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量子力学とフォトン


量子力学がわたしにもたらしたもの

読後、わたしにおこったこと

最初にお断りしておきますが、私は昔からド文系の人間であり、量子力学が学問上、どのような位置をしめるのか、まったくわかっていません。

この本は間違いなく2023年、私が読んだ本の中で一番の衝撃を与えられた本で、noteにブログを書き始めたときから、何度も何度もその感動を言葉にしようとしてきました。

でも、あまりにも自分の頭の中が稚拙で、うまく表現できず、とにかく読んでみて下さいとしか書けなかったのです。

要約できるような事柄ではなく、一字一句省略できない世界観の表現なので、頭で理解するというよりは、肚落ちするというような理解でないと、どなたかの役には立てないと思って、何回かにわけてご紹介することも考えました。

でも、それでもまだ難しいことがわかったので、読んですぐに私の身に起こったことだけを書いてみたいと思います。

観測すると確率が1に近づくー。
これは「意図すると現象化する」と言い換えることもできます。

現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則 村松大輔

このことを、微に入り細に入り、色々な例をあげながら説明して下さるのがこの本です。

実はこの本ははじめは読んだのではなく、Audibleで聴きました。
私の院に通院してくださっている患者さんで、いつも魂のレベルのおはなしをしてくださる方が、Audibleのことも村松大輔さんのことも教えて下さったのです。

私は自分なりに読書家のつもりで、本屋さんには足繁く通うし、書評ブログもよく読んでいますが、まず自ら手に取ることは絶対にないタイトルだと思います。

聴いたあと、著書を買い求めに本屋さんに行くと、いわゆる理系のコーナーではなく、自己啓発や生き方のようなコーナーに平積みされていたので、目にはしたでしょうが、手に取ることはなかったと思います。

この本を勧めてくださった方は、とても感性のアンテナの高い方で、お薦めくださる食べ物、旅先、人、お店、なにひとつ外れがないすごい方なので、だから、素直に自分にわかる内容とも思えないけど、聴いてみようと思ったのです。

その時、私は犬を連れて散歩していました。法隆寺のある斑鳩に住んでいる私にとって、素晴らしい散歩道が幾通りもあって、今日はロングコースと思って歩き出しました。

自分の肉体は素粒子の集合体でできていて、その中で意識や感情の「フォトン」が飛び交っている。

フォトンの波は固有の周波数をもちながら広がり、相手のフォトンも受信してしまう。

へぇ~と思いながら聴いていました。どの言葉も平易でわかりやすく、目に見えない世界のことを、あやしくなく説明してくれる。

「願えば叶う」
「思考は現実化する」
「引き寄せの法則」

など、私自身も何度となく奇跡のような出来事のなかにそのことを感じることはあっても、なんとなく人に説明するには弱いというかためらわれるようなものがありました。

「意図すれば現象化する」

という言葉は、そのことと同じことを言い表していると私は受け取ったのですが、それはとても説得力があり、そうか、そういうことなのか!!!と、思い、これからは明確に意図しようと思いながら、歩いていました。

今年の5月ごろの話なのですが、ちょうど実家の両親が墓じまいや、樹木葬ということに関心を寄せていて、一人っ子の私は、両親のための墓地を探していた時期でした。

斑鳩の夫の実家のお墓は、極楽寺という古くからの墓地があって、そこに先祖代々のお墓があります。

とても日当たりがよく、眺めがよく、自宅からも近く、犬の散歩コースでもあるので、そこがいいんじゃないかと思っていました。

でも、昔からの住人の古いお墓が多く、新参者が申し込めるのかどうかも不明でした。

すると…

イカルガ石材さんの掲示板

極楽寺のすぐそばの石材店さんの掲示板にこんなポスターが貼ってありました。

へぇ・・と思いつつ、その区画に早速見に行くと、まだ工事中で芝を貼っている最中でした。ポスターについて聞いてみると、自分たちは工事を請け負っているだけだから、石材店さんに直接聞いてくれとのこと。

たいした距離ではないので、また次回でいいかな・・と思いつつ、また石材店に戻ると、いつも閉まっているシャッターが少し開いていて、奥に人の気配がするので、声をあげてみました。

すると、奥から女性の社長さん?が出て来て下さって、ポスターのことをお伺いすると、とても親切に説明をして下さいました。

まだ、取りかかったばかりの事業で、ポスターも貼ったばかりであること。

まだパンフレットもできておらず、料金も決まっていないこと。

ここの墓地でも、墓じまいが相次ぎ、先祖代々とか、○○家の墓という形態では、もうお墓は存続できないであろうことを見越しての事業であるとのこと。

ご自身が発案し、事業化しようとされているだけあって、とても熱心に懇切丁寧にお話くださいます。

小一時間ぐらいたったでしょうか。

またパンフレットができるころに伺います…と立ち去りかけた時に、ふと思いついて聞きました。

「あの・・ここの墓地に、五木寛之さんの弟さんのお墓があると聞いているのですが、ご存知ないですか?」

「知ってます、知ってます。昔はよく読者の方が来られて問われることもあったのですが、すごく久しぶりに聞かれました」

そして、10分後に私はそのお墓の前に立っていました。
とても親切なその社長さんが自らご案内下さったのです。


五木寛之先生の弟君のお墓

五木寛之先生のこと

言わずと知れた、大ベストセラー作家ですが、ご著書との出会いは中学生の時です。
マニアックな、「ヒットラーの遺産」という短編集でしたが、それは私が初めて読んだ大人の本でした。

