Keiko Higuchi

しばらくぶり☆ 小説とイラストと呟きに特化…するかはまだ未定(笑) 小説用のブログが閉…

Keiko Higuchi

しばらくぶり☆ 小説とイラストと呟きに特化…するかはまだ未定(笑) 小説用のブログが閉鎖されるので、一時的にここに避難させました。 たぶんまたいろいろと書いていくかも? 目に止めていただければ幸いです☆

最近の記事

『一番○○』

ある日、あるところで男三人が顔を付き合わせて茶飲み話。 一人はガタイのいい乱暴者。 一人は中肉中背の30代くらいに見える。 もう一人はすでに隠居らしいが、目つきは悪く少々髪が薄い。 彼処の店の女房が良いとか何かと聞こえてる。 「最近嫁に来たっていう紺屋の女房、 見れば見るほどやっぱイイ女だ」と乱暴者。 「問題起こすなよ? 何もしなくたってあんた自身が問題なんだから」と中肉中背。 「そうそう、立ってるだけであんたはまずい」と隠居が言う。 「うるせいやぃ!見てるだけだ!」(乱)

    • プロフにも書いたとおり。 小説用に使ってたブログが閉鎖されるのでこっちに『引っ越し』させました。 全部ではありませんが、残しておきたいものだけを。 この機会にこっちも頻繁に使おうと考え中…できるか!? 小説も読んでいただければ嬉しく思います😺

      • 最後の晩餐

        地下の“レストラン”に、一人の男が入っていった。 マンションの一室に一人分のテーブルと椅子があるだけの部屋。 オープンカウンターの奥にキッチンがある、 普通の家庭のリビングのような雰囲気の場所だった。 違うのは、余計な装飾がされていない事だけ。 絵も花も何も飾られていない部屋。 白い壁のみが異様な雰囲気をかもし出していた。 男は黙って椅子に座る。 年老いた男が、彼と向かい合うようにに立っている。 その男は全てを知っているかの如く、彼に話しかけた。 「ご予約の際にも確認

        • WISH~月見る猫と月が嫌いな私の物語

          月にウサギが住んでいると昔の人は言ってたけど、 私にとっての“ウサギ”は猫のガリレオ。 会社から家に向かう道すがら、 いつも同じ塀の上で月を見ていた猫。 それがガリレオとの最初の出会い。 「私んちからはもっとよく見えるわよ」と声をかけてみた。 その猫は私の顔をじっと見て、 塀の上から降りてそのまま家までついてきた。 そんなに月が好きなのか…この猫は。 私、月なんて大嫌い。 どうしてかは忘れてしまったけど、 月は私を不安な気持ちにさせる。 それなのに仕事は月旅行のツアーコ

        『一番○○』

        • プロフにも書いたとおり。 小説用に使ってたブログが閉鎖されるのでこっちに『引っ越し』させました。 全部ではありませんが、残しておきたいものだけを。 この機会にこっちも頻繁に使おうと考え中…できるか!? 小説も読んでいただければ嬉しく思います😺

        • 最後の晩餐

        • WISH~月見る猫と月が嫌いな私の物語

          梅雨時奇譚

          それは梅雨時には珍しく晴れた夕方の事。 大通りから少しそれた裏路地に、紳士用の黒く大きな傘を持つ男。 明治か大正時代のモダンボーイのような出で立ちで、 空いてる手に懐中時計を持って急ぎ足でどこかを探している風だった。 困っているようだったので、これから仕事ではあったが 興味もあったので声をかけてみた。 「なにかお困りですか?」 男は一瞬ギョッとした顔を見せたが 「〇〇町の一丁目の公園へ行きたいのです」と言った。 私も近くに用事があるので、よかったら一緒に行きましょうと促すと

          梅雨時奇譚

          初天神~はぐれくの一純情派

          「おとっつあん、そろそろ帰ろうよ」 「いや、もうちょっとおとっつぁんの凧揚げの腕をな…」 「もー!おとっつぁんなんか連れてくるんじゃなかった!」 あたりは肌寒く陽ももう暮れようとしていた。 なんと子供みたいな父親だ!と、世のお母様はお怒りになるかもしれない。 しかし彼にも考えがあっての事だった。 “いつもかかあには家やら子供の事で世話になりっぱなしだ。 天神様の日くらいは俺がこいつの面倒見ねぇとな” 彼女の自由時間を伸ばしてあげようというこの男心! 『じゃあ普段から子供の面倒

          初天神~はぐれくの一純情派

          粗忽長屋~男道中(おとこどうちゅう)二人連れ

          「抱かれているこいつは確かに俺だが、抱いてる俺はいったい誰だろう?」 俺は“死んでる俺”を抱きかかえながら、幼馴染みの八五郎に聞いた。 「そんな事は道中教えてやる」 俺は八さんと、自身番からもらった古い戸板に行き倒れの“俺”を乗せた。 前を八さん、後ろを俺が持つ。自然と死体を見下ろす形に。 “自分自身”の姿に身震いした。 “俺”から視線をそらし、八さんの背中を見ながら無縁仏を葬る寺に向かった。 俺も八さんも身寄りがない。 「俺たちも死んだらそこに埋められるのかなぁ」「バカ言

