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オーストラリアと日本のコーヒー文化にこうも差があるわけ

みなさんコーヒーは好きですか?

昔は男性がよく飲んでいたイメージですが、最近はラテなどの形で女性の方も飲むのが当たり前になっていますよね。

そこで、今回は、コーヒー文化についてお話ししたいと思います。

比較した方が面白いかなと思ったので、コーヒーといえばという国をピックアップします。こちら

オーストラリア

今回は、オーストラリアvs日本で、コーヒー文化についてお話しします。普段飲んでいるコーヒーにも色々あるんだぁと軽い気持ちで読んでください。


1.1 オーストラリアでのコーヒーとの出会いと革命

僕は、去年の4月から今年の2月まで、オーストラリアへワーホリに行っていました。向こうではカフェでウェイターとして働いていました。僕がいたのは、オーストラリア最大都市、シドニーです。

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みなさんご存知かもしれませんが、オーストラリアはコーヒー文化が独自に発展し、町中どこでもクオリティの高いものが飲めます。

対して、もちろんみなさんご存知のように、日本ではインスタント、缶コーヒー、スタバ、ドトールなどのコーヒーにすごい親近感がありますよね。

しかし、すごい主観ゴリ混ぜで話すと、缶コーヒーとかインスタントは言わずもがな、もうスタバとかドトールはかなり味のレベルが低いです。(業界の方いらしゃったらごめんなさい)

でも、日本人はその味が好きだし、慣れてるから、美味しく感じていると思います。実際、僕もオーストラリア行く前は、「コーヒー好きだけど味の違いがよくわからない人間」でした。俗に「コーヒーにわか」と呼ばれる人たちの一部です笑。

しかし、向こうでコーヒー文化に一年浸かった結果、舌が肥えてしまい、今はもうそれらのコーヒーを飲むことすらためらってしまいます。まさに、自分の中で革命が起きました。


1.2. 日本のコーヒーの現状

みなさんは、スペシャルティコーヒーという言葉をご存知でしょうか?サードウェーブコーヒーとも呼ばれます。

何がスペシャルなのかというと、味や香りがスペシャルなんです。

コーヒーは苦いものという認識が強いと思いますが、このスペシャルティコーヒーはただ苦くて濃いだけではありません。時には甘く、時には酸味があり、時にはカラメルの味がしたります。(筆者はカラメルのような甘さのあるコーヒーを本当に飲んでます。)ちなみに、それはラテでした。

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もともとは、アメリカで「いいコーヒーにはランク付けしていこうぜ」というムーブメントがあったことで、このスペシャルティコーヒーという概念が生まれました。2000年頃です。

そんなコーヒーを今やもう、幸運にも日本でも楽しめる時代になっています。

しかし、まだ国内ではスタバやドトールなどの比較的安価なコーヒーが人気です。

また、サードウェーブのその中心はまだ都内や大都市です。地方にももちろん様々な”色”を持ったコーヒショップやロースタリー&カフェ(焙煎も自分たちで行うカフェ)ありますが、都市部の方に集まっている印象です。

その結果、現在都市部では人口が多く世界中の人が集まる影響もあり、理解が深まっています。

一方で、地方ではそもそもスペシャルティコーヒーだけでビジネス出来るほどの周知をまだされていないので、挑戦する人は少ないと思います。その結果としてあまりまだコーヒーを「楽しむ」という概念は広まっていないように思われます。

しかし、言わせてもらうと俗に言う、「人生損してるよ!」の状態です。「苦いから」や「濃すぎて飲めない」などの理由でコーヒーを避けることは、受け取るべき幸せを一つ自ら手放していることになっています。

そんなの、もったいない。

一度、「〇〇(自分の町の名前) スペシャルティコーヒー」とか、「〇〇 コーヒー サードウェーブ」で調べてみてください。そして、そこに行ってコーヒーを飲んでみてください。今までにないコーヒーを経験できると思います。


2. どうしてこんなに差が?

さて、日本にもサードウェーブが来ていることはお話ししましたが、オーストラリアでは、サードウェーブがもちろん進んでいます。しかしその歴史は、元々のコーヒーの聖地ともされるイタリアでのエスプレッソ文化も多く取り込んでいることにあります。

でも、オーストラリアの原住民を迫害し、入ってきたのはあのアフターティー文化で有名なイギリス人なわけで、元々はイギリスの文化が強かったはずなんです。

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そこに、イタリアから移民がたくさんやってきて、イタリアの文化を彼らなりに解釈した文化が今のオーストラリアのコーヒー文化です。そのおかげで、庶民でも楽しめるものとして定着し、今のように繁栄しました。

その一方で、日本はコーヒーというのは昔、高級品でした。つまり庶民の間では飲まれないものであり、戦争の時はそもそも輸入すらほとんどされていませんでした。

そして戦後、ついに庶民も飲める環境が、インスタントコーヒーの開発によってもたらされました。だから、言ってしまえば日本人にとってのコーヒーは、インスタントコーヒーから始まっているのかもしれません。だからこそ、日本では缶コーヒーという特殊な文化も生まれました。

つまり、オーストラリアでエスプレッソの本場であるイタリアのコーヒーが広まったのに対し、日本ではインスタントの安いコーヒーが広まったんです。

そりゃ、最初にぼくが言ったように、差が大きく出てくるに決まっています。仕方ない。

でも、人間まずいものを飲むより、美味しいものを飲むほうが幸せだろうし、今までできなかったこと(コーヒーを飲む)をできるようになると嬉しいものです。

そんなきっかけに、スペシャルティコーヒーはなりうると思います。


3. まとめ

これから、もっとサードウェーブのコーヒーを楽しめる環境は整っていくと思います。

是非みなさん、少しの贅沢としても、ちょっとした楽しみにもコーヒーを飲んでみてください。自分にあったコーヒーを探してみてください。お店の人に聞けば、プロの彼らが、おすすめも優しく教えてくれます。

そんな僕も、バリスタになるために修行中です!みなさんにいつか、心落ち着く、幸せになれるコーヒーを届けられればいいなぁと思います。


それでは!

エンジニアリングとコーヒーをこよなく愛する新米エンジニア 夢は、「世代を超えて、それぞれの幸せを追求できる社会を創造する」こと エンジニアだけどコーヒーを上手に淹れます。 頂いたサポートは、より良いnoteの記事を生み出すために使っていきます。