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【高校生ボランティアにインタビュー】「ゆうボラ」@ゆうあいセンター

ゆうあいセンター・ボランティア、通称「ゆうボラ」は、ゆうあいセンターにて活動をするボランティアです。「ゆうボラ」には、「ゆうあい彩り隊」「ゆうあい整え隊」「ゆうあい伝え隊」「ゆうあい育み隊」「ゆうボラ・プロジェクト」「ゆうあいプロボノ」「ゆうボラ高校生」などさまざまな活動があります。ゆうあいセンターでは、初めてボランティアをする方に取り組みやすいように、すぐに選んでいただける活動メニューを各種ご用意しているほか、ご自身のスキルや専門技術を生かして活動していただける機会も設けています。活動の頻度は人によって違い、1週間に1回、1か月に1回など定期的に活動される方、イベントの際に活動される方、あるいは事業に合わせて不定期に活動される方等いろいろな参加の仕方があります。感染予防の観点から臨時休所になってからは、在宅ボランティアという方法もとって、それぞれの方がそれぞれの仕方で、「ゆうあいセンターを一緒に創る」というボランティアを行っています。

今回の高校生インタビューでお話しを伺ったのは、1年前から毎月2~3回、ゆうあいセンターでコツコツとボランティアを続けて来られた長尾美風さんと、そのお友だちで最近ゆうボラを始められた奥田彩花さん。
インタビュー取材は2021年7月にゆうあいセンターで行いました。

テキスト・編集・撮影:白幡めぐみ(ゆうあいセンター事業スタッフ)

インタビュー

白幡) 今しているボランティアの活動内容について教えてください。

長尾) プレイルームの廊下側の窓に自分でつくった折り紙の作品などを貼って、季節ごとに変えています。最近はプレイルームの壁だけでなく、オープンスペースにある本棚の縁などに、自分でつくった折り紙を貼ったりしています。

白幡)季節ごとに飾り付けを変えていますよね。

長尾) はい。春だったら蝶をとばしたり、夏だったら向日葵をつくったり、冬はクリスマスと正月の飾りを作ったりしました。

白幡) 折り紙の作品も作っていますよね。

長尾) 折り紙を折って作品を作るのは苦手だったりするので、いろんな色の折り紙をハサミで切って、女の子を作って、貼っています。

白幡) 女の子を作っている理由は何でしょうか。

長尾) 周りにお花を散らすだけだと物足りないので、その季節にあった洋服を着ている女の子を飾って、その周りにお花などを飾ったら華やかになるんじゃないかな、と思ってそうしています。

白幡) 飾っている女の子の工夫について教えてください。

長尾) 目の形は毎回変えています。それと季節を意識しています。春ならかわいい感じの妖精みたいなのとか、夏には白いワンピースとか、自分の中のイメージをあらわしました。

白幡) 今みたいに暑い季節に白いワンピースは、すずしげでいいですよね。

長尾) はい。ほかに秋とか、年中そうなんですけど、髪の毛の色をひと房、色を変えたりしています。

向日葵

■「彩り隊」プレイルーム飾りの工夫

白幡) ほかにも工夫がありますよね。

長尾) この前の2~3月ぐらいから、木を2本交差させるように作って貼り、春と夏は緑の葉っぱにしています。この木をこんどは、秋には黄色と赤にしようと思っています。冬は葉っぱをなくして、イルミネーションにしようかなとか考えています。

白幡) 季節の彩りですね。

長尾) はい。絵が好きなので、本棚の飾りだと小さいなと思ったので、このプレイルームの窓は大きいキャンパスみたいで。大きな作品をつくりたいな、と思いました。

白幡) そうですよね。そして、このプレイルームの飾りについては、前に何度か長尾さんにお話しした通り好評で、これは誰が作っているの?と聞かれたりするんですよね。施設の利用者の方から良いですねとお褒めの言葉をいただきます。長尾さんが続けて作品を作ってくださっていて嬉しいなと思っています。季節の飾りを作って、伝えたいことなどありますか。

長尾) 春とか夏とか、イベント事って一瞬で終わってしまいます。季節に合った作品は、自然とかだけじゃなくて、「イベント事」をガンバって作りたいなと思っていました。とくに今はコロナ禍でイベント事を楽しめないから、なるべくそういうのをあらわしていること。それが工夫していることです。


■長尾さんが活動を始めたきっかけとボランティアをして感じること

白幡) この活動に参加しようと思ったきっかけは、どういったことでしたか。長尾さんは、昨年の6月ぐらいからゆうボラの活動を始めました。

長尾) ボランティアは、最初は学校の受験のためとかでした。今もそれはあるけど目的が増えて、あのプレイルームのところを通って見てくれている人が、作品について「いいね」と言ってくれて、そういうのを知って、もっと自分の作品を伝えたいと思っています。こういうふうに社会に貢献することで、社会に出たときにまた役立つんじゃないかなと思っています。

白幡) ゆうボラを始めてから1年以上たちました。実際にゆうボラ活動をしてどんなことを感じていますか。

長尾) ものを作ったりするのはもともと好きで、細かい作業が好きなので、気づいたら何時間もたったりします。ここが静かなので集中できます。ゆうあいセンターの利用者の方からの感想を言ってもらえるから、やりがいも感じられるな~と思っています。

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■奥田さんがゆうあいセンターのボランティアを始めたきっかけ

白幡) 奥田さんにもお聞きします。この活動に参加しようと思ったきっかけは、どういったことでしたか。

奥田) 最初は、ボランティアに来たいなって気持ちがあって、でもなかなか実践できなかったのです。長尾さんから写真を見せてもらって、こんなのを作ったとかいうのを見て、楽しそうと思いました。それで、ボランティアをもともとやってみたいと思っていたから、来てみました。

白幡) 長尾さんからボランティアに誘われましたか?

