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会社員になりたかったフリーランス


元々「フリーランスになりたい!」とか考えたことなかったんだよね。バリバリ働く会社員に憧れていたから。

大きい仕事任されちゃって、素敵な上司部下同僚に囲まれながら、忙しくも充実した日々を送りたいって思ってた。


ボーナスが入った月の浮かれ具合はたまんないし、保険とか年金とかよくわからんから会社に任せたいし、クレジットカードも家の契約も困ることないし。

なにより、一定の金額が毎月口座に入ることの安心感。来月も再来月も、同じ日に同じ金額が入金される。

ギリギリの人生を送っていたので、生活においてこれ以上の安心ってなかった気がする。



社会人を脱落して1年弱がたった。

転職活動をしたくなくて、でも生きるだけでお金がかかる。「いよいよ来月の家賃がやばいのでは?」というタイミングで、重い腰をあげていくつもの仕事に応募した。


電車に乗りたくないから、家か近所でできること。人と話すエネルギーがないから、人とあまり関わらずにすむこと。決まった時間に起きられないから、なるべく時間に縛りのないこと。

こんなわがまま条件が通る仕事なんてあるわけないはずなのに、意外とあった。この世にはとんでもない数の仕事があるんだなあと、はじめて実感した気がする。


パソコンスキルは普通。文字が打てて、チャットで文章のコミュニケーションが最低限とれる。これだけでどうにかなっている。

身体を動かす機会も強制的につくろうと決心し、近所で軽作業的なアルバイトも始めた。

できること、やってみたいこと、自分の抱えられる範囲からはみださないように選んで今に至る。



フリーランスというと

  • 自由にわたしらしく働く!

  • 場所に縛られずに生きていく!

  • 自己実現!自己成長!

みたいなポジティブなワードを目にすることが多い。



消極的理由で会社員を諦め、突然フリーランス人生が始まってしまったわたしには、まだどれもピンときていない。

でも実際フリーランスとして数ヶ月生活できているわけで、「会社員以外の選択肢でもどうにかなる」という事実はわたしにとって新しい気付きだし、本当に本当に助けられた。


世の中の人すべてがフリーランスとして生きていくべき!なんて全然思わない。仕事を探すのに苦労したこともあるし、自分で時間や行動を管理するのは大変だった。(特に元無職には)

でも、「会社辞めても生きていける選択肢がある」というのは、どこかの誰かにとって希望になるのではと思っている。かつての人生に絶望したわたしにも伝えたかった。



なので、「こんな選択肢もあるよ〜どうにかなるよ〜〜」的なテンションで人生を発信していこうと思う。

特別キラキラしていなくても、自分で選んだ仕事をして、そのお金で好きなご飯を食べて家賃を払い、清潔なベッドで毎日8時間寝たい。



会社員になりたかった無職が、複業フリーランスを始めました。

またね。




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