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仕事で心を病まぬよう

この記事を書いた背景

先日、自身の職場の同僚が、少し心を病んでしまい長期のお休みに入りました。

少し休んで、元気に復帰していただきたいと願うばかりですが、過去に私も何度か病みそうになったこと。また、実際に病んでしまい、一時的なお休みをいただいたこともあります。

それ以来、普段どういうことに気をつけながら過ごしているか。
あらためて整理する目的で、綴ってみたいと思います。

ちなみに、私はカウンセリングの専門家などではありません。
あくまで一個人の意見として、参考程度にご覧いただければと思いますし、少しでも読んでいただいた方の支えになれば、幸いです。

「心が病む」とはどういう状態か

私が思うに、脳が一時的に低速処理状態になっているだけな認識です。
この原因は自身の体験を振り返ってみると、知らず知らず身体的に蓄積された長年の「疲労」に対する正常な反応かなと感じます。

好きな仕事、熱中できる仕事を続けている間は、アドレナリンも出ているので疲労の蓄積には気づかない。ですが、この状態で強度の高いストレスを受けたり、緊張状態が極端に高まると、一気に低速処理状態に陥ることが経験的にあるな、と感じます。

心が病んでしまったとき、自分はもうダメなのか。。と落ち込むこともあると思いますが、少なくとも私は戻って来ています。
「成果を出せていた、以前の自分に戻れなくなったらどうしよう」などと、不安を抱く必要もないと思いますので、じっくり向き合えると良いのではないでしょうか。

普段から気をつけていること

私は、脳の処理速度を落とさないために、3点ほど気をつけるようにしています。

1:自分の評価軸を時々見直す

いつも高品質なアウトプットを出さなくてはいけない!
常に高いパフォーマンスを発揮し続けなければならない!
そんな絶対的とは言いがたい評価軸に強くしがみつくことなく、心のしなやかさを保つことを心がけています。

2:自己啓発系の書籍やコンテンツを必要以上に手に取らない

自己啓発本を全否定しているわけではありません。私も好きです。脳が正常な処理速度を保っている時にこれらを読むと、背中を押してくれたり、時には情熱を駆り立ててくれたりと、ありがたいものです。

ですが、これらは栄養ドリンクのようなもの。
仮に、低速処理状態時にこれらを読んで「頑張ろう!」と思ってしまうと、あまり期待する結果も得られない場合が私は多いです。

3:断る

いろいろな頼み事を断れない方、多いのではないでしょうか。
何もかも無下に断るのではなく、まずは優先順位的に後回しにしてもよいものかを相手に問うてみること。それでも優先順位を譲らずに頼み込んでくる方には、自分しかできないことでない限り、きっぱり断ります。

私も最初は断れませんでした。「これも自分の成長のため」なんて思って。
ただ、きっぱり断ると、依頼する側も他の人をあたってなんとかしようとするものです。

実は依頼してくる側が他者からのお願いを断らずに受けてしまい、その尻拭いがこちらに回ってきているだけなことも。他人の安請け合いに付き合う必要はないですから。

心が病んでしまったときにどう対処していたか

医師から処方される薬の力を借りて、脳と心の働きを少しでも軽やかに、快適な状態へ戻していく方法も正しい選択だと思います。

私の場合は、とにかく休むことが最優先。
結局はこれに尽きます。

まずは睡眠

できれば7〜8時間の睡眠を1週間継続。
可能なら、疲れの状態を脱するために、2週間〜1ヶ月くらいは休めればベストです。
経営者でない限り、1ヶ月くらい休んだところで、組織や会社が崩壊することはまずありません。

また、病んだ状態にもざっくり2段階くらい存在していそうです。

  • 第一段階:脳の一時的な低速処理状態
    小さなことにイライラしたり、いろんなことに興味が湧かなくなっている状態。この時点では、疲労回復にかかる時間も通常の倍程度が体感的に必要です。

  • 第二段階:脳が完全に思考停止した状態
    食欲低下や過食。睡眠障害、自分など消えてしまいたいと考えてしまう。
    疲労回復にかかる時間が通常の数倍必要になる体感です。

睡眠とあわせて行うこと

できれば、やんちゃ系ではなく癒し系の手段に時間を費やします。

  • やんちゃ系(= 疲労を伴う可能性がある)
    負荷の高い運動、移動の多い旅行、飲酒、ギャンブル、異性関係。

  • 癒し系(= 疲労を伴わない時間)
    穏やかな空間、優しい音楽、読書、美味しい食事、家族との会話。

休めていたかの確認で1日を振り返る

定量的に計測することは難しいですが、自分自身の振り返りはしたくなるもの。
私は「どれだけ生産性のない1日を過ごせたか」を判断軸にしていました。
休むことが仕事なわけですから。

おわりに

今回は、私の体験をもとに、心を健康な状態に保つ記事を残してみました。
安定して高いパフォーマンスを発揮し続けられるのも、私の感覚では3ヶ月が相場といったところです。

本記事を読まれるのは、職業人の方が大半だと思います。
ぜひ無理のない、心身ともに健やかな職業人を全うできることを祈っています。

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