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言霊:それがどうした

優しいあなた。

学校や会社で周りとの同調圧力にいつも苛まれているあなた。
あるいは配偶者や親兄弟との家族間でのお付き合いに疲弊しているあなた。
そうやっていつも周りと協調するために右往左往しているあなた。

社会の一員として、周りに尽くしたいという思い。
身近な人々へ献身的に接したいという思い。

そのように素晴らしいあなたが、もし今現在、自分と周りとのギャップに違和感を感じておられるのでしたら、勇気を出してこう言ってみてください。

「それがどうした?」

きっとそんなこと言えるはずもない、それだけは言ってはいけない、破滅のはじまりだ!
優しいあなたは、そんな風に思い込んでいるかもしれません。

でも大丈夫なのです。
ダイジョウブ、意外と何も起きないのです。

もう本当に自分でもどうしようもない人生だとそうお感じになるのであれば、どうか最後に勇気を出してください。自分の中にある周りに遠慮したりという思いは、実は自分だけの思い込みです。

つまりは己だけの執着ということです。
「それがどうした」は、周りに言っているのではありません。
一旦周りに反射させて己の心の中にこそ唱えるべき言霊なのです。

あなたは誰だ

自分がわからない、であればせめて周りの役に立ちたい。そのように周りに合わせた生き方や、周りの役に立とうとする心は、勤労奉仕の心です。

でも果たして周りに協調して奉仕することのみが、自分を生きる、表現することなのでしょうか。

つまりは順番が逆になっているのだと申し上げたいのです。

自分が自分を生きた際、その体験の先において自分が何者か理解できる仕組みなのです。であれば自分を押し殺して、周りの力になることは、その実とてつもなく遠回りの方法です。

一方で、自分らしさをあるがままに生きることとは、自らの信念を成就させる最短距離の方法なのです。だからこそ、あるがままの自分からその目に映る現実を見たとき、すべては、「それがどうした」になるのです。

あなたは勤労奉仕の徒などではないのです、あなたこそがこの世界唯一の観測者です。

いつもすぐ忘れてしまう可愛いあなた

あなたがあなたであることよりも大切なことはこの世にはありません。
どうか自分自身を後回しにして他のことをやらないでください。

最優先なのは、むしろあなた自身なのです。何故なら、あなたがあなたを発揮したときのみ、この世は最大の力を出力できるのです。

だからまずは自分です、はじめはそのことに戸惑いを覚えるかもしれません。これまで自分は後回しだったのですから、それも致し方のないことでしょう。

でもやがてあなたは確信するのです、周りにあれやこれや手を差し伸べていた頃よりも、自分を発揮している世界線のほうが、遥かに自分の周りの人々に笑顔がもたらされていることに。

周りを無視しようといっているのではありません。
自分が心の底から、そのことに惹かれるのであればそうすればよいのです。

例えば目に入れても痛くないほど可愛い我が子。親心としては、至れり尽くせりなんでもやってあげたいと思う気持ちはわかります。でも何でもかんでも過保護に手を焼いてくれる両親にお子様はこう言うでしょう。

「パパ、ママ、気持ちは嬉しいけど、自分でやりたいの!」

親という字は、木の上に立って見ると書きます。
そういうことなのです。

あなたが愛する賢いお子さんです、きっと両親が自分自身を蔑ろにしていることを何よりも悲しんでいるのではありませんか?

愛する我が子にそのような気持ちを抱かせたいと思っている親御さんなどいないでしょう。ですからまずはご自身が幸せになり、その姿を愛する存在に見せてあげてください。

お子さんは見ていないようで、実際はコッソリ両親のその背中を見ているのです。やがて成長したお子様は、必ず幸せについてあなたに尋ねてくることでしょう。

実際に幸せを掴んでいる身近な存在に聞くのは当然のことだからです。
その段階でのお子さんは、かつてのあなたのように、周りに気を使って自らの幸せを謳歌できないでいることでしょう。

ここで魔法の言葉、「それがどうした」の出番です。

これまでのあなたの体験とともに、そのことを教えてあげてください。

きっとあなたの賢いお子様は、あなたの話を真摯に受け止め、その後の人生の糧とするでしょう。

そうして最後に最強の言霊「愛してる」を言い添えれば上出来です。

おわりに

私たちは自分自身の人生を複雑怪奇なものとして、己でそのように定めてしまっています。ですから不要となった執着はその都度自ずから手放して、心を身軽にしていってください。

適時「それがどうした」の魔法を上手に使い、足取り軽く人生を楽しんでください。

その手始めとして、私の今回の記事について、「それがどうした?」。
そう言って締めくくると尚宜しいかと存じます。

いつも見てくださってありがとうございます。


タイトルイラスト

ウィコラさんよりお借りしています。
ありがとうございます。

著者プロフィール

私、ナスノの簡単な自己紹介となります。
惹かれたら是非ご覧ください。

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