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調香師インタビュー:Julien Maubert/ Damask Rose [NEZ 2021年8月26日]

NEZ Magazine Webの記事を翻訳しています。

今年6月に出版された本、From Plant to Essence – A World Tour of Fragrant Raw Material (Français-English, Nez éditions, 2021) にも掲載されている、天然香料についての調香師の方へのインタビューです。

今回の調香師はJulien Maubert、テーマはDamask Rose(ダマスクローズ) です。

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Julien Maubert: 「ダマスクローズの加工は今でも伝統的な方法で行われています」

By Aurélie Dematons
2021年8月26日 

ロベルテの5代目にあたるJulien Maubert は、原料部門の責任者を務めています。家族の伝統と革新を調和させるため、ロベルテグループは、試行錯誤を重ねた伝統的な手法と持続可能な調達を組み合わせています。

バラ製品のサプライチェーンはどのように構成されていますか?

トルコでもブルガリアでも、原産地にできるだけ近いところで生産したいという思いは同じです。トルコのケチボール(Keçiborlu)では1960年代から、ブルガリアのドルノサハラネ(Dolno Sahrane)では2013年から生産を開始しました。バラのように戦略的な製品のトレーサビリティーと品質を保証したいと考えています。私たちの夢は南半球に第二の栽培地を設けて、二回収穫を行うことです。

 業界全体が持続可能性について話していますが、ロベルテではどのようなことに取り組んでいますか。

天然原料を使用する際には、持続可能性は不可欠です。最近ではこの考えはやりすぎのように思えるかもしれませんが、私たちの哲学とDNAの一部として、当初から形成されてきたものです。バラを扱う場合、持続可能性には社会的、生態的な問題が含まれます。例えば、どのようにして熟練工の年間収入を保証するか、どのようにして現地のチームに技術を伝え、良い農業方法を共有するか。そのため、農薬の使用を制限したり、プラスチック製の袋をジュート製の袋に変えたりするなど、多くの時間をかけて議論しています。
トルコやブルガリアでは、こうした問題により積極的に取り組んでいます。ブルガリアでは無申告労働を避けるため、時間単位の労働許可制を導入しています。

バラにはどのような工夫がされているのですか?

蒸留や溶剤抽出などの処理は今でも伝統的な手法で行っています。技術革新は、脱色やメチルオイゲノール(法律で制限されている)の除去など、成分の技術的パラメータに重点を置いています。また、バラの花びらを蒸留して得られるアブソリュートのように、フェニルエチルアルコールやその他の副産物を生産するだけでなく、ハイドロレートを回収してアップサイクルすることも検討しています。

ロベルテ社についてのより詳しい情報はこちら: www.robertet.com

原文はこちら
https://mag.bynez.com/en/interviews/julien-maubert-the-processing-methods-of-th-damask-rose-remain-traditional/

(画像:NEZ Magazine Web)

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