう生きるかを見ました

変な鳥?のなぁーんの前情報もないジブリ映画を、公開初日に見に行ったよ

【ご注意!以下大ネタバレかつ、一個人に依りまくった考察・感想垂れ流しをします!!】

見てない方は、絶対前情報なしで見に行くことおすすめします!!!!


以下はネタバレがすぐ画面に表示されないための余白であり、筆者の横暴な持論が見え隠れしています。


((ジブリ映画って最近特に、なんか高尚な映画みたいにされてる印象があって、「この描写はこんな意味が~~」とか、「このセリフは実は~~」とか、作品をまず自分がとらえるには過剰すぎる裏読みをする風潮や情報がネットに溢れすぎてて、純粋に自分の目で見られなくなってしまうことが多いと思うんですよね!! 
トトロや千と千尋とか子供のころに見たときのあの得も言われぬ不安感。形にならない不気味な感情。そういったものに生の心で触れ合ってこその映画体験やと思うんですが、ジブリに限らずとも今の時代はそれがしにくい!!
そんなところにこの「君たちはどう生きるか」のまったく宣伝打たない戦法はめっっっっちゃくちゃ偏った頑固な実験で、反資本主義でぼくはとっても好きでした。

私はこのために名著と聞く「君たちはどう生きるか」の本バージョンも読んどこうかと迷ったんですが、ついぞ本棚の中に納まっていたまま読まず無事生のふわふわの心で映画を見ることができました。

もしも、この記事を読んでくださっている方が映画をまだ見られていない方であれば、ぜひとも映画を見てみてください。きっと心が揺さぶられます。

そして、もう見たよ!って人であればぜひ語りましょう!今回はとても考察がいがありそうで、内容について話したい~!

以上チラ裏でした))





以下大ネタバレ注意(くどい)

作品全体の空気感について

いやあ、面白かったですよね、「君たちはどう生きるか」
僕はなにが面白かったかというと、宮崎駿さんのメッセージをめちゃくちゃ生で感じた(他ジブリより素直で正直な感じ?)を感じたことですね。

「説教臭えタイトルやなあ」と思ってたら説教度は思った半分ぐらいで、
説教ではなく今は亡き近所にいたであろう街の頑固じじいの小言とか、戦争時代の大変だった話に近いものを感じました(宮崎さん、ゴメン・・・)

でも、その頑固じじいの小言こそが人生の良い彩になるんですよね

自分の中や自分の好きなものだけがある世界で好きなことだけで生きていくのって本当に良いことなんだろうか。なんか空しいし味がしない。
まさに今に落とし込むとゲームやSNSの世界。都合のいいサービスや気持ちのいい言葉がたぁくさん降ってくるけど、人生が終わるとき後悔はないだろうか。

僕はある。
もうすでにたくさんモンハンに、ポケモンに、原神に、時間を吸い取られてきた。それってすごく後悔であり、でも正当化したくもあり、
「作品を知ることでみんなとの話題になる」とか「自分のサービスに活かせる貴重な体験」とか言いたいんだけど、この映画を見ていて宮崎駿が出てきて、どつかれて、小言いわれて、やっぱ早く現実に行かないとと思った。
そんな空気感。(どんな)

作品の構成について

ぼくは宮崎作品としては新しい方の作品の構成に感じました。風立ちぬとかハウルとかが近い印象かな。
バァーンとはじめに強い引きのあるシーンが入って日常→非日常→日常みたいな

でも今回は特にはじめの日常パートが長く感じた。
ここが結構丁寧やなと思ったところで、ジブリってよく「そんなん知るかい!」ってなる情報をしれっと序盤に混ぜて、細かい描写はしないイメージがありません?笑
でも本作は主人公眞人の心理とかこう考えてんやろな~みたいな感情・行動をたくさん描写してたように思う。アオサギへの不信感とか、学校への不満を実際見える形で描写してて、駿の素直みを感じるよね。

そしてやっぱジブリの目玉は非日常パート!
「ハウルでみた!ってなる光の表現」や「ポニョの水やん!」とか、これまでのジブリの集大成感を一番感じて、ここがすごくうるっときた笑
ドラクエで言うとⅠ~Ⅹまでのキャラや世界観全出演のⅪみたいな。終わってしまうんやなぁ・・・と。。。笑

導入~日常パートについて

1940年ぐらいの世界かな?確か戦争が始まって数年といった話があったと思う。
書き書き中

非日常(塔の中の世界)パートについて

非日常パートはほんと魅力的なんやけど、すごく今まで以上に意図を感じたよね。キャラクターすべてにモチーフがいて、駿の身近な人なんやろなぁみたいな笑

書き書き中

★映画が伝えたかったことは?

ここを書きたくてnoteを書いてます。
ぜひ見た人と語らいたい!

僕は、「主人公の眞人を昔の宮崎駿 兼 駿を通して映画を見ている視聴者・関係者」 に思え、
作品内では宮崎駿の追体験を通して
「見てる人たちよ、俺はここまでやけどみんなこの先どう生きる?」
ポジティブもネガティブも両面描きながらフラットに問う。 そんな作品に見えました。

例えば・・・

・塔の世界=(宮崎駿が描いてきたジブリの世界観かつ、)現在の日本のように「失われつつある世界」
・天から降ってきた塔=日本に残されたバブルの遺産+偶然の連続でできてきた日本の歴史文化

・大叔父=(現在の宮崎駿かつ、)日本の為政者や高齢者
・インコたち=日本固有でない外から来たものが力をつけた姿(外国の方やかつてなかった価値観)  (かつ、鈴木さんの周辺?笑)
・ペリカン=老害的な発言や行動をする人達
・白くてかわいい者たち=新しく生まれる子供、若者
・船の亡霊あふれる海=閉塞的な日本の現状

こんな感じに見えました。(アオサギは駿にとっての鈴木さんかな?)
そしてこんな荒廃した塔の世界を、無垢な心で継いでほしいと託す高齢者に、それを自身の主張から壊してしまう外のもの。
自分は適さないとそこから抜け出して自分の世界を新しく作る若者・・・。

ポジティブでもネガティブでもなく、これが現実。
さて、「君たちはどう生きるか?」
こんな作品なのかなとぼくは思いました。

でもそんな中に初めに言っていた宮崎さんのの頑固な小言。
それをすごく感じるんですよね、随所に。

「もう飛べない、一思いに殺してくれ・・・」
「この世界は◯つの無垢な心で成り立ってるが、もう限界だ」
それらの言葉はこんな時代もあったんだよと語りかけているようで、何とか良い方向に行けばなという、説教ではなく願望のようで。

・・・

こうして、色んな形で私の人生の近くにあったジブリの集大成を見て、
私はこれからどう生きようか、心が動かされた映画になりました。

やはりジブリを見て一貫して思うのは、ナウシカの最後の言葉。
どの作品でも、もちろん今作でも強く強く描かれたメッセージ。

「生きねば」


ありがとう、ジブリ。ずっと大好きです。

以上!







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