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実相寺昭雄監督「歌麿~夢と知りせば~」を鑑賞する。岸田森!

珍しく「岸田森」が主役です。だから、出番が多いです。他にも、名脇役が総出演! 山城新伍、成田三樹夫、内田良平、菅貫太郎、堀内正美・・・昔で言うところの「性格俳優」を使って、実相寺昭雄監督が絢爛豪華が映像アクロバットを魅せてくれます。

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浮世絵師・歌麿(岸田森)が女を画けないことに悩み、覗きやエロスな体験を重ねていくという、東映異常性愛路線「徳川いれずみ師 責め地獄」のようなプロット。カメラワークはATG時代と同じく凝りまくった構図とドリーの多様、美術は後の「帝都物語」「D坂の殺人事件」の原点のように見える。導入部は登場人物が多くて付いていけるか不安になったが、まもなく歌麿中心の進行になり観やすくなった。アート性と娯楽性のバランスが良く、実相寺監督らしさが詰まった一本と言えます。

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岸田森もいいですけど、成田三樹夫が、これまた良い!カッコイイ。現代で言うところのエロ雑誌の編集長の役かな。エロを取り締まろうとする幕府と戦います。権力に立ち向かいます、表現の自由のために。

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いろんなところで言われていますが、「怪奇大作戦」の京都編の雰囲気と似ています。まあ、両方とも、「京都映画」が制作協力しております。

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若いウルトラマンシリーズファン、円谷プロファンに、是非、一度は観ていただきたい名作です。

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山師新伍の武士もカッコイイです。

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実相寺昭雄監督のケレン味を楽しんでください。ユーチューブで検索すると、無料で観ることができますよ。

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