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辞めるときは円満退職しましょう

4月になると人事異動や新入社員が入ったりと入れ替わりが活発化しますが、転職のために退社される方も多いと思います。

今日はそんな方に向けて、「ぜひ円満退職してほしい」ことをお伝えしたいと思います。
(円満退職の反対は「不和退職」「決裂退職」というらしい)

✅1.不和退職のデメリット

会社と揉めて退職するといくつかデメリットがあります。

1-1.ボーナスを減らされる可能性がある

ほとんどの会社は満額支払われると思いますが、中には「退職者にはボーナスを払わない(または減らす)」と脅してくる場合があります。

詳細は過去の判例をご覧いただきたいですが、退職予定者と非退職予定者の間にボーナスの差を設けること自体は「不合理でなく、禁止されていない」という判例が出ています。

・ボーナスは過去の実績・功労に対するものだけでなく、将来の期待も含まれているため、退職予定者と非退職予定者で支給額に差を設けること自体は不合理でなく、禁止されていない
・ただし、ボーナスの趣旨が実質的に賃金である部分は、退職予定者と非退職予定者の支給額に差をつけるのは妥当でない
「ベネッセコーポレーション事件」の判例より意訳

この裁判の背景が不和退職が原因かどうかはわかりませんが、不和退職の場合このようになるリスクがあります。

そうすると、貰えるはずのボーナスも減額されるかもしれませんし、裁判とかになれば無駄な時間、お金、マインドが奪われることになるため、避けるべきです(=円満退職して、満額もらいましょう)。


1-2.今後の転職活動時に悪影響を及ぼす可能性がある

前職で私と同時期に辞める方がいましたが、彼は退職面談時に今までの不満をぶちまけて、上司に怒鳴ってしまったようです。
結果、その噂が部内に広まり、退職まで肩身が狭くなってしまったそうです。

退職まで肩身が狭い思いをする程度なら最悪良いですが、その後の転職に影響が出る可能性があります。

最近はリファラル採用も多いですし、40代以降は人脈を使った転職が主になるので、人間関係は大事にすべきと考えます。

知り合いの知り合いとかはすぐ繋がってしまうので、悪い噂が今後の転職に悪影響を及ぼす可能性があります。


✅2.円満退職するためのポイント

では円満退職するためのポイントをいくつか紹介します。

2-1.意思を伝える日は退職日から逆算して考える

法律上は2週間前までに伝えればよいとなっていますが、これで円満退職するのはほぼ無理でしょう。
不和退職のほとんどが退職日の折り合いがつかないことが原因と思います。

こんな感じで退職までは意外と時間がかかります。

・意思表示〜社内確認:1〜2週間
・引き継ぎ:2週間〜1か月
・有休消化:+α

そのため、私は有休消化含め2か月半前に意思表示をしました。

・意思表示〜社内確認:2週間
・引き継ぎ:1か月半
・有休消化:2週間

少なくとも自分都合(急な退職)で不和退職とならないよう、退職日から逆算して退職の意思を伝えましょう。


2-2.退職理由は「今の会社ではできないこと」にする

退職面談で理由を聞かれますが、私はこんな感じで答えました。

(上司)なぜ退職するのか?
(私)経験を積む中で、会計の知識を組織内(経理など)で活かしたいと思うようになった。しかし、現職(監査法人)はそれをすることができない。

いろんな言葉で引き留めてくると思いますが、それも同じような理由で答えましょう。

(上司)出向などで経理に異動することもできるが?
(私)数年前から異動の希望を出していたが、異動の枠がなかなか空かず通らなかった。また、現職の出向先でIPOを経験できるようなところもない。

(上司)すぐに異動の枠を探すが?
(私)◯歳になるまでに1度別の職種にチャレンジしたいと考えているので、今すぐに動く必要がある(内定先ですぐにチャレンジしたい)

こうすれば、まともな上司なら理解を示してくれます。
逆に、ネガティブな理由(環境や待遇など)だと引き留めにあいやすくなるので、避けた方が良いです。

(退職者)人間関係がきついので辞めたい
(上司)別の部署に異動すれば解決するよ?

(退職者)給与が低いので辞めたい
(上司)給与テーブルの見直しや昇給も視野に入れているからもう少し待ってほしい

ポイントは「〇〇をしたい→でも今の会社ではできない→だから退職する」とすることです。


2-3.感謝の気持ちだけを伝える

1-2で書いた退職面談で怒鳴るなど、自分から不和退職になるような言動は避けましょう。

嘘でも良いので

「未経験にも関わらず◯◯の領域にチャレンジさせてもらい、すごく良い経験ができた」

など、感謝の気持ちを伝えましょう。
(少なからずそういったことはあるはず)

ポイントは「あなた(会社)が原因で退職するわけではない」ということをしっかり示すことです。
自分が敵意を見せなければ、相手も敵意を見せることはないはずです。


2-4.お世話になった人にはすぐに伝える

これは退職が決定してからになりますが、お世話になった人にはすぐに伝えましょう。

いろんなサイトを見ていると退職の2週間前とか出てきますが、正直遅いと思います。
これだと自分の口から言うより先に、噂で知る人が多くなるからです。

1-2とも関連しますが、お世話になった人は退職後もどこかで関わる可能性が高いです。
「立つ鳥跡を濁さず」で引き際にしっかりとお礼を伝え、その後の関係値に影響が出ないようにしましょう。


✅3.まとめ

以上、円満退職すべき理由とポイントについてまとめました!

この記事が転職活動している方の参考になれば幸いです!

また次の記事でお会いしましょう!


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