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市内RPG

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福井丘県子郡市。市役所発の魔王討伐に、高校生勇者がゆるーーく挑む。不定期連載中。
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#ダンジョン

市内RPG 30段ボール回収箱段ジョン

ぼくら、レベル10。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 子郡市にある、エオンショッピングセンターを探索している。 フードコートのキンタッケーチキンにいたカゲから魔王の情報をゲットすることができた。 「段ボール回収箱段ジョンに魔王」 段ボール回収箱に向かう途中、野良勇者パーティーに出会ってしまって、戦闘するはめに。 ようやく勝って、レベル10になったところだ。 「他にもパーティーがいるかもしれないよ」 魔法使いヒラが周りを見渡しながら言った。 「段ボール

市内RPG 32 段ジョンB2のドラゴン

ぼくら、レベル10.勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 子郡市のエオンショッピングセンターの段ボール回収箱から地下段ジョンに潜り込んで、探索している。 地下2階に続く階段を降りると、少しだけ温度も下がったようだ。 「地下2階か。まものも強くなるかな」 戦士ヤスが言った。 「レベル10になったから、ぼくは火と水、雷の強化呪文と全体呪文は覚えたよ」 魔法使いヒラは少し自慢げに言った。 「MPは大事にしないと、ポーションでしか回復できないわよ」 僧侶カナがたし

市内RPG 34 トーテムポール提灯

ぼくら、レベル10。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 エオンショッピングセンターの段ボール回収箱から続く段ジョンの地下3階を探索中。 日本式の祭壇で、お化け提灯4つが合体したトーテムポール提灯と戦っている。重なった8つの青い目がにらんでいる。 そして、4つの口から吐き出される無数の火の球に苦戦中。 魔法使いヒラの水の全体呪文「ミナツメタ」で、火の球を打ち消したり、僧侶カナの回復呪文「ナムー」で、火傷を治したりしているが、吐き出されるたびに、火の球が増える

市内RPG 35 非情口から将棋盤

ぼくら、レベル10。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 エオンショッピングセンターの段ボール回収箱から続く段ジョンの地下4階に足を踏み入れたところだ。祭壇の奥に光る「非情口」の扉をくぐってきた。 地下4階は、体育館のようにただ広いだけの空間だった。高い天井には、オレンジのライトが灯っていて、そのおかげで何とか周りの様子がわかる。 「何だ、ここは?」剣道部で戦士ヤスがつぶやいた。 足下を見ると、石床には、まっすぐに引かれた溝が縦横に伸びている。 「、、、将

市内RPG 37 地下5階のゴーレム

ぼくら、レベル11。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 エオンショッピングセンターの段ボール回収箱から続く段ジョンを探索している。 地下4階で、『魔法使いの将棋』を制したぼくたちは、また階段を降りた。 地下5階、真っ直ぐの廊下が続いている。 オレンジ色のライトを頼りに、奥に進むと、大きな石像が現れた。レンガでできた石像、ゴーレムだ。四角く積まれていて、人の形をしている。腕が長く、両足とともに身体を支えている。丁度ゴリラが手を地面に着いているような格好だ。

市内RPG 38 動き出したゴーレム

ぼくら、レベル11。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 子郡市のエオンショッピングセンターの地下段ジョンを探索している。地下1階では巨大ジャンガリアンハムスターと遭遇。2階では、ドラゴンから逃走。3階では、トーテムポール提灯を撃破。4階では、魔法使いの将棋に勝利。 やっとたどり着いた地下5階。目の前のゴーレムが動き出したのだ。 僧侶カナのおかげで、ゴーレムの一撃を何とかかわすことができた。レンガの拳で殴られたら、、、、そう考えると、ぞっとする。 「みんな、

市内RPG 39ゴーレムを倒す方法

ぼくら、レベル11。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 魔王を倒すために、子郡市内をうろうろ。今は、子郡市のエオンショッピングセンターの地下段ジョンを探索している。 そして、地下5階で、レンガ造りのゴーレムと戦っている。 「どうやら足は固定されてるみたい」戦士ヤスが言った。 「扉を守ってるのよ」僧侶カナがゴーレムの後ろを指さした。 確かにゴーレムの後ろには、大きな赤い扉があって、いかにも秘密めいた雰囲気をかもし出している。 突然、ゴーレムが言った。 「

市内RPG 40 扉と2つのペンダント

ぼくら、レベル11。勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。 魔王を倒すために、子郡市内をうろうろ。 今は、子郡市のエオンショッピングセンターの地下段ジョンを探索し、レンガ造りのゴーレムを倒したところだ。 ゴーレムが守っていた奥の扉に、ぼくらは近づいた。 「勇者様、お願いします」 戦士ヤスがぼくに扉を開けるように頭を下げた。都合がいいときだけ、勇者様だからなぁ。しぶしぶ、前に出て、赤い扉を押してみる。 ・・・動かない。 引けばいいのかと思ったが、引くための取っ

市内RPG 53 ほこらの奥

ぼくら、レベル11の、勇者、戦士、魔法使い、僧侶の高校生パーティー。子郡市役所で勇者登録をして、魔王討伐のために、子郡市内をうろうろしている。 1か月後に開かれる「小原合戦記念武道大会」では、優勝者に賞金10000円と退魔の剣が与えられることを知って、レベルアップのために修行することに決めたのだ。 僧侶カナのおじいさんのお兄さんの「天狗」の修行を乗り越え、試練のほこらに挑んでいる。 「メダルスライムが襲ってこなくなったわ。」僧侶カナが言った。 「ぼくらにかなわないと思っ

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