奥田) 長尾さんから誘われたわけではないけど、「行ってみてもいい?」と長尾さんに聞いて、そしたら長尾さんはびっくりして、「もちろん良いよ」と言ってくれて一緒に来ました。

白幡) 来てみて、どうでしたか。

奥田) はじめはボランティアとか不安だったけど、長尾さんとプレイルームに飾るものの話をしているときに、やりとげたいなという気持ちが生まれました。

白幡) 何を一緒につくりましたか?

長尾) いまプレイルームに飾っているのは、白いワンピースの女の子と、男の子も登場しました。

白幡) 今年の夏は、登場人物が増えましたね!


■奥田さんとボランティア

白幡) 奥田さんは、ボランティアをしたかったのはどうしてですか?

奥田) 学校で、ボランティア関連のプリントがけっこう配られていて、でもどれも場所が遠くて。広島とか兵庫とか、そういうのはちょっと遠いなと思いました。ボランティアは、将来の夢が決まっていないときに、少しでも人の役に立ちたいなと思っていました。

白幡) 人の役に立ちたいというのはどうしてでしょうか。そう思うようになったキッカケはありますか。

奥田) お兄ちゃんがいるのですが、お兄ちゃんもボランティアに行ってて、帰ってきた話を聞いたりすると、自分も何かしなくちゃな、と思って。お兄ちゃんは真備で災害があったときに、復興ボランティアをしてました。家の中の片付けなど。そして周りの人から災害現場で、直接感謝をされた話を家でしていました。それを聞いて、私があまり直接人に感謝されたことがなかったから心に響いて、私も人の役にたちたいなと思いました。

白幡) そういうキッカケがあったんですね。ゆうあいセンターでのボランティアは、少し前からで3回くらいですね。実際に活動してみて、いかがですか。

奥田) 一人では心細かったけど長尾さんと来てみて、長尾さんが作っているのをみて、見よう見まねで作ってみて楽しかったです。

白幡) それは良かったです!


■今後、ゆうボラで何をしたいですか?

白幡) 今後、ゆうボラでどんなことをしたいですか。

長尾) 家で、ものをつくったりする機会がないので、ここでは材料もそろっているし、大きい窓ガラスもあるし、見てくれている人もいるので、これからも作品を作っていきたいです。

白幡) この活動をもうしばらく続けていきますかね。

長尾) できるかぎりは続けていきたいです。高校生の間は続けていこうかなと思います。

白幡) どんな作品を作っていきますか。

長尾) 私自身レパートリーは少ないから、これからは、風景が多くなるかなと思っています。

白幡) 奥田さんはいかがですか。

奥田) ゆうボラについては、長尾さんと一緒に活動しているんですけど、今度、本の紹介の活動もしてみたいです。あとは長尾さんが風景とか考えているんですけど、一緒に考えたいなーと思っています。

白幡) 奥田さんはどんな本が好きなんですか?

長尾) 小説とかも好きですが、新書とかも読みたいと思っています。

白幡) そうですか。長尾さんと奥田さんの一緒の活動も良いし、それぞれ違うことをするのも良いですね。奥田さんも、しばらく続けようと思っていますか。

奥田) 高校生の間、受験前までは来たいなと思っています。

長尾さん奥田さん


■ボランティアってどんなことだと思いますか?

白幡) ボランピオ高校生インタビューでは皆さんに聞いているのですが、長尾さん、奥田さんは、ボランティアってどんなことだと思いますか?

長尾) 社会貢献のためでもあり、災害とか、人の役にもたつと思います。そしてバイトとは違って身近に感じられるので活動しやすい。やっていて反応が直接返ってくるので、やりがいを感じられます。仕事も人の役に立つもので、ボランティアもそれと同じように感じます。

奥田) 人のために役立つこともあるけど、自分のためのこともあって、いろんな視点から物事が見られるというものだと思います。色んな経験を積めます。全てが人のためというだけでなくて、自分のためでもあります。


■ボランティアのことを、他の高校生にメッセージをお願いします!

白幡) 他の高校生へのメッセージをお願いします。もしボランティアに誘うとしたら、どんな風に誘いますか。

長尾) 興味があるなら誘います。友だちはどうかわからないけど、自分はやってて楽しいから、おすすめすると思います。

奥田) 私みたいに、なかなか言い出せなかったりする人や、県外に行けないという人などに、県内でもボランティアあるよと誘ってみたいです。

白幡) そうですね。ありがとうございます。最後に一言おねがいします!

長尾) ボランティアは誰でもできるし、自分自身の成長にもつながったりするし、分野が広くていろんな種類のボランティアがあるので、私みたいに工作するのが好きな人とか、文章を書くのが好きな人とか、直接人の役に立ちたいと思っている人など、色んな人に当てはまるから、ボランティアの活動をして損はないと思います。

奥田) 絶対に必要な資格とかはないと思うので、まずは参加してみてほしいなと思います。

白幡) 今日はありがとうございました!これからも楽しく活動していきましょう。今後とも「ゆうボラ」よろしくお願いします!

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