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福岡でお手軽ハイソな賃貸ライフ

4月17日(日)晴れ

よく晴れた日曜日。
ワイフと散歩がてら大濠公園の近くのレストランにランチしに行った。

数年前までは昭和レトロなレストランがたっていたエリアがリノベされ、おしゃれな店が数点入居するハイソな雰囲気な場所に変わっていた。

春の新緑も相まって、レストラン内はとても気持ちよく、料理もまさに今風の健康に意識高い系で、大変満足できるものだった。調べてみると本店は東京の白金にあるらしい。通りでハイソなわけだ。

大濠公園は大きな池が広がる公園で、福岡のセントラルパーク的な場所だと思う。ゆえに周りはハイソな雰囲気があって、まさに白金にあるような店を出すには適切な場所なのだが、福岡は家賃が安いので、白金よりもコストはだいぶかからないのではないかと推測してる。

いってみればハイソな生活をしたいなら、福岡に住めば東京の半額くらいのコストでできてしまうのではないだろうか。本場NYのセントラルパーク沿いと比べれば、10分の1はくだらない。もちろんどのくらいの贅沢をするかでだいぶ変わるだろうけど、値段は価値に比例しない良い例だと思う。

昔アメリカのミリオネア(100万ドル以上の資産があるお金持ち)を調べた記事を読んだことがあるのだけれど、彼らの多くは質素な生活をしているらしい。いわゆるセレブな生活をひけらかすように暮らしている人は少数派で、多くはその手のセレブに豪華な不動産を売ったり貸したりして収入を得つつ、自分は質素な家に住み、節約をして暮らしているとか。

僕はセレブとか、ハイソな生活は、趣味のようなものなので、賃貸で十分だと思ってる。要するに、金持ちライフという「持ち家」に住むのではなく、たまにそれらしい場所に行き、それらしい雰囲気を一時的に賃貸して楽しむだけで十分だと思うのだ。

人間なんて同じことを3日もしてれば飽きるのだから、いかに豪邸に住もうと、普通の家に住むのと変わらない精神状態に落ち着くのだろう。ならばコストの安い生活をして、たまに少しコストを上げて非日常を楽しんだほうが絶対にいいし、そのコストも安ければ安いほどいい。

そんな自分にとって、このエリアほど、安いコストで気軽に贅沢な気分を賃貸できる場所はないのではないかと、ハイソなレストランから見える大濠公園沿いの緑を眺めながら思う。自分にとっての福岡の暮らしやすさはそんなところにあるのだろう。人間にとっての価値は、払う金額の多寡ではなく、満ち足りてるかどうかなのだから。そんな春の日曜日。


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