恋するローカルグルメ
アジア映画の巨匠、ウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」の存在を最近になって知り、観てからというものずっと恋焦がれていた香港。
思い立ったが吉日、先月の誕生日に2泊3日で行ってきました。ちなみに初海外にしてひとり旅です。
完全に勢いとノリです。
気づいたら飛行機のチケットをポチッとしていました。
例えるなら、深夜にたまにやってる通販番組を見て衝動的に買ってしまうあの感覚に似ているかもしれません。
さらに、タイミングよく香港政府観光局のキャンペーンのおかげで航空券が安く購入できたことも、わたしの中の香港熱を高めてくれました。多謝。
行く前からすでにウキウキ、ルンルンなわたしは、十数年ぶりに修学旅行の前の日特有の高揚感を味わいました。ワクワクしてほとんど寝れませんでした。
こうして約4時間のフライトを終え、スマホ画面の時計表示がちゃんと香港の現地時間(日本時間−1h)になっているのを確認し、嬉々として飛行機を降りたところからわたしの記念すべき初海外ひとり旅はスタートしました。
狭い土地が多い香港ならではの縦に伸びるビル群や、ムダを嫌いコスパ重視でせっかちな国民性を象徴しているといわれる速度の早いエスカレーター、竹で作られた工事現場の足場、ベランダがないがゆえに外に取り付けられたむきだしの室外機からこぼれ落ちる水滴、青になるとテケテケテケと独特の音が鳴る信号機。
もうね、楽しかったです。本当に。挙げ出したらきりがないほど全てが新鮮で、刺激的で魅力たっぷり。 あ、ちゃんと「恋する惑星」の聖地巡礼もしてきました。
正直、今挙げたことはネットで調べれば5分くらいで見つけられる情報ばかりです。
だけど、簡単に情報が手に入る世の中だからこそ、自分の目で見て、感じて、現地の空気を吸えたのでそれだけでも行って良かったと思いました。
当たり前ですが、異国の地に来たんだなと感動しまくりでした。
もちろんローカルグルメもしっかり堪能してきました。雲呑麺、飲茶、牛乳プリン、エッグタルト、パイナップルパンにフレンチトースト。食べすぎなくらい全部おいしくいただきました。
紹介したいことはたくさんあるのですが長くなりそうなので一つだけ。
せっかくだし地元の人の生活が垣間見えるローカル感溢れるところに行きたいなと思い、あえて調べず街歩きしながら探していたときのこと。
地元の人が集るといったらスーパーマーケットかな、ということで見つけたのが市場がたくさん入っているビルです。この雰囲気、たまりません。
最上階に食事が楽しめるフードコートがあり、日本と同じでどこでも好きなところに座ってねスタイル。
何となくで気になったお店の近くに座りました。
メニューを渡されましたが全く読めず、店員さんが何を言っているのかも分からないというお手上げ状態でアワアワしていたら、隣に座ってた地元の方であろうおじちゃんに話しかけられ、それに対しただひたすらニコニコ頷いていたらお店の看板メニューのフレンチトーストと熱々のミルクティーが出てきました。なんと代わりに注文してくださいました。ありがたいです。
そこから翻訳アプリを使っておじちゃんといろんな話をして仲良くなりました。香港の飲食店は狭いとこが多いから相席が基本だよ、飲茶するならこのお店がおすすめだよ、とおニューな情報もGETできました。
生まれ育った国も環境も、話す言語さえも違う人同士が、同じテーブルを囲んで同じ時間を共有できる相席文化。食の前ではボーダーレス。素敵ですよね。好きですこういうの。
さらには、日本から来ましたと言うと日本好きだよ〜親切な人多いよね〜と嬉しいお言葉。これは今まで香港を訪れた方たちの行いによる信頼の積み重ねあってこその言葉だと思うので、わたしもこれから海外に行くときは人に親切に、できる限りを尽くしたいなと思います。以上ほっこりエピソードでした。
2泊3日あっという間でした。最終日は午前の便で帰国したので、ほとんど観光できずとっても名残り惜しかったです。だけど、それはまた次回への楽しみということで。香港が大好きになったという一番のお土産を持って帰国しました。
そして、また一つ夢が増えました。それは、いろんな国のそこでしか味わえないローカルグルメを食べることです。さっそく自己紹介文に追加しておこうと思います。
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