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子どもに睡眠は必要

突然ですが、「寝る子は育つ」とよく言われます。
子どもの成長に睡眠が必須なのは、科学的にも証明されています。

そこで、今回は、子どもには、睡眠が必要というテーマでまとめていきます。

まずは、睡眠の構造について整理しましょう。

睡眠の構造

睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。
一夜を通して、ノンレム睡眠とレム睡眠が約90分のサイクルで繰り返されています。
ノンレム睡眠とレム睡眠は役割が異なります。

その役割の違いを整理していきましょう。

ノンレム睡眠とレム睡眠

年齢によるノンレム睡眠とレム睡眠の違い

レム睡眠とノンレム睡眠は、年齢によりバランスが異なります。
胎児期と新生児期には、レム睡眠が多く、20歳までは年齢を重ねることにノンレム睡眠が増えていきます。
また、大人に比べると、子どもは睡眠時間が長いです。子どもにとって睡眠が必要だからこそ寝るのです。

では、なぜ子どもに睡眠が必要かみていきましょう。

子どもに睡眠が必要な理由

①脳を創る

レム睡眠により、神経細胞の構築が行われます。
神経細胞のつながった回路に情報が通りやすくなり、細い通路がだんだん太い経路となります。
生まれたばかりの人間の脳は、未熟です。新生児の脳は400gほどで成人の脳の4分の1ほどです。半年ほどで、倍の重さになるといわれています。
脳の発達とともに、レム睡眠の割合が減少します。他方、かなり成熟した状態で生まれる動物(モルモット、ヒツジ)では、出生時のレム睡眠量は、成体期とほぼ同じとされています。
これらの理由からも、レム睡眠が神経細胞の構築をしていると考えられています。
つまり、子どもの脳を創るには、睡眠が必須です。

②脳機能の発達に関わる

保育園児(5歳児)を対象にした睡眠の規則性と脳機能の発達の研究では、睡眠覚醒リズムが正しい子どもの方が課題を正しく遂行できたのです。

このように、睡眠は脳機能も左右してしまうのです。

③成長に関わる

大脳の発育が進み起きている時間が増大すると、ノンレム睡眠が増加します。このノンレム睡眠は、深さで4段階に分かれます。深いノンレム睡眠では、成長ホルモンが分泌されます。

成長ホルモンには、肌、骨、筋肉などの組織を修復や再生する働きがあります。そのため、子どもの成長には、欠かせないホルモンです。

子どもが睡眠を疎かにすると、成長を妨げることに繋がります。

では、子どもの睡眠を阻害する要因をみていきましょう。

子どもの睡眠を阻害する要因

①デジタル機器の使用

子どもにとって、一番の阻害因子は、テレビ、スマホ、パソコンなどのデジタル機器です。これらから発するブルーライトが、睡眠の妨げをします。

②屋外活動の低下

屋外での活動が減ると、太陽光に浴びる機会が減ります。日中、太陽の光を浴びることで、夜に眠れるホルモンが分泌します。子どもが外で遊ぶ機会が減ると、睡眠が阻害されてしまうのです。

まとめ

・年齢により、ノンレム睡眠とレム睡眠の割合が異なります。
・胎児期と新生児期には、レム睡眠が多く、20歳までは年齢を重ねることにノンレム睡眠が増えていきます。
・子どもに睡眠が必要な理由は、①脳を創る、②脳機能の発達に関わる、③成長に関わるがあります。
・子どもの睡眠を阻害する要因は、①デジタル機器の利用、②屋外活動の低下が挙げられます。

参考・引用

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