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1960~1990年代の「サブカルチャー」について。

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1960~1980年代の「サブカルチャー」についてご紹介いたします。音楽なら、テクノポップから筒美京平、大滝詠一など。シティポップからGS、アイドル歌謡曲まで。アート、文学。ゲー…
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#映画レビュー

『逆風は 振り返れば追い風になる』

【ジャッジ!】コメディタッチですがむちゃくちゃ豪華キャストですねー!“広告代理店”で働くビジネスマン達の物語です。お恥ずかしながら、“広告代理店”って、何をしている会社なのかよくわかっていなかった私ですが、この映画を見ると、少しではありますが理解することができました。電通や博報堂、世間一般でいう憧れの大企業なわけですが、なるほど、こういうお仕事なワケですね(笑) 日本を代表する広告代理店、「現通」で働く太田喜一郎(演:妻夫木聡)は、やる気は十分ですが仕事でなかなか成果を出せ

『本当の友達なら正直になれ 手厳しく』

【あの頃ペニー・レインと】 ケイト・ハドソン可愛い(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠!!ペニー・レイン役なのですが、小悪魔的な可愛さで鑑賞後の作品の感想としてこれが一番でしたね(⁠・⁠_⁠・⁠;⁠)内容も良かったんですが(笑)!! 15歳の少年ウィリアムは将来弁護士になることを母親から期待されていました。しかし、姉の影響でロック音楽にハマり、ロックライターになりたいと思うようになります。ある日、地元紙に記事を投稿したことをきっかけに、ローリングストーン誌より仕事の依頼が舞い込み

【映画】🕶高倉健主演版「ゴルゴ13」を鑑賞する。千葉真一版では出せない重厚感。

高倉といえば、無口で、ストイックで、実直というイメージが強く、 私生活でもそのイメージを壊さぬよう"真の映画スター"としての生き方を貫いた映画人で、 そんな高倉の存在感を堪能できる作品が映画「ゴルゴ13」(1973年)だろう。 「高倉といえば任侠もの」というご意見もあるだろうが、今回はあえてこの作品を推したい。 なぜなら、彼の輝かしい経歴の中でも貴重な芝居が観られる作品だからだ。 同作品は、言わずと知れたさいとうたかをによる同名漫画を初めて実写化したもので、「ゴルゴ13

ゴールドラッシュの時代を描いた作品 ~ 「チャップリン・黄金狂時代」

黄金狂時代。ゴールドラッシュの時代、大金をもとめて欲望の赴くままに集まってきた人々 そんな彼らを面白おかしく描いたこの映画。 アラスカの雪山で遭難し山小屋に駆け込んだ彼ら。なんとそこにひょっこり我らがチャップリンもいたのです。 あまりの空腹で、靴を食べてしまうシーンとか、がけっぷちで家が傾くシーンとか、おそらくチャップリンの映画ドキュメントをつくったなら必ず選ばれるであろう名シーンがこれでもかと繰り出されます。 むき出しの欲望の愚かしさ それへの戒めをさりげなく入れ

【映画感想】シドニー・ポワチエ主演「いつも心に太陽を」。ラストまで書きます。(ネタバレあり)

1960年代のイギリスの下町。 貧困層の住むガラの悪い町です。 そこの貧民の子供たちが通う高等学校があります。 ある日、門から入っていく、スーツ姿の黒人がひとり。 シドニー・ポワチエ扮する新任の教師です。 彼は一流の理系の大学を卒業し、一流の会社のエンジニアとして働いていましたが、会社が倒産したか何かで、職を失ってしまいます。 彼には、アメリカの一流企業でエンジニアとして働く、という野望があります。 しかし、何通も履歴書を送りますが、返事は来ません。 人間、ご飯を食べ

『戦場のメリークリスマス』の素晴らしさを考えてみたい

少し前に『20240424』というテーマで戦場のメリークリスマスに触れることができたが、この映画の素晴らしさをもう少し感じてみたいと思う. 坂本龍一演じる「ヨノイ大尉」とデヴィット・ボウイ演じる「ジャック・セリアズ」による戦時中のジャワ島を舞台とした映画は今は亡き小島渚監督によって手がけられた.今は亡きと書いたが大島渚監督だけでなく坂本龍一もデヴィット・ボウイもこの世にはもういない.映画のストーリーは歴史の1ページだったが、映画自体も歴史の1ページになってしまった. この

【監督死亡】アマゾンプライムで、『スーパーサイズ・ミー』を鑑賞。1ヶ月、マクドだけ食べて暮らしたら、どうなるか実験したドキュメンタリー…監督は今年、5月23日死亡。。。

