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サッカーから教育へ ~元日本代表に聞いた話~


【サッカーの教育的価値って?】

サッカーが持つ教育的価値って何?

育成年代の指導者の方なら一度は考えたことがあるはずです。
サッカーの切り取り方次第で、その答えは無数にありますよね。


【福西崇史さんに聞いた話】


先日、大学のとある授業で、元日本代表の福西崇史さんとお話しする機会がありました。福西さんの講義の後に、自由に質問できる機会がありました。僕の問いは以下のようなものです。

私は普段育成年代のサッカー指導者をしているのですが、
彼らには、サッカーから普段の生活にも生きる学びを得てほしいと考えています。福西さんが考える、サッカーによって得られる
サッカー以外にも活きる価値とは何でしょうか?

といった感じです。つまり、「サッカーは教育面で何ができるの?」
という疑問ですね。

福西さんは、この質問に端的に答えてくださりました。
回答は以下のようなものです。

コミュニケーションの力だと僕は思います。チームに課された共通の課題に取り組む際に仲間と意思疎通を図ること。サッカーはコミュニケーションなしでは成立しないですし。

確かに。王道な答えだと思ったけども、
改めて言われると、確かにそこが大事だよなって。

【サッカーの複雑さ】


サッカーは関わる人数が多く、ルールもあって無いようなもの。
皆さんご存知の通り、手を使わなければ基本的にOKです。

また、ほとんどの場合において、1人で問題を解決することはできません。

メッシが1人で何人も抜いたとしても、
それはビジャとペドロが相手を引き付けていたから、とか。

ハーランドがPA内においてフリーでシュートを撃てるのも、
グリーリッシュが斜めに走ってDFを引き付けたから、とか。

1人しか見えない局面も絶対に誰かが影響を及ぼしている。
それがサッカー

「大谷が投げて、大谷が打って、勝つ」みたいなことはサッカーにおいてはできない。

それぞれのプレイヤーが影響を及ぼし合う複雑なスポーツ。
しかし、それをシンプルにして解決する手段が沢山あるのが面白いところ。

【コミュニケーション】


複数の他者が影響を及ぼし合うスポーツなんだから、当然コミュニケーションは必須

そこには言語的なものもあるし、非言語なものもある。
伝えなきゃいけないし、聞かなきゃいけないし。

ある程度サッカーをやってきた人のパスにはメッセージが込められてるものです。本当に「次こうしてね!」っていう意図が込められているのです。
非言語コミュニ―ケーション

サッカーの支持ってホント細かいですよね。
中には数歩単位でポジションを伝える人もいる。

仲間を鼓舞したり、改善点を伝えたり、「ありがとう」を伝えたり。
サッカーに関わる全ての瞬間で、会話は発生する。
それはゴールを奪うためだし、勝つためだし、
そして、一番にサッカーを楽しむため、
言語コミュニケーション

サッカーは問題解決能力向上に繋がる。
全くもって同意。でも少し重苦しくなることがあるかも。そんな時に、
原点のコミュニケーションという部分に目を向けてみてもいいかも。

選手が何を伝えて、何を聞いて、互いがどう関わり合っているのか。


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