夢や目標を、勘違いしないこと
すっかり新学期がはじまっていますが、ひふみラボnoteにて夏休みのイベントレポートを書かせていただきました。
子ども向けの夏休みワークショップで、テーマは「夢を仕事に」。
当初壮大なテーマを前に、子どもより大人が戸惑っていたかもしれません。なぜって、夢なんて自分にあっただろうか、娘にはあるだろうか?
夢って言葉に縁遠いままに生きてきたような、罪悪感にも似た気持ちがあったからでしょうか。
でもね、すごーく合点がいったし、そう構える必要はありませんでした。
詳しくはレポートを見ていただきたいのですが、どうもテーマだけ見ると、子どもにとって夢が大事と思われがちかもしれなくて、ちょっと意味を間違えるといけないな、と思いました。
ここでは「夢=やりたいこと、好きなこと」を身近にたくさん見つけていこう! という主旨で。普段気づかないこと、想像したらいろいろあるよね。身の周りのこと、好きのちょっと先に興味関心を持つってワクワクしない? ということ。
大きな夢や目標を立てなくちゃ、ましてやそれを仕事に繋げなきゃ、なんてことじゃなくて、、夢ってそもそも必要なの? っていうのが昨今の風潮ではないでしょうか。
(あくまで参考まで)
▼夢や大きな目的なんてなくていいことが科学的に証明された件
「今に集中すること、想像力を持って今に集中することが大事!」って言ってます、DaiGoさん。社会の変化が革新的に進む時代に、既存の、職業としての夢や仕事は意味をなさない、という意味で。子どもにだって「夢を持て」は安易に言えないはずです。
ワークショップでも、最後の栗岡氏の言葉が大事で。
「答えは簡単です。未来を担う子どもたちと一緒に未来を考え、精一杯応援すること。これ以上の投資活動はなかなかないと思うんです。投資ってお金だけの話じゃないですから」
「子どもたちと一緒に未来を考え、精一杯応援すること」これに尽きるんじゃないかな、と思うのです。
親としては、まだ夢や仕事の手前にある子どもたちであることを理解して、一緒に考えていく姿勢が大事。未来は可能性に満ちていることを想像すべし! と受け止めました。
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最近の娘は、学校がつまらない、正確には国語や算数の授業がつまらない、と言います。いわゆる座学がつまらないのは集中力の問題もありそうですが、そもそも何のために学ぶかが、明確ではないからのように感じます。
未来のために、学ぶこと。漠然とした夢のためや、誰かの価値観のいい仕事につくためじゃなく、未来の自分のため(欲を言えば社会のため)、自ら選択できる未来のために学ぶということを、どうしたら腹落ちさせられるか、苦慮しています。
それでも、夏休み最後の日のこのワークショップはけっこう楽しんでたし、未来を描いてロケットを打ち上げる人たちを見たりしたことは、心に留まるといいな、と思っています。
▼レオスキャピタルワークスさんの会社案内は、搭乗券になっています。
ひふみ投信行きのフライトNo.123機は、ANYTIME 、ANYHWHEREへ飛び立てる、未来への想いを表現しているものなんですね。
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一方、先日「ゆめの はいたつにん」という本を読んで、夢を知らない途上国の子どもたちに思いを馳せました。
映画を通じて、世の中は広い、様々な仕事がある、夢を描いていいんだよ、ということを伝えようとする「夢の種まき」活動です。花が咲くのは10年後、20年後というつもりで。
翻って日本の都会っ子は、モノや情報が溢れ過ぎていて、選択肢が多すぎて、逆にやりたいことが飽和しちゃって、やらねばなないことに押されて時間が足りなくなってるのが現状です。
これまで惜しみなく時間やお金を費やして、モノを摂取してきた私たちの、価値観をがらりと見直す必要性、わかってはいるんですが…。
だからかな、娘の夢ワークには、目先のシンプルなやりたいことがいくつもありました。
「指パッチンができるようになりたい」
「くちぶえが吹けるようになりたい」
「トランポリンでジャンプしたい」
まだ欲のない、ちょっと未来のことを描く一方で、数ある中には、
「ごろごろしたい」
「自由になりたい」
「力をつけたい」(どんな!?)
なんていうのも。ひぃ、心の声が……いや、ふだんから言ってるか。
目先の好きも、やりたいも、心の声も聞き出していこう! というきっかけをいただいた、ワークショップの裏レポでした。
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