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「:」コロンの用法まとめ!

どーも、こんにちは!
英文に出てくるコロン、セミコロンってなんとなく分かるけど、実はよく分かっていないんだよなーなんて方多いのではないでしょうか。

学校の授業や参考書でも大抵そんなに詳しくは教わらないんですよね。
やったとしてもさらっとざっくり説明される程度っていうのがほとんどではないでしょうか。

それで読むときによく分からないときもあるし、書くときもあっているのか不安だから面倒くさくて使うのを避けるなんてこともあると思います。

そんなわけで、色々な書籍やネットから情報をかき集めてまとめてみました。

コロンとセミコロンをまとめて記事にしようかとも思ったのですが、情報量が多いので、記事を分けることにしました(汗)
この記事ではコロンの用法を取り扱っております。
後日セミコロンの用法の記事も書く予定です。


まずはざっくりセミコロン、コロンのイメージをつかみましょう

セミコロンは、カンマより区切る力が強く、コロンより区切る力が弱いです。
コロンは、セミコロンより区切る力が強く、ピリオドより区切る力が弱いです。

つまり、区切る力を不等式にしたら、以下の通りになります。
カンマ < セミコロン <  コロン < ピリオド

それでは個別の用法を見てみましょう。

※この記事では「文法的に完結した文章」というのがちょくちょく出てきます。しかし、場合によっては、繰り返しを避けるなどの理由から省略された書き方の文章もこれに含みます。


コロンの用法 その1
前文で述べたことの羅列


There's a pile of scattered trash: empty bottles, cans, and plastic bags.
=たくさんゴミが散乱しているよ。空き瓶に缶、それにビニール袋。


This shortcake has three layers: red, white and brown.
=このショートケーキは3層になっている。赤、黄、茶だ。

この用法で書くときの注意点は、基本的には、文法的に完結した文章の後ろにコロンを置くことです。

悪い例
I need: milk, pepper and sugar.

この文だと、他動詞のneedの目的語をそのまま置かずに、コロンをはさんで目的語を並べていますね。
「I need」という文法的に完結していない文の後にコロンがあり、その後ろに目的語が並んでいるのがまずいのです。
それではこの文を訂正してみましょう。

訂正例
I need milk, pepper and sugar.
=牛乳とコショウと砂糖が要るんです。

上の文はコロンを置かずにそのまま目的語を並べた書き方です。
コロンを使った訂正例も載せておきます。

訂正例
I need three things: milk, pepper and sugar.

上の文では、目的語に「three things」を置いて、「I need three things」と一度コロンの前で文章を完結させています。
そして、コロンの後ろに羅列するという書き方ですね。

また、コロンはピリオドと違い文を終わらせているわけではないので、コロンの後ろは、固有名詞などどこに書いても大文字で書く単語以外は小文字で書きます。

※各項目自体にコンマや and を含むものを区切る場合については、セミコロンの用法のまとめの記事で書きます。
少々お待ち下さい。



コロンの用法 その2
文のあとにより詳しい説明を付け加える場合


It's getting dark: the sun has already set.
=暗くなってきた。もう日は沈んだのだ。

上の例文では理由を付け加えていますね。


I had a terrifying nightmare: one ugly monster after another emerged from the bushes and my legs were trapped in mud.
=私はとても怖い夢を見た。醜い化け物が茂みから次々と現れ、私は脚をぬかるみに取られて身動きできないのだった。

ここでは、怖い夢の詳細をあとに付け加えています。


コロンの用法 その3
手紙の冒頭の「拝啓」のあと、その他手紙、メールでの型


Dear Mr. Smith:
=スミス様

アメリカ英語では、フォーマルな手紙の場合、このようにコロンを使います。
私的な手紙ではコンマを使うことが多いようです。

それに対してイギリス英語では、次の例文のようにフォーマルなものでもコンマを使います。


Dear Mr Smith,

また、 Mr のあとのピリオドはイギリス英語では省略される傾向にあるようです。

ちなみに、最近ではどちらにしてもコロンもコンマも使わなくていいという人もいるようです。
まあ、でもフォーマルな手紙を書くなら、一応つけておいた方が無難かと思います。

人名じゃない場合もあります。


To Whom It May Concern:
=ご担当者様(関係者各位)

このフレーズは、例えば求人応募で誰が書類審査をするのか分からないときなどに使われます。

次にメールや手紙などでよくある型をご紹介します。


ATTN: Demo of New Apps
=注目 新しいアプリのデモ

「ATTN」とは attention の略です。
これは宛名を書くときにも使われます。


ATTN: Shipping Department
=発送部 御中

略さないで「Attention:」と書くときもあります。
他に追伸の書き方も見てみましょう。


PS: Say to "Happy Birthday" to Patricia for me.
=追伸 僕の代わりにパトリシアにハッピーバースデイと伝えておいてね。

