不登校変化グラフ

不登校に対してどうあるべきか 学校のこれから論 1

・学校はどう変わるべきか もう一つの不登校ゼロ

 では、学校はどう変わるべきでしょうか。 先に書いたとおりの社会変革が起きれば、学校の在り方も自然と変わっていくでしょうが、ここでは社会の変革があったにしろなかったにしろという想定で、私の思う不登校ゼロ学校改革案を述べていきます。

成績のつけ方を変える

 不登校の定義のところで欠席の多さ等の理由で成績がつかないことがあることを書きました。成績がつかないことは進路選択がかなり狭まることになります。いわゆる不登校生徒の受け入れ枠しか使えないことになります。
 そこで、私は各教科の成績を百点満点で細かく加点方式でつけることによって、評価がつかないということがないという成績のつけ方を提案します。
 例として実際に具体的な点数をあげて説明していきましょう。まず基礎点と誰でも一点がつきます。そこから出席状況や授業態度、提出物やテストの結果等、どんどん加点していき、満点は百点です。仮に不登校で何もしなくても成績なしではなく一点になります。家でレポート等をやって出すことによってさらに加点はあるでしょう。定期テストも別室で受ける等でいくらかの加点もありえそうです。当然授業に出てる生徒の方が加点が多くなりますので、学校に行っていない生徒が行っている生徒を上回るのは難しいでしょう。それでも学校に行っていなくてもそれなりに点数を稼ぐことはできます。
 こういったことによって何が変わるのかピンと来ない人もいるかもしれません。これは高校入試に微妙に影響を与えます。今の高校入試では成績がつかないという状態は入試の際にかなり致命的な影響を与えてしまいます。実際には低い点数でもかなり不利で高校の選択肢は狭まりますが、それでも今よりは可能性が広がります。
 
 私の提案があまりに現実的でないように思えるかもしれませんが、現在の実際の不登校生徒の進路がどうなってるかを考えればそうは思わないはずです。
 不登校生徒の多くはサポート校など不登校生徒の配慮がある高校に進学します。こういった高校では中学の成績を評価せず面接で合否を出す感じになります。倍率にもよりますが、希望者のほとんどが合格する形で、選別するというよりは通えるか確認するという感じが近いはずです。ただし、サポート校はそれなりにお金がかかるという短所もあります。
 現在の不登校の中学生はこういった不登校の為の枠で高校進学するのがほとんどになります。現在の高校進学では不登校の生徒とそうでない生徒の進学がはっきりと別れているのです。
 私の提案はこの線引きを少しでもマイルドにしようというものです。不登校の生徒はこれしか選択肢がないというわけではなく、不利はあるけれど今より選択肢があるという形にしたいわけです。  

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