仁和寺にある法師
ハッシュタグに便乗して、通常記事とは毛色の異なること書きます。
中学生のとき、徒然草のこの章段を学習した。どんな授業を受けたのかは一向に思い出せない。他の国語の授業も。先生、ごめんね。勝手に先の方読んでてんよ。
勝手に読解しつづけた中学生は、仁和寺の法師のことを、
信心深くて謙虚なお坊さんだなあ。
肝心の岩清水に参れなくてかわいそう。
本当に先導者がいてくれればよかったのに。
と解釈してしまったのだ。
時は流れ、大学生になり。古典文学概論の先生が言う。
バカな坊さんですよね〜!そら、兼好さんも皮肉な言い方しますわ〜。
的なことを。
そんな!兼好さんはこの法師を褒めてると思ってたのに…と思った大学生のわたし。授業のあと、まじめに先生のところに自分の意見を伝えにいった。
結果。鼻で笑われる。
www兼好さんはバカにしてるんすよwwwおもしろいこというwww
みたいな感じで、フランクに笑い飛ばすキャイ〜ンの天野くんのジェネリック。食いついてみるも、
他の章段読んでみたらいいっすよ。いっそ卒論にでもしたらどうですwww
な感じだったので、その先生のゼミに入って仁和寺の法師に対する兼行さんの考え方を卒論にした。
結論から言うと、バカにしてたな!!わたしの意見はしっかり裏返ったのである。
(あの格調高い)仁和寺の法師(ともあろうものが)、岩清水が山の上にあるということ(太宰府天満宮が坂の上にあることと同じくらい当然のこと)を知らないなんてwww
ひぃ〜っ(笑)ささいなことにも先導者があってほしいものである(爆)
というのが兼好さんの思うところであろうな。ということじゃった。
他の章段でも、やれ鼎を被って鼻がもげたり、稚児を喜ばせようとして埋めた宝を盗まれたり、(あの格調高い)仁和寺の法師がこんなやらかしてるなんてプーッと兼好さんはたぶんニヤニヤしながらかいたんだろーなーって。調べてみたらわかってすっきりしたのだ。
国語の教科書は、誤解を生まないためにも、52段を載せるなら53段も載せて比べ読みできるようにして!!
まあ、わたしはちゃんと資料で53段を配る先生になったけども。
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