内的家族システム(IFS):セルフ
こんにちは。
日本初のIAOTRC認定トラウマ回復コーチのEri Blueです。
(プロフィールはこちらから)
今日は何故「内的家族システム(IFS)」がトラウマに役立つかの3を説明する前に内的家族システム(IFS)でいう「セルフ」ってなんなの?って単語の意味が分からないと、きっと3の部分の説明が全く入ってこないと思ったので、先に「セルフ」の説明します!
セルフと再びつながれるようになることで、自然と周りの人ともセルフで関われる
内的家族システム(IFS)では私たちの内側には沢山のパーツたち(防衛的な役割をするパーツたちと傷つきを背負ったパーツたち)とセルフが存在して、家族の様な複雑で様々な距離感を持った関係を構成&構築しています。
そして、それぞれのパーツたちは「良い意図」を持って、パーツが(現段階で)唯一知っている方法で、アナタを助けようとしてくれていたりするのです。
例:希死念慮を抱くパーツ
(アナタを辛い状況から遠ざけようとしているだけ)
何でも批判や非難してくるパーツ
(アナタがもう2度と他人から傷つけられないようにしているだけ)
内的家族システム(IFS)ではパーツたちが持っているその良い意図を理解して、パーツたちとセルフ(注意:小文字のselfではなく、大文字Self )との関係を再構築したり、パーツたちが背負っている/背負わせられている重荷を降ろしていくような作業をしていきます。
因みに、私たちの中には誰しもがセルフを持っていて、セルフには8Cと言われる性質があります。
Curiosity:好奇心
Compassion:思いやり、コンパッション
Connectedness :つながり
Calmness:冷静さ
Clarity:明瞭さ
Confidence:自信
Courage:勇気
Creativity:創造性
(人によっては9Cという人も)Choice:選択
余談ですが、フランク・アンダーソン先生はよくセミナーでこの8Cという言葉があまり好きでないと仰られています。
理由としては、いくら言葉でCの思いがあると言っても、実際その言葉に気持ちがのっていなかったりすれば、それは実はセルフでない可能性がとても高く、セラピストを喜ばそうとして、頭で考えてそういった言葉をクライアントさんが意図的に使ってしまうケースがあるからだそうです。
実際に、セルフの様なパーツ(Self-like part)と言って一見セルフの様に見えて、アジェンダ(計画)を持ったパーツが存在していたりして、セラピストはそれがセルフなのか、セルフの真似事をして何とかその場を治めようとしているパーツなのか判断していく必要があったりします。
私もIFSを学んで、実際にいくつかのセッションでセルフにつながる体験をしたことで、これまでずっと「外や他人に求めていた理解や癒し」を自分の内側で見つけることが出来たという何ともいえない安堵感、そして「もう私は独りじゃないんだ!」という気付きにとても癒されました。
トラウマの傷が深ければ深い程、このセルフにつながることは決して容易ではなかったりするのですが、どんなに大変だったとしても
「アナタの中に、
そんな慈愛と癒しの力に満ちたセルフ
という存在あるんだよ!」
ってことだけでもこの記事を通して知ってもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
それではまた!
Eri Blue (エリ ブルー)
自分はぐくみ塾 塾長/Dr Blue Coaching 代表
1983年生まれ。イタリア・ミラノ大学大学院卒(生化学博士)。管理栄養士。日本初IAOTRC認定トラウマ回復コーチ。外資系企業勤務を経て独立。ACE*スコア7のACEサバイバー。(詳しいプロフィールはこちらから)
*ACE(逆境的小児期体験)についてはこちらから
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