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【無料note】実力よりもハッタリが重要な理由

●ハッタリの流儀

ハッタリがここまで価値を持つようになったのはなぜだろうか?

それは労働がオワコンになっていくからだ。

AIやロボット技術は、すさまじい勢いで発達している。

これまで人間がやっていた労働は、近いうちに機械やロボットが肩代わりしてくれるようになるだろう。

身近なところでは、食器洗浄機やロボット掃除機が普及し、家事の手間は一気に省略されてきている。また、精密機械の製造などはすでに人の手を離れていて、部品作りはフルオートメーションが当たり前だ。

労働の機械化やロボット化が進むにつれ、「AIに仕事が奪われる」といった話がまことしやかに語られるようになった。

「仕事がなくなるのではないか」「お金を稼げなくなるかもしれない」と、将来に不安を感じている人も少なくないだろう。

しかし、心配は無用である。

もし人間の仕事がロボットに取って代わられたとしても、何も問題はない。

これまで人間がやってきた仕事の時間が減り、自由な時間が増えるだけの話なのだから。

今後、生活コストはますます下がっていく。

生活のために必死になって働かなくても、何とかなってしまうのだ。

テクノロジーによって、人々の仕事が失われることはない。

それよりむしろ、人に新しい仕事をもたらしてくれる。

ロボットのメンテナンス、AIアプリ開発の仕事は、しばらくの間、慢性的に人が足りない状態になるだろう。これは、歴史がすでに証明してくれていることなのだ。

自動車が発明されたとき、馬車を操縦する御者(ぎょしゃ)が失業した一方、自動車という新たな市場を産業が興り、膨大な職が生み出された。

また、近年では、IT革命によって多くの仕事がなくなると言われながらも、実際にはプログラマーをはじめとする膨大な雇用がもたらされた。

長期低成長にあえいでいたインドは、ITの力によって、今や「奇跡」と呼ばれるほどの成長を遂げつつある。

その発展を牽引しているのは、それまでカーストが低く、賃金の高い職には就けなかった、最底辺にいた人々なのである。

ITの仕事は新しいため、カーストの中に規定がない。

だからインドにおいて、数少ない誰にでも開かれた職業となったのだ。

テクノロジーの力が、最底辺であえいでいた人たちに希望の光をもたらした事例である。

そうやってこの先、人間にとって「面倒くさい」仕事をAIやロボットが引き受けてくれるとなれば、当然「面倒くさくなくて楽しい」仕事は増えていくはずだ。

それと同時に、お金がなくても暮らしていける社会制度と食料供給の体制も整いつつある。

退屈な仕事はロボットのほうが正確に24時間365日休むことなくやることができる。

退屈な仕事がなくなり時間が余る。

余暇が生まれる。

すると、人間は好きなこと、楽しいことをしたいと思うようになる。

食っていくための労働ではなくロマンある目標を夢見たり、人の夢を応援したくなる。

心が躍るエンターテイメントが中心になる。

そういう時代には、歯を食いしばって労働作業をする人よりも、お笑い芸人より狂った大ボケをかまし、マンガのような世界を実現しようとするハッタリ人間が求められる。

そこに熱が生まれ、人が巻き込まれていくのだ。

「労働の時代」は荒唐無稽なハッタリなど単なるたわごとだった。

そんな夢みたいな話に誰もかまっている時間がなかった。

サラリーマンは朝早く満員電車で出社し、残業をこなし、終電で帰路についた。

しかし、これからは膨大な余暇が生まれる。

人の心を埋め、熱狂に引きずり込む感動や共感が必要なのだ。

ハッタリ人間になるためには単純労働をできるだけ捨て去り、目の前の仕事に対して「自分の内面の熱を発散できているか」「誰もやったことのない革新的な挑戦をしているか」を見ていこう。

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