          粗忽長屋~男道中(おとこどうちゅう)二人連れ

          芝浜スピンオフ~思い出は夢の向こう

          あっという間でした。 あの人と一緒になって、いろんな事がありました。 商売もせずに毎日呑んだくれて口喧嘩をしたり、 仕事に口出しして「おめぇにゃ関係ねぇ!」と叱られたり。 でもね、いいところもあったんですよ? たまに天神さまに行ったり茶屋で団子を食べたり、 落語やお芝居に連れていってもらったり。 そういう時は、大概前の晩に喧嘩しているんですけどね。 ああ、一番は四十二両を拾ってきた日。 あの時はビックリしました。 てっきり商売するのがイヤで、大店に押し入ったかと思いました

          芝浜スピンオフ~思い出は夢の向こう

          芝浜スピンオフ~ご隠居さんと魚屋のおかみさん

          どうしたらいいものか… 娘の子供が病気で寝込んでいる。 熱がなかなか下がらなくて、今にも死にそうだという。 家には薬を買えるほどのお金がないのだ。 わしだって隠居と言われているが、それほど裕福な暮らしをしているわけじゃない。 娘もそれを知っていて、わしに金を貸してとは言わない。 お互いがお互いをわかっていて、だからこそ何もできないのが口惜しかった。 娘は自分が体を売って金を工面すると言っている。 わしは娘にそんな事をさせたくない。 しかし、孫の命を助けたいのだ。 どうすれば

          芝浜スピンオフ~ご隠居さんと魚屋のおかみさん

          芝浜スピンオフ小説~こまもの草紙

          ここはある大店の奥の部屋。 朝早くに呉服屋の主と、その前で息子が土下座をしている。 父親は微動だにせず、息子の背を見ている。 朝帰りの息子は、父親から出るであろう“一言”を待っているが如く 顔を上げられないでいる。 彼は父親とある女のために頭を下げていた。 -------------------- 前夜、若旦那は懐に四十二両の金を入れて、芝の浜を走っていた。 品川遊廓の遊女を身請けするためだ。 その金は店からくすねてきたものだった。 悪い事だとはわかっている。 しかし今は

          芝浜スピンオフ小説~こまもの草紙

          またまた小説熱再燃(笑) とはいうものの、一時期の熱に比べたら低い低い☆ 久しぶりに小説ブログにアップしたのでよろしければ。 『眠るもの』 https://yaplog.jp/memo_in/

          またまた小説熱再燃(笑) とはいうものの、一時期の熱に比べたら低い低い☆ 久しぶりに小説ブログにアップしたのでよろしければ。 『眠るもの』 https://yaplog.jp/memo_in/

          マンガっぽいイラスト

          マンガっぽいイラスト

          昨年の小説熱はどこへやらw 全く無くなったわけではないですが、今はイラストやデザインの方に。 元々そっちが主体だったので。 なので、ボツ小説の供養で自分の小説ブログにあげていますw “tanpen” http://yaplog.jp/memo_in 興味のある方は是非☆

          昨年の小説熱はどこへやらw 全く無くなったわけではないですが、今はイラストやデザインの方に。 元々そっちが主体だったので。 なので、ボツ小説の供養で自分の小説ブログにあげていますw “tanpen” http://yaplog.jp/memo_in 興味のある方は是非☆

          しばらくヒマだったので、自炊を(笑) 今夜のごはんは『めっちゃおごった“時うどん”』 勝手に命名ですが、落語の『時うどん』が元ネタ。 具はちくわと長ねぎの他に、昨夜つくった鶏チャーシューと玉子。 人参と舞茸を具に。 『時そば』とごっちゃになってます。間違えてたらごめん(笑)

          しばらくヒマだったので、自炊を(笑) 今夜のごはんは『めっちゃおごった“時うどん”』 勝手に命名ですが、落語の『時うどん』が元ネタ。 具はちくわと長ねぎの他に、昨夜つくった鶏チャーシューと玉子。 人参と舞茸を具に。 『時そば』とごっちゃになってます。間違えてたらごめん(笑)

          ほぼ2年ぶりの投稿(^_^;) 何をやってたかというと。 小説の投稿を昨年末から。 それが自分の中でブームになり始めて、複数のサイトに出してます。 それとタブレットとスマホを買い換えました。 それもあってリアルな方向でいろいろと。 それが収入に繋がればいいなぁ…と思いながらw

          ほぼ2年ぶりの投稿(^_^;) 何をやってたかというと。 小説の投稿を昨年末から。 それが自分の中でブームになり始めて、複数のサイトに出してます。 それとタブレットとスマホを買い換えました。 それもあってリアルな方向でいろいろと。 それが収入に繋がればいいなぁ…と思いながらw

          今日は久しぶりに井の頭公園へ花見に行ってきました。 ついでに自然文化園の方にも行ってきて、生き物に癒されました☆ 天気も良くて暖かくて、イイ一日でした。 明日から4月!心機一転だ!

          今日は久しぶりに井の頭公園へ花見に行ってきました。 ついでに自然文化園の方にも行ってきて、生き物に癒されました☆ 天気も良くて暖かくて、イイ一日でした。 明日から4月!心機一転だ!