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Apple replayについて

 僕の性格上好きになったものにはとにかく夢中になり飽きたらそのままバイバイすることが多い。その好きなものがいつまで好きで入れるかはわからないわけだが3日だったり1年以上だったりする。食べ物でもゲームでも何でもそうなのだ。

 そんな僕だから好きになったアーティストや曲はその曲だけをひたすらリピートして聴くことが多い。そして飽きてきたらその曲はもう聴かなくなってしまうこともよくあることだった。そんな僕がApple Musicのようなサブスクに登録するのはとても非合理的で損をすることになる。それでもいろんな音楽を知ろうと思いなんとなく時代に流され登録してしまった。最初のうちはやはり元々買っていた曲を聴くことが多く有効活用をできないでいたわけだが、誰かとドライブに行ったりイベント事では幅広く曲が聴けるのは役に立った。

 好きな人の音楽だったり尊敬する先輩だったりから教えてもらった曲を検索かけては聴いてみる。大体は一回聴いてもピンと来なくて聴くのをやめてしまう。それでも何となくダウンロードしておけばいつか思い出せていつかハマるかもしれないと思っては追加ボタンを押してしまう。そんなApple Music使用者の僕のプレイリストは大体決まっていた。追加してある曲で聴いてない曲や知らない曲と言っても過言ではないレベルのものがいくつもある。そんな僕でもやっぱり流行りごとは気になってしまう。ということでApple replayを覗いてみた。

 2020年は179人のアーティストを聴いたことになっていたが僕の中で印象に残っているアーティストなんて4〜6組だろう。そのうち自分が好きでリピートしたのなんて3組くらいしかいない。わかりきったことだった。そんなことはAIにまとめてもらわなくてもわかっていた。けれども179のアーティストの音楽に耳を通したと思うとなんとなく、この中から僕が愛する選りすぐりだけの4〜6組のアーティストとその楽曲がより愛おしく思えた。

ダントツの1位で今年の出来事の中でも指で数えるくらいに入ってくるのが『スーパーカー』。今年初めて聴いたわけではないけれどとにかく今年ハマり出して今もなお聴き続けている。『スーパーカー』を初めて聴いたのは映画『ピンポン』で挿入歌の『Strobo lights』とエンディングで流れる『YUMEGIWA LAST BOY』ピンポンが好きすぎるのでその効果でこの曲も聴いていたがそんなにピンとは来てなかった。シンセサイザーの効いたサイケな感じの曲を作る人たちだと思っていた。けれども初期のスーパーカーは全然違った。THE邦ロックなバンドで、僕はとにかくこの『初期のスーパーカー』にハマったのだった。解散していることにすら涙を流した。そんなスーパーカーは32時間聴いていた。その32時間のうち大半が『cream soda』と『Lucky』で多分この2曲は今後の人生でずーっと聴き続ける、そんな曲だ。僕の2020を使ったと言っても過言ではない。

 2位がスピッツで…などと言っていたらいくらお気に入りのアーティストが少ない僕でも長くなってしまうのでここまでにする。それに1位のスーパーカーがあまりにも衝撃的すぎて僕の手に負えない。

 僕のApple replayは自分の好きな人の音楽を聴いた時間でその人に対する愛を数値化しているように思えた。そんなわけはないのだけれども音楽にそれくらい力があるかも知れないから。だから好きな人の好きな音楽ももう少しは聴いておかなきゃな。そして僕の愛する君のApple replayの上位にスーパーカーがちょこっとでも顔を出しますように。


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