社会的に責任ある仕事をしないと家族にもよくない

この記事を見かける前に、ツイッターで、↓のツイートを見て、もしかして女性って言動に責任をもちにくいのかな、と思っていたりした。

まったくもって矛盾することを本心からたぶん言ってるって書いてて、あーそうかもなーって。それが、他人に、どういう影響を与えるのか、とか、深いところまで考えていないというか、自分の発言にけつを持たないんだろうなぁと。

女性、と書いたけど、まあ、男性も。なぜ女性と書いたかというと、職場で、責任ある立場にたっていない人の意味。だから正確には性別は関係ない。正直、マネージメントを少しでもかじっていたら安易なことは言えなくなる。自分の言動が、チームの士気に関わるし、それが自分の首をしめるのが明瞭にわかる(というか痛感する)から。そして、上に立つというのは、加害者になりうるということでもある。もちろん、男性だろうが、責任ある立場だろうが、それに無自覚な人はいっぱいいる。本当にいっぱいいる。だからセクハラもパワハラもなくならない。

ただ、責任ある立場にいようがいまいが、無責任な言動をする人は、もしかしてものすごく「被害者意識」が強いんじゃないかなと思う。加害者意識を持っていたら、簡単に人を批判はできない。ただ、自分が「あいつによって被害を被っている」という意識があれば、自分を守るためにも攻撃的になる。自分に権力があるのに無自覚で、パワハラ・セクハラを繰り返すボスっていうのは、赤字のやりくりにつかれていたり、予算が少ない中で、身を削って従業員にギャラを払ったりしていて、「どうして誰もわかってくれないんだ」と、立場の弱い従業員にあたりちらす。けど、それが、権力を持っていて、部下にむりやり受け入れさせているなんて自覚はない。「俺はみんなに給料払うために身を削って頑張ってるんだ、お前らはそれを理解せず権利ばっかり主張しやがって!」と被害者意識の元に、無自覚に、パワーを行使して、パワハラ・セクハラをかます。

実際に、裏でひそひそ悪口を言っても権力がなければ、ただ不愉快なだけで終わる。が、そういう人だって、家庭、特に対子供となれば、権力を所持する加害者側になるわけだ。でも、権力を持っていることに無自覚だし、意識は常に被害者側だろう。子供を育てるために、身を粉にして働いている、子供のわがままと向き合うわないといけないのは私、私が頑張らないとこの子を育てられない、誰も頼りにできない、私が頑張らないと…!と。そんな中で「せめてわかってほしい」と子供に大人を求めてしまうわけだ。それは、自分の権力に無自覚で、自分より立場の弱い人間に権力を行使しているパワハラ社長と、なんらかわらないわけだ。

たぶん、普段加害者側として、権力を持ち慣れていない、権力を行使して、加害者や、誰かに大きな影響を与えた経験がなければ、自分が強い立場にあるという自覚がないまま、無責任なことを言ってしまうものなんじゃないかなぁと、ふと思っていた。

そんな折に、cakesである記事をみかけた。

この記事では、自分が子供を虐待している気がして、やばい、どうしたらいいか、と悩む母親の質問が来ていた。それに対して、長い前置きの一つにこんな一文が。

毒親の特徴は、自分が毒親である認識がありません。うすうす感じていましたが、いまは確信に近いものを感じています。価値観を固めた親が改善をしたり、子どもに歩みよることが難しく、子どもが耐えるという構図になっているのだとおもいます。

私がぼんやりと思っていたことと、毒親の自覚がない、というのはまさしく同じことかもしれないと、感じた。この母親を責めつつも、しっかりとフォローするやばい優しさのバランスの文章と、その先の未来に向けての言葉が胸熱にもほどがあるから、ぜひ続きを読んでほしい。今(19年7月上旬)なら無料で読めるから。ぜひ。

私が感じたのは、家庭を運営する人が、もっと社会で、責任ある立場につかないと、家庭内での権力構造に無自覚で、その権力を乱用しかねないんじゃないかなってこと。この人の社会的地位がどうかはわからないけど、自分の立場をよくわかっていて、その上で苦しんでいる。それは、けっこうすごいことだと思う。引用元の記事の最後にも、無自覚で後悔さえしない人もいるって書いてあるし。気が付かない問題は解決のしようがない。けど、気がつけたら人は変われるし、救われる。だから、性別で、職業選択の幅が狭まることなく、子供がいても、家族があっても、責任ある仕事ができる、労働環境の整備が、絶対いると思う。

そんなことを感じたので、ちょっとnoteに書きたくなってしまった。(ちなみに先月、最上級にメンタルが病んでる時に書いた記事が残っていたので、消しておきました…普段からお目汚しをしておりますが、普段以上のものでしたので。失礼しました…。)

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