追伸はこれ以外に「P.S.」や「PS」といった書き方もあります。

他にもコロンを使った型には「Reminder:」、「cc:」 、「Please Reply:」などがあります。


コロンの用法 その4
時間の表示

皆さんよく目にしているデジタル時計のあれです。
これは特別説明しなくてもよさそうですね。


5:25
=5時25分

ただ注意点があります。
他の用法ではコロンのあとに一字分スペースを空けるのに対して、この用法では空けないんです。


コロンの用法 その5
箇条書きリスト

中黒や番号のついた箇条書きのリストを記す際に、イントロダクションの部分にコロンを置く用法があります。

The accountant needs some information from us:
1. Last year’s sales figures
2. Last year’s profit figures
3. This year’s projections

=会計士は私たちからいくらかの情報を必要としています。
1、昨年度の売上高
2、昨年度の利益
3、今年度の見積もり

ここでは、コロンの前の文が、文法的に完結していますね。
用法その1に感覚的に似ていると思います。

しかし、この用法では、完結していない文章の後ろにコロンを置くこともできます。
ここが、用法その1と違うところですね。


The accountant wants us to provide:
1. Last year’s sales figures.
2. Last year’s profit figures.
3. This year’s sales projections.

文の大意は先ほどの例と同じです。

ここでは、 provide の目的語を書く前にコロンを置いていて、その後ろに目的語が並んでいます。
つまり、コロンの前に、文法的に完結していない文章があるわけです。

コロンの前と後ろの項目を合わせて、文章が完結するので、項目の後ろにピリオドが置かれていることにも注意してください。

例えば1の項目とコロンの前の文を合体させれば、「The accountant wants us to provide last year’s sales figures.」と一つの完結した文章になりますよね。
だからここにピリオドを置こうという感覚なんです。

でも、各項目がすごく短い場合は、コロンの前の文が完結していなくても、ピリオドをつけないケースもあります。
↑どないやねーん!

また、コロンの前の文が文法的に完結しているけど、リストにピリオドがつくケースもあります。
各項目自体が、文法的に完結した文章である場合なんかがそれにあたります。

ちなみに先ほどの箇条書きリストの例は下記のサイトからの引用です。


あとそれから、イントロダクションの部分に単に「Agenda」とか「10 Writing Tips」などいった名詞(修飾語を伴うこともある)を書いてリストを並べるときは、コロンが置かれていないことが多いです。


コロンの用法 その6
引用文

ここから引用文ですよというサインとして使うこともあります。
導入や説明の文を書き、コロンを置いて、引用文を書くといった使い方です。

スクリーンショット (555)

=読者はすぐにニック・キャラウェイのジェイ・ギャツビーとの関係について心得ることとなる。そのギャツビーに関するまさに最初の言及が彼の称賛と軽蔑を言い表しているのだ。

これ以降は長いので訳文は割愛します。
グレート・ギャツビーの引用ですね。
下記のサイトにあった例を掲載させていただきました。

なお、引用の仕方については、コロンを用いない場合もあり、詳しく説明しようと思ったら結構なスペースが必要なので、とりあえずこの記事ではこの辺で切り上げます。
また機会があれば、別の記事で書こうと思います。


コロンの用法 その7

算数で習ったあれです。


The ratio of men to women was 15:13.
=男女の比率は 15対13 だった。

読み方はコロンのところを to として「15 to 13」と読みます。

コロンを使わずに書くこともあります。


The ratio of men to women was 15 to 13.


コロンの用法 その8
映画の脚本

誰のセリフか分かるように使います。


Tom: What are you talking about?
=トム「何言ってるんだい?」

下記のサイトに行けば、バック・トゥ・ザ・フューチャーのスクリプトが見られます。


コロンの用法 その9
プロフィールなどのデータ

海外サイトでアカウント情報を入力するときなんかに見ますね。


Name:
Address:
State:
Country:
Email:
Phone:

こんな感じのやつです。
サイトによっては「First name:」と「Last name:」で分かれているなど、少し表記が異なります。 


コロンの用法 その10
引用する書物の「章と節」、「巻とページ」を記すとき

まずは章と節を分けるコロンです。
聖書などの引用によく使われます。


John 3:16
=ヨハネによる福音書第3章第16節

他にも何巻なのかと何ページなのかを分けるときにも使います。


The Decline and Fall of the Roman Empire 3:71–73
=ローマ帝国衰亡史第3巻の71ページから73ページまで


コロンの用法 その11
サブタイトルを書くとき

まずメインのタイトルを書いて、その後ろにコロンを置いてサブタイトルを書きます。


A to Z Mysteries: The Absent Author
A to Z Mysteries: The Bald Bandit

「A to Z Mysteries」がシリーズのタイトルで、コロンの後ろがそれぞれサブタイトルとなっています。

ちなみにこれは実在する本のタイトルで、洋書デビューしたてのころ私が読んでいたものです。
子ども向けの本ですが結構楽しんで読めました。
オススメです。



The Max Strategy: How a Businessman Got Stuck at an Airport and Learned to Make His Career Take Off

うーん、長え!

ちなみにこの本は「仕事は楽しいかね?」という本の原書です。



<参考文献、情報提供元(著作権者)>



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