13歳からのアート思考 末永幸歩 著

美術館の楽しみ方って人それぞれですよね。僕は美術館に行くまでの過程というか、「美術館行こうかな?」っていう思いつきから始まるワクワク。いまこの瞬間から始まるであろう充実した時間。そんなものに期待を寄せて過ごすのが好きなんです。クラシックを聴きながら美術館仕様のコーディネート組んでみたり、道中でコーヒー買ってみたりね。美術館に着くまでの過程や目的地の雰囲気に魅力を感じていました。

しかしこの本を読んだいま、新しい楽しみ方を習得しました。アート作品を嗜むという行為。「美術館に行くなら当たり前でしょう」という声が上がると思いますが、その通り。しかし自分含め、ほとんどの人が作品を嗜んでいないと思います。分かった気になって実は撫でるようにしか見ていない人が大多数でしょう。だからこそアート作品の嗜み方を是非知ってほしいです。

本書の要旨としては、美術館でちゃんとアート作品を楽しんでほしいというものではありません。アート思考を理解して身につけてほしいというものです。アート思考とは、自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で捉え、自分なりの探究をし続けることです。激動する複雑な現実世界を生き抜くために必要な思考だと思うので、是非読んでみてはいかがでしょうか。



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