見出し画像

まだ刻まれてます、ごめんね【30-DAY SONG CHALLENGE④忘れたい人を思い出させる曲】

こんにちは。演劇ソムリエのいとうゆうかです。今日は音楽の話。
パートナー(HN:式部)と30-DAY SONG CHALLENGEを始めた記録です。
30-DAY SONG CHALLENGEの簡単な説明は以前のnoteに書いてるので、知らない人は読んでみてくださいね。

今日は4日目。今日のお題は、こちら。

Day4 忘れたい人を思い出させる曲


これ、私にとっては当てはまる人がいなくて…。
「失恋した相手を思い出させる曲」という意味なのかな?とは思うんですが、私としては失恋した相手を忘れたいと思ったことがないので、ちょっと難しいお題でした。
というのも、一度好きになった相手って、その気持ちが破れてしまってもずっと特別だと思うんです。引きずっていると言われればそうなのかもしれないけど、そういう意味だけではなくて。

その過去って、どんなに時間が経って傷が癒えても存在したことは変わらないから、事実として自分の人生の澱としてそっとしておきたい。

無理矢理なかったことにして、過去の自分を否定したくはない。
過去の苦い思い出があったからこそ今の自分がいるし、今の出会いがあると本気で思っています。だから、過去の相手だって、恋愛感情が終わっても特別なまま。

なんて言っても、結局は忘れてしまって初めからなかったことになるのが怖いだけなのかもね。何もしなくても記憶はどんどん薄れていくのに、何度も思い出そうとするから、思い出はだんだん改変されて美化されていくのかもしれない。ただ本当のことを抱き留めていたいだけなのに。

こんな感じの考え方なので、今回のお題は「昔の思い出を思い出させる曲」という解釈で考えてみました。


私:マシンガンをぶっ放せ/Mr.Children

なぜこれを選んだかと言うと以前好きだった人と聴いた曲だからっていう身も蓋もない理由です。

歌詞も、普通は好きだった人を思い出すような内容ではないです。

たとえば、2番のAメロはこんな感じ。

参考書を持って挑んだんじゃ一生謎は解けぬ
良識を重んじてる善人がもはや罪だよ
愛せよ目の前の疫病を
憎めよ無能なる組織を
そして僕にコンドームをくれ

ミスチル選ぶにしてももっと他にあるだろ!と思う人もいるかもしれませんが、私にとっては好きだった人とこれを一緒に聴いてたときの絶妙な緊張感が重要なんです。

あと、今聴き直すとこの歌詞はドキッとしますね。
疫病と組織。リリース当時にこんなこと誰が予想したでしょう。
偶然歌詞が現状に重なることがあるから、時代を問わず色んな曲を聴くと新しい見方が出来る。これは音楽だけではなく文学や演劇もそうですね。
だから文化の山を掘り起こすのって大事なんだよな、と今回の趣旨には外れますが思いました。


式部:愛の無能/忘れらんねえよ


式部さんも「忘れたい人がわかんねぇ」とのことだったので、ちょっと解釈を変えて、

「誰かに愛されてみたいなぁという感情が強かったときのことを思い出す」

ということでこの曲をセレクト。

サビの歌詞はズバリ、

俺に愛される才能をくれ

忘れらんねえよの曲って、泥臭くてダサい、いわゆる一軍じゃない主人公が描かれてて、勇気をもらえる曲が多いなと思ってるんですが、この曲はもっと切実。グッとくるこの一言。ボロボロになって好きな人への気持ちを叫ぶ姿には心を打たれるものなんだなって思います。サウンドもかっこいい。


まとめ


「忘れたい人を思い出させる曲」というお題でしたが、ちょっとそれぞれ解釈を変えて考えました。

忘れようとすれば余計に思い出してしまうものだし、忘れたくないと思えば記憶が薄れていくことを思い知らされるものですが、そういう気持ちも大事にしていいと思います。

そういうものの積み重ねで人の感性は創られていくものだと思います。そしてその感性はあなただけの財産です。

そう考えると、苦々しい記憶や経験とも上手く付き合っていけると思いませんか?

また今度、私の過去のことも書きたいと思ってます。勇気と時間ができたら…。

それでは今日はこのへんで。読んでいただきありがとうございました。
もし気に入ってくださった方はフォローお願いします!


------------------------------------------------------------------------------------
〈LINKS〉
【いとうゆうかが演劇と日常を呟くTwitter】
https://twitter.com/choco_galU
【演劇ソムリエのYouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/channel/UC8gPO2nquR3EwSMqK62WE8w

この記事が参加している募集

演劇が好きです。観て、考えて、書いて、読んでもらう。演劇はその場で消えてなくなってしまうけど、私たちが何度も思い出すことで永遠になるなんて、素敵だと思いませんか。 いただいたサポートは、演劇ソムリエとして生きて行くために使わせていただきます。