『スーパーサイズ・ミー』(英語: 『Super Size Me』)は、2004年に公開されたアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画である。 俳優で監督のモーガン・スパーロック自身が、「1日に3食・30日間、ファストフードだけを食べ続けたらどうなるか?」を映像で記録したものである。 この間、食事は水を含め全てマクドナルドで提供される物を摂取し、健康のための運動は行わず、彼の身におこる身体的・精神的な影響について記録している。 さらに、スパーロックはファストフード業界の社会的

【まとめ考察】劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン【大事な人と、もう一度観たい映画】

 こんにちは(o・ω・o)虫圭です。オタク色濃いめです。    ついに劇場版の絵コンテ集が発売されました。  考察的に言うと絵コンテ集は答え合わせです。  ですので、本来この考察まとめも書く必要はないのかもしれませんが、まだ私は絵コンテ集を入手出来てないので、同じように絵コンテ通販待ちの方は「まだまだ考察と映画で楽しめんじゃん!!」    てことで、答え合わせするまでの繋ぎとして、これまでの考察を振り返りつつ、劇場版のストーリーに沿って、  読みやすさ  重視で考察まとめ

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』(映画)

視聴環境:Amazon prime video 【内容】 歌手のホイットニー・ヒューストンの生涯を描いた作品。 ※ネタバレ(?)します。 【感想】 音楽映画として、それぞれの物語と連動した音楽シーンと、わかりやすいストーリー展開で、エンタメとして心地良い作品でした。 と同時に、つい10年ちょっと前まで生きていたホイットニーの人生を、ビックバジェットのエンタメとして、赤裸々に描いてしまうハリウッド映画の凄みを感じました。 ということで、内容について多少のネタばらしをし

『希望を抱いて 人生の道をコツコツ歩いていれば それで十分だと思うの』

【ジュディ 虹の彼方に】 伝記映画です。アメリカの人気歌手であり、女優でもあった、大スタージュディ・ガーランドの物語です。彼女も歴史に名を残す他の世界的な大スターのように、短く激動の人生を生き抜いています。 レネー・ゼルウィガー演じるジュディ・ガーランドは13歳のときに、ミュージカル映画、オズの魔法使いの主役に大抜擢されます。しかし子供の頃から薬漬けのジュディは心身ともに疲弊していました。まともな生活がままならず、現場に遅刻や無断欠勤を繰り返し、仕事が次第になくなっていき

『本当にやる気になれば物事は進む』

【生きる LIVING】 黒澤明監督の「生きる」のリメイク映画です。日本版と比べると随分とオシャレな感じに仕上がってます(^^) 時代は1950年代のロンドンです。役所勤めで堅物なウィリアムズ(演:ビル・ナイ)は末期がんを宣告されます。余命は半年ばかりと言われ、お金をおろして、仕事を休んで遠出します。 残りの人生をどう過ごすかを考え、彼はロンドンに戻ります。今までは流れ作業のように取り組んでいた仕事でしたが、一つ一つに真摯に向き合い、人との接し方も変わっていきます。やがて

『自分の行動が正しいのかは感覚が教えてくれる』『今を必死に生きるのよ』

【幸せなひとりぼっち】 日本語でも英語でも韓国語でもない映画は久しぶりです。⁠◕⁠‿⁠◕⁠。結構有名な作品ですよね!やっとの鑑賞です!2022年にはトム・ハンクス主演でリメイクもされております(^^) 子供の頃に母親を亡くし、青年の頃に父を亡くし、最愛の妻には先立たれ、仕事もクビになった59歳のオーヴェは孤独に暮らしていました。 しかも、頑固で口うるさい彼はご近所からは迷惑がられていました。オーヴェは生きる希望を見いだせず、自殺しようとするのです。しかし、自殺を実行しよう

ネットフリックス 映画 シティーハンター

(ネタバレあり)  ネットフリックスで配信中の実写映画「シティーハンター」を観ました。正直なところ期待してなかったけど面白かったです。良い意味で裏切られた。  原作漫画やアニメと違う点がいくつかありますが、悪い意味で変わったのではなく、良い意味で変わっててよかった。  香のハンマーが出てくる伏線もきちんと張られてて良き。  漫画やアニメなら突然ハンマーが出てきても違和感ないけど、実写だとどうしても変になるので、そこを上手くクリアしていた。  舞台は現在執筆時ではなく現代に移し

劇場版クラッシャージョウ

(ネタバレあり)  久しぶりに観たけど面白かったです。未来の宇宙。ジョウは名門スコーラン家から、病人をある惑星へと運ぶ依頼を飛び込みで受ける。  本来仕事内容は惑星アラミスのクラッシャー評議会に届けるべきなのだが、それを怠る。  ジョウ達の乗るミネルバはワープ中にアクシデントが起き、到達予定の惑星からは遠く離れた宙域にワープアウト。  そこへコワルスキー大佐率いる連合宇宙軍の巡洋艦が現れ、海賊に間違えられて逮捕される。  運んできた病人も、仕事を依頼してきた執事も、契約書も契