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もしあの人たちに感受性というものがあるなら【30-DAY SONG CHALLENGE㉓全人類が聴くべきだと思う曲】
こんにちは、演劇ソムリエのいとうゆうかです。ここ2年くらい、塊のクリームチーズを直に掬って食べるのが美味しくってやめられません。
これは、パートナー(HN:式部)との30-DAY SONG CHALLENGEの記録。
30-DAY SONG CHALLENGEの簡単な説明は以前のnoteに書いてるので、知らない人は読んでみてくださいね。
今日は23日目。今日のお題はこちら。
Day23 全人類が聴くべきだと思う曲
私:THE BLUE HEARTS-青空
上のリンクから少し試聴できます。ワンフレーズ聴けば、タイトルだけじゃどの曲か分からない人も分かるはず。
この曲を選んだのは、とにかく平和を望むから。
あまりこんなことを言うと嘘くさいし、そんなの無理に決まってると思わざるを得ないような世の中に生き過ぎてしまっているけれど。
全人類を愛すべきだなんて到底思わない。
自分の好きな人を幸せにして、そうでもない人とは傷つけ合わない程度に距離を取れば、平和になんてすぐなれると思うけど、それが出来ない大人がたくさんいる。
傷つけ合う必要はないはずなのに、なぜだかいつも人は争っている。この曲はそんな世界にぽつんと立って、ただただ純朴に疑問を投げかけるような曲だと思います。
聴けば聴くほどどこもかしこも泣きたくなるくらい率直な歌詞が胸に刺さるのだけれど、私が一番特に全人類に聴いてほしいのはこの部分。
生まれたところや 皮膚や目の色で
いったいこの僕の
何がわかると いうのだろう
ヘイトスピーチってなんなんでしょうね。
私は絶対に愚かな差別なんかしたくないけど、被差別側に対する、腫れ物に触るようなやや過剰な配慮が自分の中にあるような気がしている。無意識のうちに少しずつ刷り込まれた差別意識が憎い。
もうひとつは、以下の部分。
こんなはずじゃ なかっただろ?
歴史が僕を 問いつめる
まぶしいほど 青い空の真下で
この部分は、曲の趣旨というよりかは自分個人のレベルで刺さります。
大きな後悔は私の人生には今のところないし、今後も自分のどんな行為も自分で正解にしていくしかないと思っているけれど(『女の一生』の杉村春子さんの名台詞よろしく)、小さな後悔は無数にあって。
そんな過去の残骸でつくられた道を歩いているような日々の上で、今自分はこんなことをしていていいのか?と常に考えてしまう性分なのです。何をやっていても、どんなに身の丈に合った幸せが手に入っていても。
だから、ここの歌詞を聴くたびに、自分の矮小さに胸が苦しくなります。「青空」はそれを許容してくれる存在でもあるのでしょうが。
式部:P-MODEL - 2D or not 2D
上のリンクからも試聴できますが、1曲まるごとYouTubeで非公式のものならアップされてます。
「なるべく言語関係なく聴ける曲をチョイス」「マイナーな曲を有名にしてぇみたいな感じ」という理由で「全人類が聴くべきだと思う曲」として選んだそう。その発想は私にはなかったので、同じお題でもいろんな切り取り方が出来るな…!と改めて感じる。
奇才としか言えないような、サイケで畏怖さえ催すような独特な楽曲を量産することで言わずと知れた平沢進さん。
シラフでこれ作ってるのかな…と思うと才能というものは怖いですね。
他のどの音楽にも似ていないってすごいことだと思います。たしかに、これは全人類が聴いて度肝を抜いてほしい曲だ…!
演劇人としては、シェイクスピアのハムレットの台詞”To be, or not to be, that is the question.”が言うまでもなく思い浮かんでしまうのですが、この曲との関連性を考察しようとするのは沼に自ら嵌るようなことだと思うので今回は諦めます。いかにもこれが電子ドラッグ…。
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演劇が好きです。観て、考えて、書いて、読んでもらう。演劇はその場で消えてなくなってしまうけど、私たちが何度も思い出すことで永遠になるなんて、素敵だと思いませんか。 いただいたサポートは、演劇ソムリエとして生きて行くために使わせていただきます。