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金属支柱付き短下肢(ダブルクレンザック)の調節方法

装具無料相談始めてみます。気軽に相談してみて下さい。


イメージしやすいように動画でまとめてみました

動画は底屈0度、背屈5度での設定です



金属支柱付き短下肢(SLB、ダブルクレンザック)の調節方法

吉尾先生が記事で「今のPTはダブルクレンザックの調整方法も知らない。」といったことを言っていました。

若いスタッフも多いので再度確認のために調整方法を学びました。

課題は背屈20度、底屈0に設定するとの事でしたがおさらいしておきます。

必要なもの
・マイナスドライバー
・レンチ(モンキーレンチでも可)
・ゴニオメーター

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マイナスドライバーですが、GSD用の細いドライバーだとドライバーが曲がってしまうので気をつけて下さい。

ダブルクレンザックの中はこんな形になってます。

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まずは底屈0度に設定をしてみましょう。

底屈角度の調整なのでまずは後方のナットとロット棒を調整します。

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・装具を平らな場所に置きます
・ナットを緩め、ロット棒が動かせる状態にします
・装具の下腿カフなどを持って設定したい角度にしておきます
・ロット棒を調整してロット棒棒の先端が当たる所まで締めるor緩めていきます
・反対側のロット棒も同様に調整していきます
・角度が適切がチェックします(必要に合わせてゴニオメーターなど使用)
・最後にナットを締めます

注意点としては左右のロットの締め具合が違うとどちらかだけが当たってしまうため摩耗してしまいます。


次に背屈角度の調整をします。

背屈なので前方のナット、ロット棒を調整します

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・装具を平らな場所に置きます
・ナットを緩め、ロット棒が動かせる状態にします
・ロット棒を調整してロット棒の先端が当たる所まで締めるor緩めていきます
・この際背屈位になるため下腿カフの重さで自然と背屈になります。重力にまかせてしまって両手で調整すると楽です
・反対側のロット棒も同様に調整していきます
・角度が適切がチェックします(必要に合わせてゴニオメーターなど使用)
・最後にナットを締めます

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底屈0度

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背屈20度(角度測ってませんが、、、)


調整は以上です。ナットの緩みがあるとロット棒が緩んだりしてしまうため角度が変わってしまいます。しっかりと工具を使って締めて下さい。

角度の測定は足関節の可動域測定と同様に外側から測定するのがベターだと思います。

装具が足に合っていないと、装具の可動域と足関節の可動域が合わないので履いてみての可動域測定も必要です。

ロット棒は消耗品と思って下さい。定期的にチェックが必要な物です。

慣れれば簡単にですが、普段行わないと忘れてしまいます。装具を一つの武器として使用出来るように調整方法を覚えて欲しいです。


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