幼いころから本が好きで、児童文学などは片っ端から読んで、本さえあれば何時間でもその中に埋もれていられる活字中毒でしたが、五木先生の本は、今まで読んでいたものとは明らかに違う、大人のにおいがして、思春期に入りかけだった私はドキドキしながらまた片っ端から読んでいました。

仏教や、養生というテーマがいつも私の頭の中にあるのは、五木先生の歩かれた道をそのままなぞっているような気がします。

五木先生の本はほとんど読破していると思うので、5年前に再婚して斑鳩に居を構えるということになったときに、ひとつ楽しみにしていることがありました。

五木先生は、人生の途上で京都にお住まいになって、龍谷大学に通学されていた時代があって、そのときに斑鳩の誓興寺さんの太田信隆師を訪ねて滞在されることもあり、若くして亡くなられた弟さんのお墓も斑鳩に建立されたといくつかのエッセイに書かれていたので、お訪ねしたいと思っていたのです。

夫の実家のお墓がある墓地であろうことは、いろいろなエッセイの描写から想像できましたし、すぐにわかるだろうと思っていました。

自分の実家のお墓参りには、お彼岸にかろうじて行くぐらいだったのに、斑鳩では月命日ごとにお参りされるお家が多く、またとても気持ちの良い場所でもあるので、毎月お墓参りをしては、お墓を探していました。

描写によると自然石に銅板をはめ込んで、五木先生ご自身が文章を書いて彫り込んでもらっていること、葛城、金剛の山並みが美しいこと…を考えると、そんなに特定することは難しいはずがないと思うのに、探しても探しても見つからない。

周囲の人に聞いても、そもそも斑鳩と五木先生の繋がりを知る人もおらず、私は途方に暮れていました。

そうこうするうちに、コロナ禍が始まり、ヒマになった私はより頻繁に犬の散歩にでかけるようになりました。すると、誓興寺さんの前で、ご住職の太田信隆師にお声がけをいただいたのです。

「立派な犬ですな・・・」

私はチャンスとばかりに、五木寛之さんの永年のファンであること、弟さんのお墓を探しているけれども、見つからないことをお話しました。

太田師はとても驚かれて、この誓興寺は、五木さんのご両親の菩提寺であり、今でも様々な心配りをされていること、よく昔はここに泊まって、日夜語り明かしたこと、サイン本がいっぱいあって、是非見せてあげたいからまた遊びに来なさい・・ただ、お墓は案内してあげたいけど、足がもう覚束なく、登ることができない、なにか方法を考えてあげよう・・という夢のような展開でした。

ところが、思いもかけず、コロナでの自粛生活が長引き、初見のご高齢の方をあの状況下でお訪ねすることは憚られ、偶然またお出会いできることを願って、何度も誓興寺さんの前をうろうろしましたが、あの日以来会うことは叶いませんでした。

そして、今は人の気配がまったくなくなってしまい、私は間違いなくお墓があることは確信できたものの、ここからどうやって辿り着けばよいのか、再び途方に暮れていたのです。

そんなこんなで、足掛け5年探し続けたお墓が、量子力学の法則を信じたとたん、あっけなく目の前にありました。


葛城金剛をのぞむ

意図すると現象化する

このことは、私の中でとても不思議でありながら、でもおこるべきことがおこったという気がしています。

私はずっと、お墓を探していましたが、思い出したように著書の中での斑鳩についての著述を探したり、ふと思いついては違う道から探す・・という断続的な試みしかしていませんでした。

意図しては、意図が逸れる・・という繰り返しで、現象化するほどの強さがなかったのです。

でも、「意図すると現象化する」という言葉が自分の中に降ってきた時に、すごく肚落ちする言葉だったので、それは確信へと変わっていました。

そして、その確信がお墓を引き寄せたのだと思います。

ずっと探していたお墓に辿り着いたこともさることながら、これは真実の法則なのだ・・という思いで、私は震えました。

まっすぐに意図すること。

意図は物理量。だから意図が大きい方が現象化しやすい。

願望が叶わないのは、意図の物理量が足りていないから。

それ以来、いろいろなことが思わぬ形で叶っています。

大きいことも小さいこともありますが、共通するのは、私が思っていることのはるか上をいくかたちで実現していくのです。

著者の村松大輔さんは、このnoteでも発信されていますし、Youtubeでも凄い数のチャンネル登録者がいる、現代に生きる叡知の方です。

私自身は、著書を一通り読んだだけで、入塾したり、ほかのアプローチはしていませんが、人生に迷ったとき、大きな燈火を照らして導いてくださる現代の導者、尊師なんじゃないかと思っています。

もし人生が思い通りにならない…とお悩みの方がいらしたら、是非、ご一読をおすすめします。





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